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第93話 床気持ちいい

 床に横になるとすごくひんやりとしていた。

「はぁ、冷たくて気持ちいい」

「タナカさんそんな所に横になって大丈夫ですか、怪我されたとか」

「いや、ないとは思う、後疲れたし問題もないだろうし、床気持ちいいから横になってるだけ」

「そうですか、よかった」

「タナカこれ何、って疲れてたならごめんね」

 イリアも会話に混ざる。

「いやいいよ、休んでるだけだから気にしないでくれ。後これはなんと言えばだろう、世界を滅ぼせるものと言うのが一番近いかな」

「えっこれが」

「そうこれが、直接体験した訳じゃないけど街1つくらいなら簡単に吹き飛ばせるんじゃないかな」

「これ、1つで」

「そうだけど、数少ないから時間がかかると思うよ」

「兵士がいてもなの」

「兵士がいても、簡単だと思う」

 ドラゴンが現れたときでもあれだけ被害が出たのだ、それ以上高いところから一方的に攻撃できる物なら被害を出さずに滅ぼせるだろう。

「なら壊した方がいいんじゃ」

「その事なんですが、タナカさん来てください」

「行かないとダメだよな」

「そうですね」

「仕方ないな」

 いやいや立ち上がる、少し横になった為かさっきよりは多少は楽になっている。

「こっちです」

 1機の爆撃機のそばによる。

「この部分なんですが」

 何も変化はなく、傷ひとつついていない。

「メリベルと叩き続けてたのですが」

「うそ」

 触れてみる、傷どころか微かなへこみすらない。

「おうタナカ、メリベルに聞いたんだがこれを壊せばいいんだな」

 アルフとメリベル、それにリズの父も来る。リズの父は縛られたままだ。そしてアルフの手には何処かで見つけたのかハンマーが。アルフは爆撃機に近づく。

「みんな離れていてくれ」

 アルフから離れる。それを確認するとアルフはハンマーを振りかぶる。

「壊れろ」

 ハンマーを叩きつける。大きな音がして弾かれる。

「なんだこれ、かてぇ」

 爆撃機に近づいて叩いたところを見るがやはり傷ひとつついていない。

「………やっぱり」

「と言うことはメリベルも」

「………無理だった」

「くそ、ならもう一回」

 アルフはまたトライするようだ。

「そうです、タナカさんこれを」

 リズが投げ捨てたS2を手渡してくる。

「ありがとう」

 受け取る。が多分弾詰まりだろうとしか実銃に詳しくないのでわからない。

「薬莢取り外せば使える、かな」

 すぐに取り除けそうならいいのだが他にも詰まっているかもしれないし、もしそうであれば暴発してしまうかもしれない。だから街に戻って修理してもらうのが一番いいと思う。ついでに弾の確認をする。S2の弾は多くあるのだが肝心の本体が壊れているし、S3の方は後通常弾が30発ほどである。

「そう言えばイリア、罠ってどんな感じになるんだ」

「ええと、ちょっと来て」

 S2を手に持ったまま入り口に近づく。

「このくらいのサイズならちょっと時間が」

 その時、地面が揺れる。

「うわっ」

「きゃ」

 S2が手から離れ、入り口に入り、下に落ちていく。

「この場所が上がってる、のか」

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