【バレンタインディ 俺の最終決断とは? 幸桜《こはる》エンド】
これは高坂幸桜でのエンディングです。
菫が好きだ! とか、シャルテが好きだ! とか、そういう方は読まないで下さい。
いえ、読んでもいいのですが、クレームは受付ません。
そして、この続きがまだあります。あります。ええ、あります。
そっちはシャルテエンドという扱いです。
年が明けた2月14日 バレンタイン。
昼休みに俺は菫に事務所に呼び出された。
呼び出された内容は予想がついている。きっと俺にチョコをくれるという事だろう。
「来たぞ」
中に入るといつものパーカー姿に赤縁眼鏡姿の菫が待っていた。
何故かいつもよりも表情が柔らかい。要するに優しげだ。
「行幸、ごめんね、呼び出したりして」
「別にいいけど? で、こんな所に呼び出して何かあるのか?」
わざとらしくそう言う。すると菫はニコリと微笑んだ。
「今日は何の日かわかってるんでしょ? まったく、絶対にもらえると思って余裕なんでしょ?」
見れば菫は両手を背中の後ろに隠している。
まぁ、このシチュエーションでチョコを貰えないなんて考えられない。
「余裕? 馬鹿、そんな事あるはずないじゃないか」
「私が行幸を好きだって解ってるから余裕なんでしょ」
「ないない! 何で俺に余裕があるんだよ」
「本当に?」
「本当だって」
菫は目を細めてじっと行幸を覗き込んだ。
「まぁいいわ…事実だもんね」
すっとチョコを前に出す。ピンクの包装で赤いリボンが添えてある。
「正解よ…チョコ…あげる」
「あ、ああ…ありがとう」
いくら菫が本命じゃなくっても、ここまでの付き合いだ。いらないなんて言えるはずもない。
俺をすっと手を伸ばした。すると…
「チョコをあげる前にちょっと質問していい?」
そう言うとまた後ろへとチョコを隠した。
「質問?」
「そう…質問」
ここで質問って何だ? チョコは好きなの?って事か? いや、それは無いだろ。
「何だよ?」
「えっと…」
少し顔をうつ伏せる菫。そして「ふぅ」っと息を吐いて顔を上げた。表情はかなり真剣になっている。
「あのね…行幸はまだ幸桜ちゃんの事が好きなのかな?」
「えっ?」
質問ってそれかよ。でも、何で今それを聞く?
「だから、幸桜ちゃんの事が今でも好きなの?」
菫はもういちど同じ事を行幸に聞いてきた。
そんなに俺が幸桜を好きかがきになるのか?
俺は…幸桜が…
行幸がクリスマスに幸桜に告白をしてから約三ヶ月が経過した。
幸桜は行幸の気持ちを真剣に受け止めてくれて両親まで説得した。
まだ説得は出来ていないが、それでも幸桜は諦めないと言っている。健気で真面目で、本当に尽くしてくれる幸桜。
行幸は唇を噛む。目の前には緊張した表情の菫。
そう、俺の気持ちは今も変わってない。
菫も好きだ。好きだけど…
「ああ、好きだよ」
それが俺の答え。
「そっか…」
菫は寂しそうな笑顔を浮かべると、後ろからスーっとピンク色の箱を再び俺の前に持ってきた。
「はい、私から行幸へ…本命チョコだよ」
はっきりと本命だと言い切る菫。
俺は幸桜が好きだと言い切った。なのに本命とか言うのか?
でも…こいつは俺が好きだ。だからこその本命なのか?
ここは…受け取るしかないのか?
行幸がチョコへ手を伸ばすと、菫は急にその箱を引いた。
「おい? 俺にくれるんじゃなかったのか?」
「やっぱりあげない」
「えっ?」
「でも欲しいなら上げるわ」
「何だよそれは?」
ぐいぐいと前かがみで顔を寄せてくる菫。俺の顔まであと二十センチの位置。
「な、何で寄るんだよ!?」
「行幸…先に言っておくよ? これを受け取るって事は、私が本命になるって事だからね?」
菫はニコリと微笑んだ。
「はい?」
「それでも受け取るつもりはあるの?」
待て待て、それを受け取ったら菫が本命だって事になるんだろ?
