7話:初授業、模擬戦です➀
さて、そんなこんなで初手に喧嘩(?)してしまったわけだが...なぜか先生には許されたらしく、なんなら技術力が評価されてしまった。その為ランクはAに。なんでかなぁ...
「昇格おめでとー!」
「まったく、誰のせいでこうなったと思ってんだか」
リナがそう軽く言ってくる。原因は一回黙っててほしい。あんな観衆呼びやがって、あのあと囲まれたんだからな、全く
「まあ別に良いでしょ?ランクが上がる分にはさ」
そう、ランクが上がれば外で活動できる範囲や対象モンスターのレベルなんかを上げられる。つまりは利点しかない
「それはそうだけどさぁ、なんか違うでしょ」
そう、理想と違った。もっと地道に上げたかったのに...
「そろそろ授業始めるぞー」
先生の声がけで試合場に集まるのであった
________________________________________
一番最初の授業か模擬戦とかどうなってんだよ。さっき戦ったばっかだわ、全く
「それじゃあ、お互いの魔法を知る為にも、模擬戦やってくぞー!」
先生、まじか。そのテンションでこられるのもしんどい
「おー!」
唯一反応したのがリナだけ。可哀想な2人だよ、ほんと
「じゃあ、記念すべき初戦は...マルンとリナだ!」
おう、初戦かよアンタ。相手のマルンは...どこだ?
「よ、よろしく...リナさん...」
この人か。典型的な清楚系女子って感じ。黒髪に丸鉢眼鏡の人。リナと真逆だし、大丈夫か?
「よろしくねー!お互いがんばろー!」
「あ...うん、そ、そうだね...」
...早速難ありそうだ
まあそんなこんなで模擬戦が始まった。そこで俺含めた会場にいる人間は全員驚いた、なぜなら...
「っしゃあぁぁぁ!久しぶりに戦るぞー!」
マルンが豹変した。怖すぎだろ流石に...そう思ってると急に動きだした。氷魔法?
「『アイスブレイク』!!」
氷の塊がいくつも発射される。それをリナは...
「『サンライト』!!」
光の魔法で迎撃する。良い勝負してるな、意外。これはしばらくかかりそうだなぁ...
________________________________________
30分後
「...そろそろ終わりにするか」
力が均衡しすぎて無限に続く。魔力量もほぼ同じだから終わりが来ても決着がつかないと判断された
「えぇー、なんでですかー」
不満そうに声を上げるリナ。それに対して
「わ、分かりました...」
その温度差で来られると怖いよマルン。まあ清楚系の一部は豹変するからなぁ、納得である。
数試合重ねた末、遂に俺の番がくる
「次はー...ギルバートと、マリナだ」
マリナは...うわ、ヤバいタイプだ。絶対ヤンキーやんこんなん
「...よろしく」
圧がすごいよマリナさん
「よ、よろしく」
角が立たないようにしなきゃな...
そんなこんなで俺の模擬戦が始まるのであった