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第84話 全員突入開始

 異世界転送後221日目、決戦の日だ。目を覚まし装備の点検を行う。

「タナカ真剣だな」

「いやまあ、武器が使えないからやられるとか笑い話にもなりそうにないし」

 点検といってもそんなに詳しくないから布で拭いてやったりするだけだ。

「そう言うアルフはしないのか」

「いや俺は常にしてるし、もう終わってる」

「はやっ」

「まあのんびりやれよタナカ、食事は貰ってきてやるよ」

 アルフはそう言うと食事を受け取りに行く。それと入れ替わってリズが来る。

「タナカさんなにか手伝うことは」

「それじゃあマガジンに弾込めるのを手伝ってくれ」

「分かりました」

 S2のマガジンに1発ずつ弾を込めていく。

「リズは準備できたのか」

「ええできてますよ」

「そうか」

 ちまちまと弾を込めていく。

「タナカ食事持ってきたぞ」

「ありがとうアルフ」

「おうよ」

「じゃあ食べるか」

 込めたマガジンは6個、約120発分だ。食事は昨日と同じく豪華なものであった。

「それにしてもイリアにメリベルは」

「彼女達はまだ準備中です」

「イリアはともかくメリベルは鎧来てるから時間かかりそうだからのんびり待とうよ」

 出撃は昼だから時間的余裕はある。

「私がなんだってタナカ」

「………ごめん遅れた」

 そんなことを思っていたら2人が来た。

「イリアなにか時間かかることあるの」

「あるわよ、杖の点検やら何やらかにやら」

「そうなのか」

「そうよ、で食事もらってくる」

 そのままイリアは食事をもらいに行く。

「………私も」

 それにメリベルもついていく。

「それでどうやって入るのかな」

「さあ、けど城の回り見たか」

「まだみてないけど」

「そうか、じゃ見たらすぐ分かるが身を隠すところがひとつもないから盾持って張り付くとかになりそうだ」

 話を聞いた時点で逃げたくなった。

「いやいや、それ無理すぎないか」

「まあそうだがユーリとかが他の何か考えてるんじゃないか」

「そうだといいんだが」


 食事を終え、準備も終え、移動を開始する。はっきり言えば重い。武器としては自分はS2とS3が1挺ずつとそれぞれ弾が多数、加えて防弾チョッキ。アルフは剣が1本に革鎧、リズはS4と弾、それにナイフ。イリアは杖が多数。メリベルは鎧にライオットシールド、杖、剣である。

「タナカ大丈夫なのか遅れぎみだが」

「大丈夫だって」

 最後の最後まで筋力はつかなかった。重くてやってられない。

「見えてきたあれだ」

 誰かが声をあげる。城が見えてきた。

「よしみんな聞いてくれ、魔術師は離れて牽制、他の人は城まで突き進んでくれ。つまりいつも通りだ」

 すごく不安な作戦が聞こえる。

「城に入ったら、上に上がり城壁の敵を倒し味方が入れるようにする以上だ」

 中がどうなっているかがわからないので大変不安になる。

「それと突入部隊の指揮は僕が、魔術部隊の指揮はベッテがとる」

 ユーリの仲間が前に出る、彼女のようだ。

「よしじゃあみんな別れてくれ」

 各自思い思いに別れていく。

「でタナカどうするの」

「突入部隊に入るけどイリアは」

「なら私も」

 他の3人も同じように突入部隊だ。入るとユーリが声をあげる。

「よしみんなこれで終わらそう、全員突入準備」

 空に光が現れる、魔術だ。それに応じて城の方から銃声。

「全員突入開始」

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