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Transparent Blue  作者:
3/11

束の間の冒険

プロットとは、一体…

今日の冒険は、どこにしよう!

頭の中で考えていると、冒険にぴったりな場所が浮かんだ。


父様からは、絶対に入るな!と強く言われている屋敷の裏にある古い蔵だ。

一度も中に入れて貰った事はないし、気になる!


まず、蔵を目指すには屋敷から出ないと。

正面の出口から行くと、リヨンに見付かるし。


どうしたらいいのか悩んでいると、光が差し込んでいるのが見えた。

あっ、あそこの窓が開いてる!

いつもなら開いていないが、今は掃除の時間だ。

換気の為に開けているのだろう。


近くにあった棚を足場にして、屋敷から出た。


ふぅー、外に出れた!


これで、第1段階のミッションはクリアだ!


次は、蔵に向かおう!


庭師のジョルジオに見つからないように。

こっそり、こっそりと。

ジョルジオは、足が速いから見つかったら、一貫の終わりだ。

きっと、グチグチ文句を言いながら、父様の前に僕を引き摺っていくに違いない。


辺りをキョロキョロしながら進んでいたが、休憩の時間なのか、ジョルジオの姿は見えなかった。


ついに、蔵の入口までやってきた。

蔵に入ろうと、扉を開こうとするが、開かない。

それもそのはず、扉には、頑丈な鎖と鍵がついていた。


鎖を引っ張ってみたが、子供の力では鎖を引きちぎる事は出来ない。

ただ、虚しく鎖を揺らしただけだった。


うーん、どうしよう。

扉を開く事は難しそうだなー。


どこかに別の入口はないのかな…

少し探してみよう。


蔵の回りを見ていると、壁に穴が開いている所を発見した。

おそるおそる中を覗いてみると、そこには沢山の家具が置いてあった。

中の様子に夢中になっていた僕は、後ろから近付いて来る気配に気付かなかった。


「こらっ! ネオン!! ここで何をしている!!」


「父様!」


「早く、こちらに来なさい!」


鬼の形相をした父様が僕に近付いて来る。


「父様…」

無言で僕の腕を握り、蔵の側から離されてしまう。


父様の登場で、僕の冒険は、強制的に終了してしまった。

父様登場!

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