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どうしてこうなるんだ!  作者: みずきなな
【どうしてこうなるんだ!】
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第二十話 【俺は妹の…言えません】・

ついにファーストキスを奪われそうになる行幸みゆき

迫り来る幸桜こはるの反則的なフォーメーションチェンジに行幸みゆきはどう対応するのか。そしてその結末は!っていうのでどうでしょ?

 行幸みゆきの手元には『妹と僕の秘密の関係』が落ちている。


 これはもしかすると幸桜こはるとそういう関係になれという導きなのか?

 なんてあるはずねーじゃねーか! 俺はそんなアブノーマルな奴じゃないんだ!


 行幸みゆきは再びそのエロゲをデタラメに投げ捨てた。

 今度はさすがにエロゲは戻ってはこない。

 しかし、幸桜こはるがそれで止まる訳ではない。

 どんどん行幸みゆきに迫っている。

 

幸桜こはるやめろ! き、近親相姦は駄目だからな!」 

「そのゲームの内容も同じでしょ?」


 幸桜こはるは止まらない。

 

「馬鹿! これはゲームなんだって、ゲーム! あとな? このゲームの内容は現実にはやっちゃ駄目な事なんだぞ? だめだからゲームになってるんだからな?」

「私はいいよ?」


 幸桜こはるは虚ろな瞳で微笑んだ。


「よ、良くない! 良くないの! それに俺は今女になってるんだ! 何を求めているか知らないが、そいう行為はタブン出来ないから!」 

「あ……そっかぁ……じゃあ私の初めてはお預けかなぁ…」


 笑顔で首を傾げる幸桜こはる

 

「違うから! そういう問題じゃないんだよ」 

「大丈夫だよ? ちゃんと行幸みゆきお兄ちゃんのためにとっておくからね」


 ぽっと頬を紅く染める幸桜こはるを見てダメだと解っているのに行幸みゆきの心臓はドキドキを増す。


「い、いやいい! いいから! それおかしいから!」

 

 お願いだ、あの冷静でツンツンして俺に嫌みな文句を言う妹に戻ってくれよ!

 じゃないとこのままじゃ俺は……俺は……

 

「でもね、ファーストキスは行幸みゆきのものだよ……」 

「いや、それもおかしい! ファーストキスの相手は俺じゃ駄目なんだよ!」

 

 そう言いつつも無意識に視線が幸桜こはるのやわらかそうな唇に……


 駄目だ、駄目だ、駄目だ!


 行幸みゆきは首を振った。

 

「こ、幸桜こはる! ストップ! ストップだ!」

「……」

 

 幸桜こはるの動きが止まった。そして少し首を右へ傾げる。

 

「こ、幸桜こはる? やっと駄目な事だって理解してくれたのか?」

行幸みゆきおにいちゃん…」

「な、何だ?」

「この姿勢ちょっとキスしずらいね? 本当は今すぐにでもファーストキスを捧げたいけど、お兄ちゃんちょっとだけ待ってね?」

 

 駄目だ、まったく理解してねぇ!

 

 幸桜こはるは四つん這いから姿勢を変え始めた。

 今の行幸みゆきは壁際に追い込まれて壁を背中につけて足を体育座りの時のように折りたたんだ状態になっている。

 幸桜こはるはさっきまでは行幸みゆきの足の間から迫って来ていた。


 あのままでも十分キス位は出来たはずなのに、なんで姿勢を? って何だその格好は!


 幸桜こはるは床についた両手を上げると、行幸みゆきの足の間で正座をした。


 俺の目の前で妹が全裸で正座だと!?


 行幸みゆきは思わず幸桜こはるの裸を見ないように目を閉じた。

 すると両肩をぐっと掴まれる感触が伝わってきた。

 行幸みゆきは思わず目を開ける。すると行幸みゆきの両肩を幸桜こはるがしっかりと掴んでいるじゃないか。


 あれ? やば…これは逃げれない?


 幸桜こはるは全裸なのにまったく動揺する気配も見せずに行幸みゆきの折りたたんだ脚を平然と乗り越える。

 そして、ちょうど股間の上あたりにちょこんと座り込んだ。

 

「こ、幸桜こはる! ちょっと待て! なぜそこに座るんだよ!」

 

 やばい…完全に動けなくなった!


 行幸みゆきの目の前には火照った顔に虚ろな目をした、そして怪しくも優しい笑みを浮かべた全裸の幸桜こはるが。

 

「えへ、流石にちょっと恥ずかしいな」

 

 幸桜こはるは恥ずかしそうに頬を染めた。


 見てるこっちの方が恥ずかしいって!

