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僕は目を覚ました。
まだ少し目がチカチカしている。
辺りを見回すと、そこは見覚えのない部屋で僕はベッドの上にいた。
ドアをノックする音が聞こえた。
同時に知らない女の人が部屋に入ってきた。
その女性は僕を心配そうに見ながら話した。
「目を覚ましたんだね!気分はどう?昨日、街はずれの森の中で倒れてたから運んできたんだよ。私の名前は、クオンって言います。
狩人をしてるの!ごはん出来てるし、食べましょ!」
身長は170センチくらいで、キレイなブロンドの金髪のポニーテール、格好は動きやすい軽装である。
「ベルっていう妖精みたいな子、一緒にいなかった?それよりも早く妹を連れ戻さないとだめなんだ。」
僕は少し焦り気味に言った。
「あ、その子なら下にいるよ?詳しく聞きたいから、とりあえず下に来なよ!」
とても大人な対応でクオンに言われ、僕は下に行き食事をしながら、詳しく事情を話した。
「要するに、あんたは違う世界から妹と2人で来て、魔王を倒さないと帰れない。それから大切な妹もさらわれてしまったってことね。」
「そうなんだ。だから、すぐにここを出て魔王の所に行って、妹のメイを取り戻さないとだめなんだ。」
「ちょっと待ちなよ。1人で何ができるの?何も知らないのに。これも何かの縁かも知れないし、私があんたのこと助けてあげるよ!」
「ほんとにいいのか?ありがとう、これからよろしく頼む。」
クオンがメイを救うために力を貸してくれるようになった。
しかし、これだけでは魔王について何も手がかりがないのであった。
僕は手がかりを見つけるために、酒場へ向かった。
酒場へ行くと奇妙な話が、街の住人の間で噂になっているみたいだった。