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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

悪役令嬢の歪愛

作者: タテツ

 少女は崩壊した城の中で身動きが取れずにいた。


「おい、お前。馬鹿か、何でこんな崩れた柱の陰に隠れている」


『…………』


「今、この城はクーデターを受けているらしい。爆音が聞こえただろう? まだ詳しい情報は分からないが、ここにいては危ない。隠れている場合じゃないぞ」


『……く……ごふっ』


「言っておくがオレは将来この国を背負う王になる男だぞ。無視をするな」


『……………………たす……け……』


 その問いかけと同時に、少年の足元にじわじわと血が広がっていた。

 柱と柱が陰になり姿は見えないが、耳を澄ますとヒューヒューと荒れた呼吸音が聞こえてくる。

 今にも死んでしまいそうな息遣いだ。


「も、もしかして怪我をして喋れないのか。すごい血の量だ。オレに掴まれるか?」


 少年が陰に向かって手を差し出すが――


「王子、ここでしたか! 早くお逃げください!!」


 と、兵士の横やりが入る。


「待て、この中に人が――……」




 少女の大切な思い出はここで終わり。


 小さな王子と出会ったのは、新月も出ていない真っ暗な夜だった。

 逃げてと叫ぶ誰かの声、駆け回る複数の足音。


 この日、シュテルケシー王国は何者かの襲撃を受けており、場は混乱を極めていた。

 大砲でも撃ち込まれたかのような窪みや亀裂。


 絶体絶命に思えたが、どうにか城は守られ、クーデターは未遂に終わったらしい。

 それからこの国は平穏な日々が続いている。


 本来であれば、王子は自分の命を優先して逃げなくてはならなかった。

 にもかかわらず、声の出なかった少女に手を差し伸べてくれた。


 単純に怪我を負った人間を助けようとしただけで、特別な理由は無いのかもしれない。


 それでも、恋に落ちるには十分だった。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 十年後。


 シリエ・パウルセンは公爵令嬢であり、第一王子の婚約者であった。

 勉学に励む彼女の評判は品行方正、才色兼備ともてはやされているが、友人らしい者がおらず、いつも一人ぼっち。

 それでも、彼女は婚約者の側にいるだけでよかった。


 今日は学園の卒業パーティー。

 王子のプライベートな主催であり、無礼講を許すため会場には学生服の生徒しかいない。

 周りはにぎやかなのに、シリエは一人(たたず)んでいた。


 学生生活最後の日。

 この日が終わればこの国の第一王子パトリックと結婚が進められる。


 しかしここ最近、あまり王子とは仲が良いとは言えない状態であった。

 一年前に転校してきた女生徒がいつの間にか王子の隣にいるようになったせいだ。


 シリエは頭をふるふると振り、右手の薬指にはめられた指輪に触れた。


 卒業すればくすぶる嫉妬もこれでお終い。

 シリエはこれから訪れるであろう明るい未来に期待を寄せていた。



 ――今から断罪という悲劇が始まろうというのに。



 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 大勢が賑わう中、生徒会長かつ、この国の第一王子パトリックによる演説が始まった。

 最初は卒業の祝い、在校生への叱咤激励、教師陣への感謝と続いた。

 終始和やかに進んでいたが、最後に声のトーンを落とした。


「お祝いムードに水を差して申し訳ないが、この場において、皆に聞いてもらいたいことがある」


 その内容は、転校してきた平民のノーラに対するいじめの数々であった。


 ノートや本が破られる、靴を隠される、階段から突き落とされる、暴漢に襲われる。

 挙句の果てには乗っていた馬車に細工し、事故を装って殺そうとまでされた――という内容だ。


「まさか、その犯人が俺の婚約者であるシリエ・パウルセンだったとはな!」


 と、パトリックは眉間に大きく皺を寄せ、シリエに向かって指を差した。


 周囲の生徒はパトリックとシリエを交互に見つめ、ざわめき始めた。


「お前はここにいるノーラをいじめていただろう」

「いいえ、わたくしにはそのような覚えはありません」

「とぼけるのか! 公爵令嬢にあるまじき行為だぞ!!」

「わたくしは授業が終わればすぐに家に帰り、語学の勉強やダンスの稽古を受けておりました。使用人や家庭教師が証言してくれます」


 シリエは極めて冷静な口調で話す。

 これから王族入りする者として、感情を表に出してはならない。

 心の中で呟くも、当のパトリックは――


「は! 身内が庇うのは当たり前だろう。それにノーラへのいじめには証人もいる。馬車を脱輪させた実行犯はお前が犯人だと次々に供述しだした。正直に話したらどうだ? 裏で操って、自分は高みの見物とは卑怯にもほどがあるぞ!!」


