日本のゲーム業界の歴史、現状、そしてこれから
今年のクリスマスも一人だったよ
「時に後輩よ、19インチなんて言うチンカスみたいなサイズの液晶で何をやっているのかね?」
「あ、先輩。お疲れ様です、気付きませんでした。居たんですか。」
「居たよ。っていうか目があったよお前、俺がミニモニ。じゃんけんぴょんしながら
入ってきたら無視したじゃん。」
「なんです、そのなんたらジャンケンって。プリキュアですか。」
「ちげーよ、昔あったんだよそういうの。プリキュアのはピカリンジャンケンだろ。」
「まぁ、なんだっていいです。」
「それで、そのパロディで『ミニモミ。FUCKだぴょん!』ってAVがあってさ、
それを友達の横田から」
「はい、はい。もう良いです。セクハラです。辞めます。さようなら。」
「あ、待て。待って?待って下さい。ごめんね。
それでそれで、19インチのチンカスみたいな
液晶で何をやっているのかな?後輩くん。」
「チンカス、チンカスうるさいです。パソコンの画面なんて19インチで十分です。
先輩の奴、でかすぎて阿呆みたいです。何で32型がデュアルディスプレイになってるんですか。
マウス動かす時すっごい大変そうじゃないですか、馬鹿ですか。」
「色々捗るだろ・・・」
「例えば?」
「右の画面で株価とか見ながら取引とか・・・絵描いたりとか」
「先輩株取引も絵もやらないじゃないですか。」
「まぁ、そう言わんと使ってみろって、ささ、どうぞこちらに座って座って」
「いいです、遠慮しておきます。」
「いいからいいから」
「いいです、何か先輩のマウス汚いんで。」
「何で!?」
「何か汚いモノ弄った後に触ってそうなんで、肌が荒れそう。」
「ひどい」
「しかもデスクトップがキモい、何ですかそれまたエロゲーのキャラですか」
「違うよエロゲーじゃないよ、全年齢対象ゲーだもの。この子は・・・」
「あ、いいです。興味無いです。ソフトも借りないです。」
「そう」
「それで、後輩よ。何をやっているのかな?さっきから断片的に聞こえて来る女の子の悲鳴から
察するに、対魔忍がひどい事される奴かな」
「全然違います、今、流行りの艦これです。」
「かんこれ。へぇ~ ふぅ~ん これがそうかぁ・・・」
「何で知らない風なんですか」
「え、だって知らないもの。」
「絶対嘘じゃないですか、何でこう、流行に流されてない俺、格好良いみたいな」
「だって本当に知らないもん」
「毎日pixiv見てるのに?」
「・・・まぁ、島風は知ってる。」
「もう止めましょうよ、流行に乗ったっていいじゃないですか。
未だに東方も知らない振りするんですか?この前もそんな事いってましたよね」
「まぁ、正直にいうと結構キャラは知ってる・・・」
「そうでしょう?」
「この間は鈴谷って子の本で抜いたし・・・」
「そーゆーんは言わなくていいんだよ」
「でもゲームはマジでやってない」
「何で?」
「やろうと思った事もあったけど、何かサーバーがいっぱいで入れなかったし」
「今はもう結構、定期的に開放されてるみたいですよ」
「ふぅん、で」
「はい?」
「面白い?」
「やってみれば」
「いやー 俺みたいにゲームで育ってきた世代は厳しいよ~評価、ゲームに対する」
「まぁ、そんなガッツリはまるタイプのゲームでは無いですね、開いた時間とかにチョイチョイと」
「そうだろう、そうだろう」
「でも最近の流行りでしょう、パズドラとか」
「う~んそうなんだよなぁ、あーいうのをゲームと呼んで良いのか、俺は未だに躊躇する訳よ」
「先輩、パズドラは?」
「やってない」
「何で?」
「俺、携帯アンドロイドだし」
「アンドロイド版もありますよ」
「無かったんだよ当時は、俺がやろうとした時には」
「本当、間が悪いですね」
「じゃあ先輩最近ゲームって何やってるんですか、エロゲーばっかりですか」
「いや、エロゲー以外もやるよ」
