第52話 くそなんだよあいつら
異世界転送後25日目遺跡からほぼ何も持ち出せずに街に戻る。
「なあ、金返せそうにないんだが大丈夫か」
「まあ、なんとかなるだろ。最悪あそこから武器持ち出して現物で払えばいい」
「病院なのに受けとるのか」
「そこは知らない」
話すことはないのでイリヤとメリベルに聞く。
「なあ、学校ってどんなところなんだ」
「説明してなかったっけ」
「ああ」
「……………学校有名なのに知らないの」
「知らない」
「じゃあ説明するわね、学校は4年間で最初の2年は基本を学ぶわ」
「………………残りは専門過程に進んで勉強」
「2人はどんな過程に」
「私は魔術過程」
「…………………私は魔術騎士過程」
「なるほど、さらに聞くけど何でパーティーを」
「同じ寮の部屋だからパーティー組んだわ」
「なるほどなあ、あと関係ないんだがあいつらに何されてたんだ」
「…………………それは」
「タナカちょっとは」
「あっごめん」
「……………………いい話す、テイムの魔術を習ってスライムテイムしようとしてた」
「であいつらは何を」
「………………スライムで街を襲うとか」
すごく驚異的な事をしようとしていた。逃がしてよかったのかと言う思いもするが、あそこに捕らえておくのも大変だし仕方がないと諦める。
いつの間にかに街につく、家に戻ろうとしたのだが目の前に馬車が止まる。中から1人のおっさんが出てくる。
「私は貴族のべネットヘイクスである、君達に用がある馬車にのりたまえ」
「えっと」
「(タナカさん皆さんも乗った方がいいかと、貴族の方は断られるとは思ってませんので)」
リズに言われて渋々黙って乗り込む。馬車のなかで依頼を受ける。
「我が息子に戦い方を教えてほしい」
「戦い方ですか、特に何を」
「君達の技術すべてだ」
「依頼料は」
「君達我が病院に借金しているな、それを無くしてやろう。断るなら2倍になるかもしれないな」
簡単に言えば脅しであった。
「わかりました」
「そうかわかってくれてよかった」
馬車がどこかにつく。
「ここが我が屋敷だひとまず食事をしてくれ」
出されたのは、移動中に食べるような簡単なメニューだった。
「少し位豪華にしてもいいだろ」
「アルフ落ち着けでなんで馬車のなかで黙ってたんだ」
「わりぃ急に気持ち悪くなって」
酔っていた。
「貴族と話すの初で」
怖がっていた。
「……………あなたのパーティーのことだからあまり口出せない」
「メイドはあのような場面では許可がないと話せないので」
仕方がなかった。食事を終える。誰か子供が護衛つきでやって来る。
「鑑定と…………僕が依頼主の目的であるユーリヘイクスだよよろしく」
「よろしくお願いします」
「じゃあ訓練お願いします」
訓練が始まった。初めはどれくらい強いのか1対1の実戦形式を取る。初めはアルフ対ユーリだ。
試合は一瞬で終わった、試合開始と同時にアルフが睨み付けると少しユーリが怯む、その隙に近づき首に剣を押し付け終了した。
「……………アルフって強いんだね」
「そうなのか、剣とか詳しくなくて」
「私も」
「……………しかも対モンスター用に一撃必殺だし」
アルフがこちらに来て、メリベルが準備を始める。
「おう、どうだった俺の活躍は」
「よかったんじゃない」
「しかしあいつ、実戦経験ないのか少しにらんだら怯んじまったぞ」
「貴族だしそういうものじゃないのか」
「そうかもな」
「少しよろしいですか」
「どうしたリズ」
「いえ貴族と言うのは戦争になればでなければならないので幼少のうちから鍛えるはずなので実戦経験はあるはずです」
「そうなのか」
メリベルの準備が終わる。
「……………行ってくる」
メリベル対ユーリの戦いが始まる。がすぐに蹴りがつく。盾の裏についている杖を使い火の玉を放つが、ユーリの目の前で爆発。がメリベルは構わず盾を構えて突入にユーリにタックルし倒し剣を向けて試合終了であった。
「メリベルお疲れ目の前で爆発してたけどどんな陣使ってるの」
「…………………イリヤ私も分からない急に爆発した」
「じゃあ向こうの防御魔法、けどそれだと」
イリヤは1人ぶつぶついい始める。辺りを見渡すと大分くらい。ユーリの方に向かう。
「大分くらいので本日はこれで終了で」
「わかった、部屋は中にいるメイドが教えるだろう………………くそなんだよあいつら俺よりステータスひく」
みんなのもとに戻る。
「終わりでいいだって、部屋いってみようか」
「そうしますか」
中に入りメイドに案内されて部屋に移動する。部屋は宿のようなものと一緒だった。火の番をすることがないのですぐに寝た。