「そうよそうよ! いくらアタシに嫉妬したとはいえ、馬車とか暴漢はやり過ぎよぉ! だぁーいすきな王子が助けに来なかったら、本当に死ぬところだったんだから!」


 急に口を挟んだのは平民のノーラ・メリング。

 シリエを差し置いて、パトリックと仲睦まじいと言われている女生徒であった。

 王子の服をぎゅっと掴み、小動物用のように可愛らしく震えている。

 それに気づいたパトリックが肩から彼女を支えた。


 シリエにとって本当に身に覚えのないことだった。


「あのシリエ様がいじめですって?」

「普段おとなしいシリエ様がそんなことをするようには見えないけどねぇ」


 ひそひそと周囲の声が漏れる。

 だがシリエの擁護には誰も入らない。

 王太子妃教育を優先したゆえ、友人関係を疎かにした()けが回る。


「じゃあ、アタシがいじめられていた証拠を皆にも見せてあげます!」


 パトリックがその言葉を聞くと、指をパチンと鳴らした。

 使用人がボロボロに汚れたカバンを差し出すと、ノーラは中身を床にぶちまけた。


「これでも言い逃れが出来ると思っているんですかぁ!?」


 切り裂かれた服、暴言が書かれたノート、燃やされた靴が痛々しく転がる。


 生徒達からは「ひどい」「ノーラさん可哀想」「シリエ様ってそんな人だったんだ」「見かけによらないわねぇ」と非難の声が囁かれる。


「アタシ、こんなことされて、本当に、ひっく、う……っ」

「よく訴えた。頑張ったな、ノーラ」


 涙ながらに訴えるノーラをパトリックが抱きしめる。

 それを黙ってシリエは見つめた。


「……シリエさん。反論しないってことは認めたも同然でいいんですよねぇ?」

「そうだ、はっきり罪を認めろ!」


 悲劇のヒロインを演じる彼女の姿に、シリエは失望を覚えた。


 ――パトリック様は、わたくしの言い分も聞かず、その言葉を信じてしまうのですね。


 違うと言っても否定され、黙っていれば肯定される。

 しかも次期国王たる者が断罪しているのだ。

 場の空気はシリエを悪に仕立て上げていく。


 今までこの女生徒との仲を放っておいたのは、彼女が王子の他にも宰相や騎士団長の息子にも気安かったからだ。

 まさか本命を王子に絞るとは。


 シリエは、パトリックと初めて出会った時のことを思い出した。

 何もしゃべれなかった自身を助けようとしてくれたあの日。


「なぜ今までお前と婚約関係を続けていたのだろうな。まさかこんなに下劣な女だったとは」


 今は、あの時のように手を差し伸べてもくれない。


「シリエ・パウルセン! お前との婚約を破棄する!」


 その言葉と同時にパトリックはパァンと何かを床に叩きつけた。

 右手につけていた婚約指輪を外して見せたのだ。


 肩を震わせ、シリエは(うつむ)く。

 彼女の長い髪が顔を(おお)う。その表情は(うかが)い知れない。


 すると――静寂に包まれるホールにバンッと勢いよく扉を開く音が響いた。


「パトリックよ! 婚約を破棄してはならぬ!!」


 威厳を携えた声の主は、シュテルケシー国の君主。

 つまり国王陛下だ。彼は近衛騎士を連れて現れた。


 突然の国王の来訪に生徒達はざわめく。

 パトリックも一瞬驚いたものの、先ほどの発言を撤回する気はない。


「何故ですか! こいつはノーラを陥れたのですよ。いくら公爵家といえど許される行為ではない!」

「そうです! 国王陛下。アタシはシリエさんに殺されかけたのです!」


 しかし二人の訴えもむなしく、国王は一喝する。


「ええい、黙れ黙れ黙れ! お前はこの非常事態を理解して――」

「国王陛下。時はすでに……もう遅いのです」


 シリエは床に転がる指輪を視線を向けた。


「わたくし、うまくやっていると思っていたのですけどねぇ」


 本来であれば、国王陛下の言葉を遮るなぞ、不敬だと咎められる行為だ。

 しかし国王は怒るどころか、何も言えず顔面を蒼白にさせ後ずさった。


 シリエは悲しみを払拭するように明るい笑みを浮かべ、ノーラに顔を向けた。


「ああ、どこかのお嬢さん。わたくしがパトリック様の交友関係に寛大だったのは広い見識を持ってほしかったからなのよ。あなたは目障りだったけれど何とか我慢していたというのに……」