 なんでそんな格好でマジ平気になってんだよ!

 

「恥ずかしいなら隠せ! そして俺の上から降りろ! お願いだから!」

「えへ、お兄ちゃん、お・ま・た・せ」

 

 聞いてなさすぎだろ!

 

 幸桜こはるは両腕こゆっくりと行幸みゆきの背中へ廻しながら、そのまま唇をゆっくりと行幸みゆきの唇へ寄せてきた。

 

「ま、待ってないから! マジ本気でストップ!」

 

 しかし幸桜こはるは止まらない。

 行幸みゆきは両手でがんばって押し戻そうとしたが、すごい力でびくともしない。っていうより行幸みゆきの力が弱すぎるっぽい。

 行幸みゆきの表情がマックス焦りの表情に変化する。


 これはもう完全にイベント発生条件を達成?

 回避不可能な状態?

 こ、こんなの回避とか無理ゲーだ!

 まるで狙ってもいなかったヒロインに、なぜか知らないうちにフラグが立っていて、発生条件すら知らないのにエッチイベントが発生したような感じジャマイカ!


 すーっと近づくピンク色の唇。


 もう駄目だっ!

 将来の俺の彼女よごめんなさい。

 俺のファーストキスは全裸の暴走した妹に奪われます……


 これより行幸みゆきの妄想モード

『ねぇ…行幸みゆき行幸みゆきのファーストキスの思い出ってどんな感じだったの?』

『え? 俺のファーストキス? え、えっと……実は全裸の妹に強引に奪われたんだ』

『え!? 行幸みゆきってそういう人だったんだ? やだ! 実の妹に手を出すなんて! もう別れる!』

『あ、待ってくれ! あれは事故なんだ!』

『言い訳しないで! 近親相姦なんて最低ね……さようなら…』

 妄想終了


 うぉぉ! 最低な展開になるじゃないか! ※いえそうそうなりません。

 そんなのいやだぁぁぁあ!

 くそー何か別の意味で涙が出てきたよ。

 どうしてこうなるんだ!

 

 幸桜こはるを押し戻す事を諦めて手をじたばた動かす行幸みゆき

 すると何かが手にあたった。

 行幸みゆきが視線を向ければ、手元には『妹と僕の秘密の関係』が……

 って何でお前がまたそこにあるんじゃぁぁ! さっきどっか飛んでっただろうが! って待てよ? このゲームが何度も俺の手元に戻って来たのは?

 も、もしかするとこれってエロゲの神様の俺に対する罰なのか?


 幸桜こはるの顔は今度は青くなった。


 もしもこれがエロゲの神様の罰だったら謝ります!

 今までエロゲのデータを改ざんして全部のCGを見ててごめんなさい!

 面白かったのに全ルートのエッチ画像が見れずにネットで酷評してごめんなさい!

 ロリ系やGL系も持ってるのに別の場所に隠しててごめんなさい!

 マジでエロゲの神様ごめんなさい! 謝りますから助けて下さい!


 行幸みゆきは思わず神頼みをした。

 ※そんな神はたぶん存在しません。

 

行幸みゆき…大好き……」

 

 駄目だぁぁぁ! ついに幸桜こはるの唇が俺の唇に!


『プツン』

「プツン?」


 変な音がまた聞こえたかと思うと幸桜こはる行幸みゆきに抱きつくように前のめりに倒れた。

 

 え? 何が起こったんだ? 神頼みが効いたのか?

 幸桜こはるが気を失ってる?


 裸の幸桜こはる行幸みゆきに抱きつくようにもたれ掛かっている。


 本当に何があったんだ? 幸桜こはるは大丈夫なのか!?

 

幸桜こはる? おい、幸桜こはる?」

 

 名前を呼んだが返事が無い。

 行幸みゆきは仕方なく、恥ずかしながらも幸桜こはるをゆっくりと退かせて体を調べたてみた。

 体は綺麗なままだ。特に外傷などは無くただ気を失っているだけだ。


 あ、あれだからな? 別にイヤラシイ事は何もしてないからな?

