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第86話 ……リ……ズ

 そう叫ぶとモンスターに銃口を向け単発で撃ちながら中に入っていく。狙いは殆ど適当で、本当に当たったかどうかはわからない。それでも奥には進んでいける。

「うおーーー」

 アルフの叫び声が聞こえ、なにかがぶつかる音が聞こえるが気にしてられない。

「タナカどこに行くの」

 左の方からイリアが魔力弾を放ちながら訪ねてくる。

「下だ下、下に行くぞ」

「何でよ」

「牢があるならそこじゃないか」

 ほぼ叫びあわないと聞こえない。

「何で牢になんて行くのよ」

「リズの家族助けに来たんだ当たり前だろ」

「そうなの、分かった」

 イリアが杖を持ち変える。

「そこをどいて」

 炎が出て、そこにあった物を燃やす。

「タナカ急ぎましょう」

「ああ」

 そこにリズの叫び声。

「タナカさん避けて」

 なにも考えずに右に跳ぶ。そして何も確認せず元いた所に射撃。弾がきれる。

「リロード」

「タナカさん大丈夫でしたか」

「まだ大丈夫」

 マガジンを交換しつつ何を撃ったかを確認。何かのモンスターが切りかかってきたようで、今は誰かと戦っているようだ。

「で、タナカさんどこにいきます」

「奥に行こう、階段があるならそこだろ」

「そうですよね」

 そしてそのまま奥へと進む。何度かモンスターに襲われるが数発撃ち込み怯んだ所で逃げたしていた。

「はぁはぁはぁやっと着いたか」

「やっとですねタナカさん」

 階段は大きなもので、中央に2階へと続く階段が、横に6~7人並んでもいいくらい広く、それを中心にその左右に、登りの階段の半分くらいの地下へと続く階段があった。

「他の人は」

「………私なら」

 メリベルだけしか着いていないようであった。

「先に降りてるかもしれないから降りるか」

「そうですね、ここにいても襲われるだけですし」

「………降りるの」

「下にようがあるんだ」

「………そ、なら私の後ろに」


 メリベルを先頭に階段を降りていく。同じ景色が続いており進んでいなく感じるが、壁にかかれている数字が変わっているので進んでいることを認識する。

「こんなに深くまで穴ってほれるのか」

「無理じゃないでしょうか」

「そうか」

「………タナカあれ」

 その階は下へと続く階段がなく、変わりにドアがひとつポツンとあった。ドアの横に近付く。何もかかれていないので開けて確かめるしかない。開ける前に蝶番があることを確認して、引いて開けるドアだと判断して、ドアを開ける。音をたて無いようにゆっくりと、少しずつ。心臓の音がうるさく感じる。そして開けきった。ドアの先には広い空間が広がっていた。そして爆撃機が。

「………なにこれ」

「爆撃機だ」

「タナカさんなんですかそれは」

「なんと言うか、その、空を飛んで地面に爆発する物を落とすものだ」

「………タナカの世界の物なの」

「そうだけど」

「詳しいなあんた」

 聞きなれない声がした、辺りを見渡す。発見できない。

「ここだ」

 後ろから声、振り返る。

「………タナカ」

 衝撃。

「防ぐか今のを」

「………だれ」

「復讐者、いやあんたらにはこう言うか、魔王軍の一員と」

 それは耳がついてついている獣人の男で。

「…………とうさん」

「……リ……ズ」

 リズの父親であった。

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