だったら答えは解ってるじゃないか。受け取れるはずがない。
「いいや…無理だ」
菫は力が抜けたのか、ゆっくりと項垂れた。
「そうだよね…うん…わかってた…」
菫は俯いたままピンク色の箱を行幸の胸に押し当てる。
「おい? だから受け取れないって言ってるだろ?」
行幸がそう言うと菫は薄っすらと瞳に涙を浮かべながら言った。
「馬鹿だな…これは義理チョコだよ…」
菫の瞳からぽろりと一粒の涙が床へと零れ落ちた。
「あーもうっ…早く受け取ってよ…」
俺がチョコの入った箱を持つと菫はさっと手を引いた。そしてそのまま両腕で涙を拭う。
「……本日…これをもって…私はこの恋愛ゲームから脱落しました」
まるでゲームキャラの台詞の様にそう言い切る。
「菫? なにを言ってるんだよ? 違うだろ? これはゲームじゃない!」
「……馬鹿だな、恋愛はゲームだよ」
「違う! 俺達が過ごした時間はゲームの時間じゃないんだぞ?」
「………」
「菫と過ごした時間は全部が本物なんだ!」
「………てる」
聞こえるか聞こえないか位の小さな声。
「解ってるのか? 菫」
「……るよ…てるよ!…解ってるよ!」
菫はバッと顔を上げると、悔しそうな表情で怒鳴るように叫んだ。
そして、ボロボロと溢れる涙を懸命に拭う。
「す、菫…」
「いいでしょ…そういう事にしておいてよ…」
「……」
「…もう……ゲームオーバーなんだ…なんだよ…」
やばい…心が押しつぶされそうだ…
すっげー辛い…これが本当に恋の終わりって奴なのか?
くそ…だからリアルの恋愛は嫌いなんだ…
菫は涙を拭いながら行幸に近寄る。そして…
「最後にお願い…キスして欲しい」
行幸の顔に菫の顔が迫る。
「す、菫!?」
「最後くらい…いいでしょ…」
しかし、行幸は身を引いた。
駄目だ! ここで情に流されたら駄目だ!
そりゃ菫には申し訳ないと思ってる。俺を好きだったって事には感謝してる。でも…俺はもう情には流されない!
「菫、おまえとキスは出来ない! すまん!」
俺が顔を背けると菫はすぐに身を引いた。
「そっか…そっか…」
「ごめん…俺はもう一時の感情に流されるのはやめたんだ」
「うん…私もその方がいいと思う。そうじゃなきゃ駄目だよね?」
菫は笑顔になった。でも、本当に悔しそうだった。
悔しいけど懸命に我慢して笑顔をつくっている様に見えた。
菫は強いな…俺はそう思った。
俺が菫の立場なら同じ事が出来たか?
