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第89話 それに頼るか

 気を失っているリズの父をロープで縛る。

「………でどうするの」

「どうするって言われてもな」

「壊した方がいいのではないでしょうか」

「それはそうなんだけど、どうやって壊す」

「………撃ってみれば」

「弾がかかりすぎる」

「なら使えなくすればいいのではないのでしょうか」

「だな、ひとまず乗り込んでみるか」

 側面のハッチを開けなかに入る、中には大量に積み込まれた何かがあった。

「なんだこれ」

 文字が書いているため読もうとするが、何が書いているか理解できない。読めるのは日本語だけだが英語も少しはわかるしその他もその他であることは理解できるが、これはそのどれでもない。だが赤い文字でかかれていたりするために取り扱いに気を使った方がいいものではないかと推測できる。

「………さあ」

「まあいいか、こっちだ」

 前方に進み、コックピットに入る。

「タナカさんこれなんですかね」

「これはコックピットだな、ここでこれを操縦できる、だからここを破壊する」

 S3を構える。

「みんな後ろに下がっててくれ」

「わかりました」

「………わかった」

 2人とも自分の後ろに下がる。それを確認するとひとまず1番脆そうな何かの計器を撃つ。

「は」

 撃ったのだが傷ひとつ付いていない。さらに数発。変化なし。

「………タナカ私が」

 メリベルが前に出る。いつの間にか拾ったのか手斧をもって。

「………ここを壊せばいいの」

「ああ」

「………わかった」

 メリベルが手斧を叩きつける。それでも変化はない。

「………なにこれ」

「壊れないのかよ、なんだよこれ」

「一旦出ましょうタナカさん」

「ああ」

 外に出る。

「なんだよあれ」

「………固い」

「あの私の父に話を聞けばなにかわかるんじゃないでしょうか」

「それだ」


 両手両足を縛られたままのリズの父を起こす。

「ううっ」

「父さん聞きたいことが」

「なんだ」

「あれはどうすれば壊れるの」

「知らん、もし知っていても話すわけはない」

「そう」

「ならひとつ質問があれはどうやって作った」

 無視される。

「あれはどうやって作ったの」

「あれはササキ様が魔術で呼び出したものだ」

 ひとつの考えが頭によぎる。チートで呼び出した物であると言うものだ。何かのゲームの品であるなら数十発の弾を撃ち込めば壊れるだろう、だが弾がもったいない。なら何度も叩けば壊せるかと思ったが本当に壊れるかどうか分からない。

「それにあれは出撃準備が整ってる、もうすべて搭載済みだ」

「そう、それでタナカさんどうしましょうか」

「どうするって言われても、って準備完了してるつまりあれは爆弾」

 今更ながら冷や汗が出る、そんなもののそばで撃ち合いをしていたなんて。

「………ならこの部屋を使えなくすればいいんじゃ」

「それしかないか」

 がどうすれば使えなくなるかの考えがなにも思い当たらない。

「………イリアなら罠がわりの魔方陣書けたと思う」

「それに頼るか」

 まだ来ていないので呼びにいくしかない。

「呼びにいくけど」

「私はここで待ってますタナカさん」

「………私もまだ敵がいるかもしれないから」

「わかった、じゃあ行ってくる」

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