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第41話 よし帰りますか

 異世界転送後19日目、大体1週間ぶりに帰ってきた為か久々に帰ってきた感じがする。少佐さんが話しかけてくる。

「すまない、着いてすぐであるが事情説明のためについてきてくれないか。なにすぐそこだ」

 そう言うと門のそばにいた兵士に話しかける。

「すまない少しいいだろうか」

「はいなん………これは少佐殿」

「敬礼はしなくていい、重要な情報を伝えたいここの部隊の上司に伝えてくれ」

「はい分かりました、すぐに伝えてきます」

 そう言うとその兵士は走っていった。

「それで追加の依頼だが、事情説明に付き合ってくれ」

「んじゃ取りあえすタナカは確定だな、後突入したリズでいいか」

「うおっ、アルフいつの間に」

 いつの間にかアルフやリズ、イリヤが来ていた。

「さっきだよ、俺とイリヤは色々馬車から下ろすものが多くて」

「リズも」

「ええ、調理器具などを下ろす必要があったので」

「なるほど」

「と言うかなんでタナカがあんなに早いかわからない」

「まあ、ひとまとめになってるから早いだけだよ、鎧とかないし」

「なるほど」

 さっき走っていった兵士が戻ってきた。

「あのこちらに来てください、案内します」

「わかった、後協力者にも着いてきてもらおうと思うのだが」

「構わないです、こちらから頼もうと思いました」

「と言うわけでついてきてくれ」

「それじゃあタナカとリズ頼む、俺とイリヤは先に家にもどってるよ。後武器は持っていっておくよ」

「俺は構わないんだがリズはいいのか」

「私も構いませんよ」

「と言うわけでこっちは大丈夫です」

 そう言って武器をアルフに渡す。

「よしわかった、では行こうか」


 案内されたのは、兵舎であった。兵舎の中の個室へと案内される。そこには座っている兵士と武装をした兵士がいた。座っていた兵士が立ち上がる。

「少佐殿座ってください、この街の警護や物資の移動などを担当しているデール中尉であります」

 中尉さんが椅子に座り直す。

「それで本日の後用事は」

「教団に関することだ、この手紙を見てほしい」

 手紙を見せる。

「………………確認しますが本当ですか」

「ああ」

「そうですがか、そちらの御二人は」

「その時の協力者だ」

「そうですか、御二人さん身分の証明できるものは」

「えっとこれでいいですかね」

 指輪を渡す。

「少し預かります」

 中尉さんが後ろにいる兵士にそれを渡しなにか言うと、その兵士が部屋から出ていった。

「ではお聞きしますね何がありました」

 村であったことを話す。

「そうでしたか」

 部屋に兵士が戻ってくる。何かを中尉さんにささやく。

「タナカさんにリズさんでしたか御二人の身元は確認しました、こちらはお返しします。それで少佐殿の身分も確認したいのですが」

「すまない取られてしまっている、名前はロイ少佐、兵士番号は」

 少佐さんが中尉さんの耳元で何かを話す。

「分かりました確認させてきます、それで少佐殿はこれから」

「手薄になるであろう街の防衛に手を貸そう、まだ休暇中なのでな」

「分かりました、では少々お待ちください」

 また兵士に何かをささやくとまた兵士が部屋から出ていく。それを見送ると指輪をこちらへ渡す。

「こちらはお返ししよう。ではなにか聞きたいことはあるかね、時間がありそうだからなんでも答えよう」

「えっとじゃあ兵士番号ってなんでしょうか」

「それだけかね」

「そちらのお嬢さんは」

「ありません」

「そうか、なら兵士番号と言うのは、魔王軍に抵抗している多くの国で共通している番号だ、この番号はその国の王と大将、本人しか知らずこの番号があれば身分証明ができる物がなくても身分が証明できると言うものだ。戦場だと何が起こるかわからないからな、こう言った用意はしてあるものだ」

 兵士が戻ってきて、中尉さんに何かをささやく。

「よし、本日は協力してくれて助かった、何か困ったことがいつでも巡回中の兵士にいってくれ」

「分かりました」

「それでは少佐殿こちらへ、彼らは案内してやれ」

「はっ分かりました、それではこちらへ」

 案内されて、外へと出る。

「疲れたし緊張した、なっリズ」

「ええそうですね」

「よし帰りますか」

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