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第45話 みんな逃げろーーー

「であれどうやって倒す」

「落ちてくれば俺が切ってみてもいいんだが飛んでるしな、タナカひとまず撃ってみてくれ」

「了解」

 S2に弾丸を込めセレクターを単射似合わせて、構えて狙う。空を飛んでなおかつ大きいため狙いがつけやすい。引き金を引く。

「おいタナカちゃんと狙ったか」

「狙ったに決まってんだろ」

「ならなんで効果ないんだよ」

「弾かれたんだろ、今度はこいつで狙う」

 上下二連銃に弾を込め、構えて狙う。狙いはつけやすいのだが。

「おいタナカ」

「なんだよ当たったはずだよ、中心狙ったわけだし」

 ちゃんと当たっていたのか、ドラゴンがこちらを向く。その時である、街の様々な所から魔法弾がドラゴンに向かって飛んで行く。多少ドラゴンが痛がるが、それで怒ったのか所構わず火を吹く。それに叫び声が合わさる。

「ただ………荷物………このま……離れてく………」

 たぶんこの街を離れろと言う叫び声であろう、けど。

「どうするタナカ効かないみたいだし、俺たちも離れるか」

「いや、ここで離れたらリズの約束が叶えられない、だからここで倒さないと」

 それにまだ試してないこともある。1つはスラムにあるS5、あれくらいの大経口ならドラゴンくらいなら貫けるだろう。

「ひとまず、スラム街に行く」


 ドラゴンが火を吹いたり、魔術師が魔法弾を飛ばしたり、どこからか悲鳴が上がったりするなかを全力で走っていく。しかし建物が崩れたり、燃えていたりするために通れない所が多く、すごく時間がかかってしまっていた。

「タナカダメだこっちも行けそうにない」

「タナカさんこっちなら通れそうです、ただすごく時間がかかるかと」

「タナカ魔術で瓦礫吹き飛ばそうか」

「居場所がばれる、リズの見つけたルートで」

「なにやってるんだアルフさん、タナカ」

 誰かと思い声がする方を見ると、マリアさんがいた。

「いやスラム街に行きたいんだ」

「なら私と一緒か、こっちだ」

ドアを開ける。

「ここなら近道だ」


 人の家に勝手に入ったり、屋根の上を突っ走ったりと道無き道を走っていく。途中燃えている建物から助けを求めたりする声がしたが、兵士が駆け寄っていたので大丈夫だと思いたい。そしてついにスラム街にたどり着く。

「じゃあ私は妹つれて逃げるよじゃあな」

 それだけ言うとマリアさんは去っていった。

「でタナカどうするんだ」

「S5を使う」

「あああれか、こっちだ」

 アルフに案される。

「アルフ詳しいんだな」

「まあ、何度も来てるしな、ここだ」

 中を見る、そこにはS5とその弾丸が。

「他のは持ち出されたらしいな、こいつは重いから無理か」

「そんなことはいいから、ひとまずこれ固定しないと」

 前回の使用は窓枠に針金を使って固定したのだが、今回も同じでいいと思い、落ちていた針金を使い固定する。

「タナカこっちに来る」

「イリヤそのまま魔術で対応してくれ、アルフとリズは固定ができたらドラゴンに向かってぶっぱなせ」

「わかった」「わかりました」

 イリアは杖を握りしめ力をためている。自分はドラゴンに対して試したい2つめのことである、爆裂弾を銃に込め構え狙う。

 引き金を引く。ドラゴンが爆発した。

「はあ」

「タナカ何撃ったのよ」

「爆裂弾だよ」

「何よあの威力初めて見たけどすごすぎるじゃない」

 爆発の中から現れる、が傷がついている様子はない。

「アルフまだか」

「もう少し待て」

 イリアが魔法弾を飛ばす。爆裂弾を撃つ。リロード。また撃つ、撃つ。

「準備できました、撃ちます」

 S5が火を吹く。

「羽らへん狙えるか」

 叫ぶ。

「狙ってます」

 それまでの攻撃が、どこか負傷させていたのかよく当たる。

 ドラゴンが落ちる。こちらに。

「みんな逃げろーーー」


 ドラゴンに潰されなかった。が辺りに土埃たちこめ、見渡せない。

「タナ…………すけ……」

 どこからかイリヤの声が、声の方へ向かって進む。

「タナ……はやかっ…………」

 まだ自分はついていない。嫌なことが頭によぎる、腰にまだついていたソードオフショットガンを抜く。弾の確認、弾は込められている。

「…………たす」

 たどり着く。そこには倒れているイリヤにナイフを構えた少佐が。

「はっはっはっ君たちだったか、君たちはよく我々の邪魔をしてくれる」

「イリアをはなせ」

「この作戦はスラムの決起を行うことでドラゴンなんか使わなくてすんだと言うのに、それまでも使っても君たちを倒せないなんてな」

「この銃が」

「君はそれを撃てないさ、撃てるならもう撃っている。だからこそせめて君達だけは倒し教団の生け贄に捧げてやろう」

 ナイフが降り下ろされる。

「いやーーー」

 銃が大きな音をたてる。少佐に穴が開く。また音をたてる。ナイフを降り下ろす腕が飛ぶ。自分の銃を見る。指が引き金を引いている。自分が撃ったのだ。人を。それを認識すると意識が遠くなっていった。

これぐらいで残酷表現ありとかいるかなちょっと不安です。

誤字脱字があれば報告お願いします。

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