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「俺の名前は、エドワード。職業は騎士をしている。で、こっちが魔法使いの…」
「はい、どうも!魔法使いのハクアでーす!
ウチのことはハクって呼んでくださーい!」
少し、癖のありそうな魔法使いがいるのは置いといて、僕はこの2人にこれまでの経緯を説明したのである。
「なるほどね〜、ウチも魔王の配下に母さんが連れて行かれたんだよね。だから絶対助けたいんだ!」
「俺はハクとは幼馴染のようなもんで、これまで魔王を倒す仲間を待っていたんだ。」
2人とも偶然に同じ理由でこの街にいたのだ。
「ハク、エドワード、これからよろしくお願いします!」
この4人で僕はメイを取り戻す旅に出ることなった。
「ソラさん、私のこと忘れてるー!」
ベルが僕の耳を引っ張って怒っていた。
「痛いなー。ごめんな、ベル」
僕の中で不安が少し和らいだのであった。
「ソラ、明日の早朝にはここを出る。支度をしておくんだ。」
エドワードは僕に力強くそう言って、ハクと一緒に酒場を出て行った。
「クオン、君の勇気を分けてくれたおかげで新しい勇気と出会えた。ありがとう。これから背中を預けることもあるけど、よろしく頼む。」
僕は少し照れくさく感謝をした。
「任せて!私がソラを守ってあげる。これから稽古も始めようと思うから、しっかり付いて来てよね!」
と教官のような口調でクオンが言ってきた。
そして明日の出発に向けて、酒場を後にした
メイ、少し待っていてくれ。
絶対に僕が助けに行くから。
そして、元の世界に帰ろう。