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「ソラ、エドワードお待たせお待たせ〜!温泉気持ちよかっ…じゃなくて色々回ってみたけど、これといった有力情報はなかったわー!」
「そうかそうか温泉がとても気持ちよかったんだね!僕も入りたかったなー。それで温泉にずっといて全然情報は得れなかったんだね!」
僕は元気な笑顔でハクとクオンに向かって、圧力をかけた。
2人はまったく僕と目を合わせようとしなかった。
クオンが話を変えるために何かを思いついたかのように話しだした。
「あ、そういえば近くにおいしい料理の店があるって雑貨屋のおじさんから聞いたよ!みんなもお腹空いたでしょ?行かない?」
それに乗っかるようにハクが
「お腹空いた〜!ソラもエドワードも空いたやろ?いこいこ!」
こいつら…と思った僕とエドワードは、仕方がなく見逃して店に行くことにした。
食事を終えて、少し落ち着いたとこで
僕はアリスさんのお店での出来事を話した。
「え、ソラすごいじゃん!私は狩人だけど、デュアルソードの資質あるなんか羨ましい。」
「それでなんだけど、黒龍討伐をしないといけないんだよ。エドワードには了解を得たんだけど、2人にも一緒に手伝ってほしい。」
「まあソラっち弱いもんね!ほんまにしゃあないなー!ハクア様がついてってあげるやん!」
「それは私も行かないとダメだな!私がいないとソラはすぐ龍に食われると思うし。久しぶりに私も龍を相手なんか楽しみだよ!」
と2人は俄然やるきMAXで了解してくれた。
僕はほんと良い仲間に恵まれたようだ。
「ありがとう!じゃあ明日の朝、出発しよう!」
店を後にし、宿に着いた。
僕は明日に向けて、寝ようとしたが、なかなか寝付けなかったので、屋上にでもいくことにした。
ベルもついて来たようだ。
「ソラさん寝れないんですか?寝ないと龍に食われてしまいますよー!」
「分かってるよ。メイのこと少し思い出したんだよ。城でどうしてるんだろ。とても心配だ。元はと言えば、僕に力がないから…」
「メイさんもソラさんのことを信じて必死に生きて待っていると思います。今のソラさんには力はありません。けど仲間がいます。仲間を信じて、前に進みましょう!ソラさんだから、みんなついて来てくれたんだと思いますよ。」
「そうだな。メイのためにも、これから僕の前に立ち塞がる壁を超えていかないといけない。仲間を信じて、戦い続けるよ。」
「ソラさん、夜空を見てください!星がとてもキレイですよ!」
「ほんとだ、すごいな!メイにも見せてあげたいな。」
「さあーて、寝ることにするか!ベル、色々ありがとう。」
「はーい!どういたしましてっ!」
ベルに話を聞いてもらって、少し楽になったのか、僕はすぐに眠りに落ちた。
夜空の星は月と共に、オルフェリアを照らした。