無理だ。
「行幸、そんな悲しそうな顔をしないでよ…」
俺の頬にそっと手を当てる菫。
「菫…でも…」
「ストップ。何も言わないで。そして、行幸はこれからはずっと幸桜ちゃんだけを見てあげるんだよ? 浮気なんてしちゃ駄目だからね?」
「…ああ、解った」
「ネカマも禁止だからね?」
「ああ…解った」
「あと…」
涙を拭いながら顔がどんどん赤くなってゆく菫。
「あ、あと? 何なんだよ?」
そんな菫を見ている行幸は凄まじく緊張に包まれた。まるで告白される気分だ。
「私とこれからも友達でいてください…こんな事になっちゃって嫌かもしれないけど…でも、私は行幸と離れるのが嫌だから…」
行幸の読みは少し正解。別の意味での告白だった。
そんな告白を終えた菫は、まるで怯える子犬の用に視線をそらして震える。
答えが怖いのか? そりゃそうだろう…友達も駄目だって言われたら、菫の心は…
俺もそこまで悪じゃないし、こんな可愛い後輩を嫌いになんてなれるはずがない。
「菫、逆に俺の方からお願いしたいくらいだよ。俺も菫と一緒にいると楽しいしな」
俺がそう言うと菫の表情に一気に笑顔が戻る。
「ありがと…ありがとう!」
「いや…お前にお礼を言われるとか、なんか照れるな」
「あーひっどーい! かわいい素直ないい子だとは思わない訳!?」
「うーん…多少?」
「多少? 乙女に対してそれは酷すぎるでしょ!」
いきなり普通のテンションに戻った菫。でも、その表情はどこか寂しそうだった。
「行幸、もういいからお店に戻ってよ!」
「えっ? おまえは?」
「…察してよ…少ししたら戻るから」
「ああ…わかった」
俺は事務所を出ると扉を閉めた。
しばらく俺はその場を動かなかった。すると、ドア越しに菫の泣き声が聞こえてきた。
菫…ごめん…
行幸の頬を一筋の涙が流れ落ちた。
☆★☆★☆★☆★
その夜。
在庫を数えるのを手伝っていたせいで帰宅が二時間遅れた。
急いでアパートの鋼鉄製の階段を上がるとそこには綺麗な緑色の髪の女性が立っている。
「シャルテ?」
『ああ、おかえり』
それはシャルテだった。
シャルテはまるでリリアの様な優しい笑みを浮かべる。まるで天使だ。
いや、こいつも一応は天使なのか?
「どうしたんだ?」
『ん? ああ…行幸を待ってたんだよ』
待っていた? こんな時間まで?
アパートの中には幸桜がいる。だからきっと中には入っていないはずだ。
という事は…かなり前から待っていたのか?
「とりあえず中に入るか?」
俺がそう言うとシャルテは首を振った。
『いや、いい。僕は君にお別れをしに来ただけだからな』
突然シャルテが俺に別れを告げた。っていうか、急すぎるだろ? それはどういう事だ?
「おいおい! 何だそれ!」
『だから…僕は天界に戻るって事さ』
「天界だと?」
その瞬間、あたりが急に白黒の世界になった。
彩りに溢れていた世界が白黒の世界へと変化した。
そして、先ほどまで聞こえていた全ての音が聞こえなくなる。
「な、何だこれ?」
『時間を止めてもらった』
「じ、時間を!?」
こ、これはもしかして…ジョジョのあの有名な『ざ、わーるど?』
いや、こいつはスタンド使いじゃない…じゃあどこにスタンド使いが隠れているんだ! って馬鹿な事を考えてる場合じゃない。
しかし、これも天使のスキルなのか? なんというチート能力だ。
『そんなに驚かなくっていいだろ?』
「普通は驚くだろ!」
『ゲームの中じゃ時間が止まる魔法とか普通だろ?』
「これは現実だろうが!」
『あはは…行幸って結構現実的なんだな?』
「あたりまえだろ! 俺は人間だ!」
『ネカマでエロい人間だったな』
「いちいち煩い!」
シャルテはクククっと手で口を押さえて笑い出した。
「…で…時間を止めてどうする気だよ?」
行幸がそう聞くと、シャルテは急に笑うのをやめた。
『時間を止めたのにはちゃんと理由がある』
「理由だと?」
『そう、僕が天使に戻る姿を誰にも見られたくないからだ』
行幸の表情が歪んだ。
「天使に戻るだって? おまえ、天使に戻れるのかよ?」
『うん…戻れる』
「な…なんで急に戻れる事になったんだよ?」
『さっき、菫が恋愛対象者じゃなくなった。…だから』
俺の全身が震えた。そして体が固まった。
「で、でもそれはシャルテとは関係ないんじゃないのか?」
『関係ない』
「だよな?」
『でも…僕の担当していた菫が身を引いたんだぞ? 僕が引かない訳にはいかないだろ?』
「な、何だそれ? お前の俺を好きな気持ちってそんなもんだったのか?」
俺は何を言ってるんだ?
