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僕たちは、ようやくメイを救うために前進することができた。
とりあえず隣街のオルフェリアというところに行くことにした。
「そういえば、ソラさんスキルについて、説明してませんでしたね!ソラさんは、まだヘナチョコなんで何もできませんが、これから経験値を稼ぐことで、様々な剣術スキルを修得することができます。」
とベルが皮肉がましく僕に言ってきた。
「ずいぶん、憎たらしい妖精だな。父さんの作ったAIだし、ヘナチョコなんだろうな。」
この後、ベルに思いっきり耳を引っ張られて、泣きそうになった。
気が付けば、出発した街は見えなくなり、ずいぶん歩いたみたいだ。
「歩くの疲れた〜!ちょっと休憩しようやー?」
ハクが少しごね始めた。
「わかった。僕も疲れたし、ここらで休憩しようか。クオン、川はどっちにある?」
「そこの森に入ってすぐにあるよ!ついて行こうか?」
「いや、大丈夫!少し顔を洗いたいだけだから」
教えてもらった通り、森の中に入って少し進むと川があった。
水が澄んでいて、魚も見えてとてもキレイだった。
その時、茂みから狼のような獣がいきなり襲ってきた。