 あれだ、いい訳の効かない位に幸桜こはるの裸をすでに堪能して……じゃない! 見てしまった後だし……気を失った後も……

 ま、まぁあれだ、幸桜こはるは気を失っただけみたいだし、これはこれで良かったとしよう。

 

 行幸みゆきは横になっている幸桜こはるを見て、先ほどまでの事を思い出す。


 俺って、何だかんだといいながら幸桜こはるを拒んでなかったよな。

 結構あのままいって幸桜こはるとキスしちゃってもいいとか思ってたかもしれない……


 真面目に自分が本気で否定していなかったと感じる行幸みゆき


 俺がもし女じゃなくって男だったら……もしかすると俺は……


【妄想中……妄想中……妄想中……危険な妄想中】


 そして、茹蛸のように真っ赤になる行幸みゆき


 馬鹿か! 何を考えてるんだ俺は! そんなの犯罪だろ!

 ※何を想像したのですか?

 

 落ち着け行幸みゆき……別の事を考えろ……


 何度も深呼吸をして落ち着こうとする行幸みゆき


 そうだ、そうだな…な、何で突然気を失ったんだろう?

 もしかしてこれはマジでエロゲの神様のご加護のお陰なのか?


 行幸みゆきはどうして幸桜こはるが気を失ったのか理解出来ないまま部屋を見渡した。

 その時、俺と幸桜こはる以外はいないはずの部屋から突然声が聞こえた。

 

「こいつやっぱ変態だよ」

 

 ぶっ! な、何だ!? 部屋の中に誰か居るのか?

 

「だ、誰だ!」

 

 部屋を再度見渡すが人気は無い。そしてまた声が。

 

「仕方ありません。男性ですから」

「でも妹とやっちゃうのは駄目だろ?」

「そうですね」

 

 マジで誰だよ! 幽霊? じゃないよな? って言うかこの声は聞き覚えがあるぞ。

 

「しかしヤバかったな。いくら感情を増大するフェロモンが行幸みゆきから発生してるとはいえ、まさかこんな事になるなんて思ってみなかったよ。お姉ぇ、こいつの妹って行幸みゆきの恋愛対象リストに入って無かったよな?」 

「入っていないと言うよりも、血縁の家族は恋愛リストには入らないのです」

「そうなのか?」

「はい。しかし妹さんがこんなにも行幸みゆきさんを好きだったなんて知りませんでしたね。これは行幸みゆきさんのご家族の感情をちゃんと調べなかった私達の落ち度です。あのフェロモンは妹さんに対しての効果があまりにも絶大すぎました。しかし……あまりにフェロモンが利きすぎています……なぜでしょう? 妹さんなのに」

 

 マジで聞き覚えのある声だな?

 えっと…ええと…あっ! この声はあの時のあいつらじゃないのか?

 えっと……名前…ええと…シャ…シャ? そうだ! シャルテとリリア!


 行幸みゆきは慌てて周囲を再度見渡した。

 しかしやっぱり誰の姿も見えない。

 

「おい、シャルテ! リリア! お前らここの部屋にいるのか? いるなら出て来い!」

 

 行幸みゆきの目の前にまるで透明人間が実態を表すかのようにスーと二人が現れた。

 

「呼ぶから出てきてやったぞ、変人の行幸みゆき

 

 マジで出て来やがった……しかしいきなり変人とは相変わらずシャルテは口が悪い。

 

「なにが変人だ! っていうか何でお前らがここに居るんだよ!」

 

 文句を言いながら行幸みゆきはとある違和感を感じていた。

 行幸みゆきは二人の格好を確認して違和感の原因に気が付く。


 シャルテってツインテールだったっけ? それにジーパンにパーカーだと?

 リリアも可愛らしいワンピース姿? 普通の人間の格好じゃないか。

 前に出会った時は確かローブみたいなのを身に纏ってたよな?

 なんでこいつらこんな格好なんだ?

 

「これは人間界での格好だからな?」

 

 シャルテは行幸みゆきの心を読んだのか如く、ムッとした表情で言い放った。

 

「おい、俺まだ何も聞いてないぞ?」

「聞いてなくったってそう思ってただろ? だから先に答えてやったんだ」

 

 やっぱりこいつなんかムカつく! というか違うな、本題はこんな話じゃない。

 

「おい、幸桜こはるをこんなにしたのはお前らなのか?」


 シャルテは首を振った。

 

「僕らじゃない。でも間接的には僕らにも責任はあるかもな。だから寸前で止めて(気絶させて)やったんだ」

「寸前でって、おい! もしかしてずっと見てたのかよ?」

「当たり前じゃないか。妹に迫られて本気で逃げない行幸みゆき君の変人行動はちゃんと見てやったぞ」

 

 こ、こいつムカツク!