こいつを引き止めちゃ駄目なのに、何で俺は引き止めるような言葉を発してるんだ。
シャルテは行幸の言葉に喜ぶ事も無く、逆に表情を険しくする。
『……ムカツク!』
「えっ?」
『ムカツクんだよ! 何だよそれ! 僕を恋人にしてくれる訳でも無いのに軽々しく引き止めるなよ!』
シャルテの言葉が行幸の胸に突き刺さった。
『僕だって覚悟を決めてお前に話してるんだぞ!』
本気でシャルテは行幸に向かって怒鳴った。
『だから僕は天界に戻るんだよ!』
「……!」
言葉が出ない。体が動かない。
シャルテて言う通りだ…俺はシャルテに何をしてやれるでもないのに…自分の都合で引き止めてしまった…
俺こそ都合の良い男だ…
『でも…僕は菫ほどいい女じゃない…』
「……はい?」
それはどういう意味だ?
『だって…僕は…』
すーっとシャルテが行幸に近寄ってゆく。
そして、ホワホワと光の粒子がシャルテを包みこみ始めた。
粒子はまるで蛍のように薄く発光しながらシャルテの周囲を飛びかう。シャルテの容姿はふわーっと変化を始める。
「シャルテ!?」
みるみる身長は縮んでゆき、大きかった胸もしぼんでゆく。そして変化を終えた。
『うぅぅ…』
自分の容姿の変化に涙目になるシャルテ。
そう、その変化後の姿に行幸は見覚えがあった。それは…
『くそっ! 前の僕に戻った!』
シャルテの姿はまさしく最初に出合った時の姿だった。
その貧乳を生涯忘れる事なんて無い。
「シャルテ…お前…って…あれ?」
行幸は自分の体の異変に気が付いた。
視点が先ほどよりも高くなっている。これってまさか…
視線を下げると、そこにあったはずの大きな膨らみが見事になくなっている。
手を見ると、ごつごつした手に戻っている。
お、男に戻ってる!?
『なんだ…行幸も戻ったのかよ…』
シャルテが行幸が男に戻ったのを見て、元気の無い笑みを浮かべた。
『僕の初恋と初失恋をお前に全部もっていかれた…なんかすごく悔しい!』
「いや、俺は別にシャルテに好きになって欲しいと思ってた訳じゃないんだけど…ごめんな」
『あ、謝るな! 行幸が悪い訳じゃない。僕の心が弱かっただけだ』
「いや、シャルテの心は弱くないって、それは俺が保証する」
『ふんっ! 行幸に保証されても無意味だ!』
「ちょっと待て! それは失礼だろ!」
シャルテは「ふぅ」っと溜息をつく。
『でも…楽しかったよ…』
その瞬間だった。行幸の体が固まった。声が出せなくなった。まったく動けなくなった。
『あーあ…見習いからやりなおしかぁ…』
自分の体をぺたぺたと触りながら残念そうに溜息をつく。
『でも…まぁいいや…貴重な経験が出来た訳だし…』
何で声が出せないんだ? 何で動けないんだよ?
こいつは笑顔だけど、心の中じゃきっと泣いているはずなんだ。
そんなシャルテに声すら掛けてやれないのかよ!
『さて…僕はお土産を頂くとするか』
へっ? お土産だと? って…まさか!?
シャルテはそう言うと行幸の顔に自分の顔を寄せる。
そして、ぐっと背伸びをして行幸の唇を奪った。
やっぱり…で、でも…こ、これは不可抗力だ!
キスの途中で菫の顔が頭に思い浮かんだ行幸。
昼の件もあって後ろめたい気持ちになったりならなかったり。
そして、温かい唇の感触がゆっくりと離れた。
シャルテは行幸に一礼。
『…ごちそうさまでした』
言い終わるとすぐに行幸に背を向けた。背中がちょっと震えている。
『行幸……約束だぞ? 絶対に幸せになれよ? って…前も言ったっけ?』
なんで声が出ない! シャルテに約束するって言ってやりたい…くそ!
