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第80話 なにこれ

 列をなして進む。多くの者は剣などの接近武器だけで食料等は持っていない様である。

「でアルフ魔王城ってどこあるんだ」

「北の方に3日程歩いたところだな」

「なるほど」

 これだけ多くの人がいるんだからもっと時間がかかりそうである。

「しっかしどれだけいるんだ、そしてそれだけの食料どうやって運んでるんだ」

「ユーリが神から与えられた力使って運んでるんじゃないか、と言うか一緒に行動してたんじゃ」

「俺らはレジスタンスじゃなくて冒険者として協力してたから個別で行動してたからな、一緒に行動するのは今回が初だよ」

「そうなのか」

 イリアが会話に混ざってくる。

「神から与えられた力ね、なんでタナカにはわかるの」

「なんと言うか、本とかでこう言った魔法があったりする物語があるから、だいたい必要なものがわかると言うか」

「なのにタナカは」

「そう貰えなかった、まあもう気にしてないけどね」

「そうなの」

「しかし移動にどれくらいかかるんだろうか、アルフに聞いたら3日くらいらしいけど」

「ああ、けど遅いから5日くらいかかるんじゃないか」

「私もそれくらいに思えるわ」

「タナカさん問題が」

 リズも会話に混ざる。

「何かあったのかリズ」

「5人分となると持ってきた食料が足りません、どういたしましょうか」

「聞くけど残り何本ある」

「後20本ほど」

「5人だと2日分か」

 朝夕と1本ずつ食べるために1日10本と言う計算である。

「ならレジスタンスにもらえばいいじゃない」

「………ちゃんと配られるよ」

 メリベルも話に混ざる。

「………話は伝えておいたから」

「いや行きはいいんだが帰りが」

「帰り、何か問題あるのか」

「ほら逃げ帰る時とか」

「なるほどなら1人4本ずつ持っておくか後は各自どうにかするしかないな」

「だな」

 その話が終わる頃、先行していたと思われるレジスタンスが、食事を作っている。今日はここまでのようだ。ついでに言えば移動中の列になったまま食事を受け取っているようだ。それを貰うと各自が思い思いの場所に移動し体を休める。

「これだけ並んでるのを見るとギルドで並んでるのを思い出すよ」

「だなのんびり待とうぜ」


 少し待つと自分達の番になり食事を渡される。内容としては小さな黒パンとほぼ液体しかないスープだ。

「なにこれ」

「貰ったなら早くどけ、並んでるんだ」

 すぐにどける。お代わりを貰いたい内容だが貰えそうにない。

「食べられそうなもん探してみるかタナカ」

「いや無理だろ、近くのはもう取り尽くされてるよ」

「それもそうか」

 それだけを食べる。スープは塩味が微かについたお湯でしかなかった。すぐに食べ終わる。そしてスープの入っていたものはこれから使うらしく荷物に拭いてしまう。寝袋をしき眠りにつく。空腹ぎみでなかなか眠れなかったがいつのまにか眠りに落ちていた。

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