 

「見てたんなら早く止めろよ!」 

「そう言いつつも本当は止めて欲しくなかったんじゃないのか? 本当は続きも期待してたんじゃないのか?」

 

 シャルテは人を小ばかにするように微笑んだ。

 行幸みゆきの顔はまたしても真っ赤になる。

 

「ば、馬鹿か! なんで俺が実の妹と…」

「本音はどうなのかね? まったく変人め。でもまぁ良い経験出来たんじゃないのか? 実の妹に告白されるとかさ」

 

 すっげームカツク! そして頭に血が上る! 顔が熱い!

 

「ふざけるな! 全然よくねーよ! だいたい何であんな事になったのか説明しろよ!」

 

 行幸みゆきが怒鳴るとリリアとシャルテは顔を見合わせた。

 

「説明だと? 面倒だな。リリア姉ぇ、お姉ぇから説明してよ」

「え? 私がですか?」

「そうだよ。僕は説明とか苦手なんだ」


 すこし困った表情でリリアが行幸みゆきを見た。


「え…えっと…解りました。では私からご説明します。では行幸みゆきさん。準備は宜しいでしょうか?」

 

 くそ、シャルテの奴逃げやがって。まぁ取りあえずはリリアからでも話を聞くしかないな。

 

「ああ、大丈夫だ」

 

 リリアは幸桜こはるの方へ視線を向けた。

 

「説明の前に妹さんをどうにかしないといけませんね」

 

 確かに、裸で床に横たわる妹をこにままにはしておけない。

 色々な面で俺に悪影響を与える……妹の裸体……って!?

 

「あ、ああ、そうだな! その通りだな!」

 

 いや待てよ? ここで俺が幸桜こはるを無理に移動させたりして起きた場合、それこそ修羅場になるんじゃないのか?

 

「どうしたのですか? なにを考え込んでいるのですか?」

「い、いや、幸桜こはるを無理に移動させると起きやしないかって」 

「ああ、大丈夫ですよ。今は触れてもそう簡単には起きません」

 

 リリアは間髪いれずにそう言いきった。

 行幸みゆきはリリアの言葉が少々ひっかかりながらも裸の幸桜こはるにトランクスを履かせててシャツを着せた。

 ちなみに、下着を装着する時(下半身)に先ほどは確認が出来ていなかった幸桜こはるの大事な見てはいけない部分を見た気もするけど……

 いや、見たんじゃない! これは不可抗力だ! 見えてしまったんだ! そ、そういう事にしておこう。


 そうだ、そうだ! ラッキースケベ万歳! 不可抗力エロ万歳!

 

「あのぉ? そろそろ続きをお話しさせて頂いてもよろしいのでしょうか?」 

「あ、ちょ、ちょっと待て! ベットに連れて行くから」

「あ、はい……」

 

 行幸みゆきは深呼吸をした後、ゆっくりと幸桜こはるを抱え上げた。


 む? 思った以上に重いな……


 そして幸桜こはるをベットの上にゆっくりと寝かせた。

 

「ふう…OKだ、終わったぞ」 

「あ、はいでは続きをお話し致します」

 

 行幸みゆきはそのままベットの端に座った。

おまけです!幸桜こはるのヤキモチシリーズ!(対恋愛ゲーム)幸桜こはる本音付『ここ本音』

「ねえ!行幸みゆきは何でそんなゲームばっかやってるの」

『最近は何で私の事を相手にしてくれないの…私よりもゲームが大事なの?』


「え?俺はリアルで彼女いないしな」

「それは行幸みゆきが彼女を作ろうとしないからでしょ」

『だからって彼女を作ってっていう意味じゃないんだよ』


「だって俺は格好良くないしさ、取り柄もないだろ?」

「別にかっこわるくもないじゃん!取り柄は…無いかもだけど」

『馬鹿!私にとっては格好いいのに…それにとっても優しいのに…』


「だから俺は二次元でいいんだよ。お前だって彼氏いないだろ?」

「それって現実逃避してるだけだし!それに私の事なんてほっといてよ!」

『私だったら何時でもデートしてあげるのに!それに彼氏なんて…お兄ちゃんがまだ私の中で一番なんだもん…無理だよ』


「おっと!今日は『水色フレンド、夏休みの思い出』の発売日だった!お兄ちゃんはお出かけするから」

「ちょ、ちょっと!もういいじゃん!ゲームいっぱい持ってるじゃん!」

『馬鹿!お兄ちゃんの馬鹿!やだ!もうやだ!絶対にいつかお兄ちゃんを駄目にしてるゲームもパソコンも捨ててやるんだから!』


「じゃな」

こうして幸桜こはるは更にツンキャラになってゆきましたとさ。

終わり

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