『じゃあまたな……あっ、または無いんだった…』
その瞬間、目の前のシャルテの背中に白い翼が現れた。
そして、頭の上には金色の輪が輝く…
天使に戻ったシャルテ、しかし、その背中はまだ震えている。
『…………じゃあ…本当にさようなら』
シャルテがふわっと空中に舞った。
くそ! 何だこれ! 別れの言葉すら言えないのかよ!
…って…そうだ! 思念だ! 思念ならもしかして!
《シャルテ! 俺もお前が好きだったぞ! 天使らしくない貧乳のお前が好きだった! そして聞け! 貧乳はステータスだ!》
空中でくるりと振り返ったシャルテ。
『ありがとう行幸…でも……貧乳って言うな!』
《貧乳は貧乳じゃないか》
シャルテはニコリと微笑む。
『そうだな…』
《へっ? らしくない反応するな!》
『うん、ありがとう…本当にありがとう…そして…さようなら…』
《シャルテ!》
シャルテは光の粒子になって消えた。
そして、一気に世界に色彩が戻る。無音の世界からうるさい現実世界へと戻る。
手足を動かしてみた。動く。
そして、行幸はついに男に戻った。
シャルテが消えた空中を眺めながら行幸は言った。
「シャルテ…じゃあ…またな」
俺は振り返ってアパートのドアを開く。
すると中には俺の帰りを待ちわびていた幸桜の姿。
男に戻った俺を見て喜び勇んで飛び込んで来るかと思ったら、幸桜は俺の姿を見て驚いただけで、硬直してるジャマイカ。
「幸桜、見ろ! 男に戻ったぞ!」
「う、うん…」
「どうしたんだよ? 男に戻ったんだぞ? 嬉しくないのかよ?」
「う、嬉しいよ? 嬉しいけど…」
何だそのオドオドした表情は?
もしかして、女の俺の方に慣れて、男の俺は嫌だとか?
待て! そういうのは無しだぞ? いくら中身が男でも、体が女同士とか俺は無しだと思ってるからな?
「こ、幸桜? 何かあったのか?」
「ううん…」
「じゃあ、何で喜んでくれないのかな? 喜んで、こう、胸に飛び込んで来ないのかな?」
「よ、よろこんでるよ! 本当に嬉しいよ! でも…」
「でも?」
「そんな格好の行幸の胸に飛び込む勇気がないだけ…」
ハッとして自分の服装を確認した。
行幸はヒクリと頬を動かす。
幸桜が引くのもわかる…
この格好じゃ…男なのにカラーニットにプリーツスカートと黒のレギパンとか無いな…それもサイズが合ってないからパンパンだ。
「そ、速攻で着替えるから!」
居間に駆け込んだ俺は慌てて服を脱いだ。
そして、脱いだ瞬間、背中に暖かい柔らかい何か触れる。
振り返れば幸桜が俺の背中に抱きついていた。
柔らかい何かはご想像にお任せします。
「幸桜?」
「お兄ちゃんだ…」
幸桜の震える声。潤んだ瞳。
今になって実感したのか?
「ああ、お兄ちゃんだ。いや、違う! 俺はお前の彼氏の行幸だ」
ハッとする幸桜。そして柔らかい表情に戻って頬を染める。
「うん…そうだね…私の大好きな彼…行幸…だよね」
「ああ…」
「……お帰りなさい…行幸」
「ただいま…幸桜」
終わり(続く)
マルチエンディングと言いながらもまだ幸桜しか書いてません。
追記(2013年12月10日)
なんて書いたのですが、この続きを書いてしまいました。
マルチにする予定でしたが、結局は続けて書いています。
そちらは冒頭にも書きましたが、シャルテエンドです。
シャルテエンドというか、シャルテメインです。
そして、一応はそれで完結の予定です。