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序章
僕の心には三つの柱がある。今に僕を形成している柱。
いや、正確には二つの柱かな。
一つは、紅い柱。今でも僕の中心で支える柱。
一つは、炎の柱。今でもその火力は衰えず、周りを照らす柱。
最後は、壊れた柱。もはや、柱としての役割を持たず、でも、宝のように置かれている柱。
これから紡がれるのは僕の三つの物語。
柱を作る物語。
今でも僕の中に、そしてこれから先も残り続ける物語。
ハッピーエンド。
バッドエンド。
楽しい記憶も、苦しい記憶も、僕はこれからも背負い続ける事になるだろう。