page@2
父親に呼び出された僕は妹を連れて、ネオフロンティアの中心部にある第1開発研究所に着いた。
入り口の前には、メガネをかけ白い白衣を羽織った男が立っていた。
父親である。
父親は、
「久しぶりだな、ついて来い。」
と言って、研究所の中へ入って行った。
メイは、なぜか楽しそうに僕の顔見ている。
中へ入ると、母親もいたのである。
妹のメイは久しぶりの再会もあって母親の元へ走って飛びついていた。
僕は辺りの大量の機器などを見て、少し疲れていた。
父親は唐突に、
「お前たちに、試してもらいたいものがある」
と言ってきた。
それは、プログラムで作った世界の中に生身ごと入っていくというものである。
「メイには、させるな!」
と僕は少しを怒りを混じらせ言った。
なぜなら、メイが小さい頃に研究に参加させた時、ミスによりメイが意識不明の重体になったからである。
「女のテスターも必要なんだ。」
と普通に言葉を返してきた。
母親は少し、苦い顔をしていた。
「まずは俺が試して、それで安全ならメイにも試せ。」と言った。
その時だった。
大きく警報が鳴りだした。
同時に黒スーツの男たちが5人ほど入ってきた、そしてリーダー的男が銃を構えて、こちらに言ってきた。
「お前たちの研究材料を渡してもらう。」
父親はすぐに、
「お前らなどには渡さない。」
と僕らを守りながら返答した。
そして、小声で僕に、
「メイを連れて転送装置に走れ。お前たちを死なせるわけにはいかん。向こうにつけば、サポートしてくれるやつがいる。そいつに従って進んで行け。メイを頼む。」
と言ってきたのである。
僕は「わかった、絶対死ぬなよ。 」
と悲しく言った。
父親と息を合わせてメイの手を掴み転送装置に向かって思いっきり走った。後ろで銃声が聞こえ、母親が悲鳴をあげていた。
僕は、涙を我慢して走った。
そして、僕たち二人は時空空間に入った。