9話:休日です。みんなで遊ぼう
入学から一週間が経ち、初の休み。なんだかんだで友達もできた。まあ、リナとの関わりが多い訳だが...
「あ、ギルさん...またまた、こんにちは...」
なぜかリナにマルンが懐いた。そのため関わりも増えてきた。それに加えて...
「こんにちは、ギルバートさん」
俺はマリナに懐かれたようだ。なんでかなぁ...周りには異性しかいないため肩身が狭い。男と関わりたかったなぁ...
「ちょっと、聞いてます?」
視界に無理やりマリナが入ってくる。どう言うことだ
「ちょ、ちょっとマリナちゃん...ギルさん疲れてそうだしさ、ゆっくり...」
マルン、気遣いナイス。マジこういう子がモテるんだよ知らんけど
「ギルはこの程度で疲れないから大丈夫!」
「うるせぇ疲れてんだよ」
リナマジで許すまじ。ってか...
「なんで集まってるんだっけ?」
そう、呼ばれるだけ呼ばれてする事を把握していない。多分勉強会ではないが...
「何って、遊びに行くんでしょ?街の方行ってさ、アクセサリーとか買いたくて」
リナが言う。俺ついていく意味あるのか?
「ありますよ...似合うかどうか、見て欲しくて...」
マルン?なぜ乗り気なんだきみは
「まあそりゃ来てもらうよ」
マリナ、お前もか。はあ...帰りてぇ...
「分かった分かった、しょうがない、早く行くぞ」
「やったー!」
3人が声を揃えて言う。そんな喜ぶ事ではないだろうが...
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まあ、そんなこんなで街に来たのだが...
「な、なあ...歩きにくいんだが...」
「何言ってるのさ、幼馴染なんだから当然でしょ?この距離感は」
何を言っているんだコイツは...いやまあ、リナは超絶ギリギリわかる。ただ...
「マルンとマリナ、お前らはなんだ?」
「...なにって」
「同級生?」
そう言うのを聞いてる訳じゃねぇ。まあ...悪い気はしないか。じゃなくてさ!?
「...さっさと行こう」
そう言って歩みを早めるのであった
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これまたどうも。ギルバートです。アクセサリーショップに着いた訳だが...
「ギルー!これどう!?可愛くない?」
銀の林檎のネックレス。無駄におしゃれだが...
「...リナお前、声がでかい」
この注意4回目なんだけど。どう言う事だよ全く...疲れたんだが...
「ギルバート、これとかどう?」
イヤーカフか。まあデザインは好きだが...
「別に俺がつける訳じゃないだろ?好きなの買えばいいよ。まあ似合うとは思うけどな」
そう言うとマリナは顔を背けてしまった。なんかまずい事言った?
(いやああああ!似合うって言われちゃったきゃあああ!!!)
興奮しまくっていた。それを見せないようにしていただけであった
「ね、ギルさん...これ、どう?」
それはカスミソウの花がモチーフにされたブレスレットであった
「ん、良いんじゃない?おしゃれだと思う」
「...ありがと、これにしようかな」
レジへと向かうのであった。どうせなら俺も何か買うかなぁ...
「ん?これは...」
桜の、花?この世界にもあるのか。指輪かぁ。これにしようかな
そうしてレジに向かい、今日一日の幕を閉じるのであった