「例えば?」
「FPSとか、グラセフとか」
「あぁ」
「でもそのくらいかな」
「モンハンとかは」
「やらない」
「何で」
「友達いないし」
「」
「あ、ゴッドイーターはやったよ」
「友達居ないのに?」
「うん」
「何か、さっきから性格捻くれてますよね」
「まぁ、ユニークさっていうの?そういうの大事じゃん。
他者に迎合したくないっていうかさぁ」
「要は、ブームに乗らない俺、格好良いと思ってるんでしょう?さっきも言いましたけど」
「別に思って無いよ・・・」
「でもラブライブ好きですよね」
「え、好きだけど」
「流行ってますよね、流行に乗ってますね?」
「いや、アニメは別でしょ?」
「うん、まぁお前の趣味何かどうでもいいわ」
「なんて?」
「先輩はどんなゲームが欲しいんですか」
「えぇ~そうだなぁ」
「Rewriteの18禁版とか」
「エロゲーの話じゃねぇよ」
「昔ながらのファンタジーアクションとかで良いんだけど、やっぱりやり込み要素とか欲しいよね」
「へぇ、どんなのやり込んだんですか、ディスガイア?」
「巣作りドラゴン」
「知らないです、スーファミですか」
「いや、エロゲー」
「エロゲーかよ」
「これ以上エロゲーの話するなら帰りますけど」
「もうしない」
「昔ファイナルファンタジークリスタルクロニクルリングオブフェイトってゲームがあったんだけど」
「なんですか」
「ファイナルファンタジークリスタルクロニクルリングオブフェイト」
「・・・それでそのファイナルフェイトがなんですか?」
「ファイナルファイトみたいに言うなよ・・・」
「面白かったんですか」
「うん、何かFFシリーズって迷走してる感あったからさぁ、これが出た時、
あぁ、こういうので良いんだよスクウェアよって思ったね」
「迷走してるんですか、よく知りませんけど」
「FFやってないの?」
「Ⅹはやりました。何か最後お父さん倒したら変な玉みたいの出てきて、
ダメージ限界突破したアーロンのクリティカルヒット一発で沈めて
何だか分からないうちに終わりましたが」
「Ⅳ~Ⅵは好きだなぁⅦプレイしてオーディン見た時は感動したなぁ」
「前から思ってましたけど先輩何歳なんです」
「Ⅷは何か嫌いだった、Ⅸの感じは好きだった」
「それで迷走っていうのは」
「後輩は知らんだろうが、昔々、スクウェアという偉大なゲーム会社があってな」
「元々スクエアエニックスじゃなかったんですか」
「そう、そしてエニックスという、これまた偉大なゲーム会社があったそうな」
「へぇ」
「FFのスクウェア。ドラクエのエニックス、FF派とドラクエ派に別れ、当時の小学生達は
血で血を洗う闘争を繰り広げたのだ」
「何やったんですか」
「上履き隠したり、仲間外れにしたり」
「酷い」
「無くなった上履きを反町くんが探してくれたっけ」
「お前がやられたのかよ」
「そして合併騒ぎがあった時、それはもう驚いた」
「確かに、すごそうですね」
「あぁ、キリストとアッラーがチーム唯一神とか言ってタッグを組むようなもんだった」
「何かキン肉マンみたいになってますけど」
「あとセガとバンダイが合併したりしなかったり」
「えぇ」
「まぁそれはどうでも良かったが」
「はい」
「そしていよいよ合併。念心、合体、GO!!」
「アクリオン」
「出来上がったのはソーラーアクエリオンでもアクエリオンルナでも無かった、
何か変な、ガウォーク形態のボリノーク・サマーンみたいな奴だった・・・」
「あんまり分かりません」
「とにかく俺は、もう二度とスクエニのゲームを買わないと誓ったのだ、
元スクウェア信者としてな。」
「はぁ」
「結局、最近のゲームには何が足りなくて、どんなゲーム出せば良いんでしょうね」
「可愛い女の子いっぱい出して、オッパイ揺れたり、パンチラしたりすれば俺は買うけどな」
「ゲーム業界衰退はお前みたいな奴のせいだわ」
おわり