 シリエの足取りはふらついており、見る者を不安にさせるが、歩く先はしっかりとノーラへと向かっていた。

 その姿は不気味で、ノーラは王子の背中に隠れたかったが、怯えるのはおかしいとその場に踏みとどまった。

 立場は自分が優位だ。しかも国王と王子の前。こんなあからさまな脅しには屈しない。


「ふん、今さら何を言ってるの? あんたはパトリック王子に捨てられ――……」


 ノーラの言葉は続かなかった。

 否、続けられなかったと言った方が正しい。


 何せ彼女の頭部が、おぞましい黒い触手に捕らえられているからだ。

 その触手はシリエの背中から伸びていた。


「もう、あなたが変にイキるから出て(・・)しまったじゃないですか」


 シリエは片手を頬にあて、首を傾けた。

 一方ノーラは、頭を覆っている触手を必死に引っ張り、抜け出そうと藻掻く。


「そうですね。もうあなたと話すこともありませんし、退場してもらいましょうか」

「や、や、くるし、やめ、い゙や゙ぁあああっ!」


 ベキベキベキベキ――


 硬い果実が潰されるような音と共に、おびただしい血飛沫(ちしぶき)が床や王子の頬に飛び散った。

 ノーラの身体は痙攣を起こし、数秒後には全身が脱力していた。

 彼女の頭部を放すと、黒い触手は弾かれたようにシリエの背中に戻っていった。

 解放されたノーラは、重力に従って地べたに倒れており、もう生きているようには思えない。


 異常と言える状況に誰もがノーラに近寄るどころか、無意識に後ずさる。

 ただただ、惨劇を見続けるしかなかった。



 時が止まるホール。

 理解が追いついた生徒の一人が大声をあげ、一目散に出口へ走った。


 扉が開かれた瞬間、その生徒が外へ逃げ出すことは叶わなかった。

 シリエから伸びた触手が生徒の首をあっけなく吹き飛ばしたのだ。

 

「わたくしとしたことが……またあのお嬢さんが叫びだしたかと思って、つい」


 生徒達は恐怖を感じずにはいられなかった。

 シリエから出来るだけ遠ざかるため、壁の端に寄るしか(すべ)は無い。


 シリエはパトリックに目線を向けると、ふわっとした笑みを浮かべ、一歩一歩と彼に近づいた。


「ひ、ああ゙っ! ――寄るなっ化け物!」


 パトリックの足は震え、床に尻もちをついた。


「化け物ですか。まあ、あなたのお父様は、それを承知でわたくしとの婚約を許したと言うのに」

「な、なんだと――?」


 シリエはしゃがみこんで、パトリックと目線を合わせる。


「以前、この国が危機に瀕していたことはご存知ですわよね? 確かパトリック様が七歳の頃でしたでしょうか。突然、城が襲撃を受けたのです」


 まるで物語を聞かせる乳母のような口調で優しく語り掛けるシリエ。


「あ、ああ。忘れもしない。確かクーデターが前触れもなく起きたと……」

「それは表向きのお話。実際にクーデターではありませんでした」

「……なら、あれはなんだというのだ」

「それはわたくしです。お腹がすいていたのでお城の門を叩きました。ほら、お城にいらっしゃる方は民からぎゅうぎゅうに絞った税金で肥えている方が多いとお聞きしましたので、もしかしたらご馳走にありつけると思いましたの。まあ、質はよくありませんでしたけど」

「そんな冗談――っ、まさか……!?」


 正解を導き出したパトリックに、嬉しそうにパチパチとシリエは手を叩いた。


「はい、御察しの通りです。ですがわたくしは運命的な出会いをきっかけに本能のままに食い荒らすのはやめました」

「運命的な出会い?」

「ええ。その当時、あなたはわたくしに手を差し伸べてくださいました。そして食事中に優しく声までかけて……わたくし、怯え以外の瞳を向けられたのは初めてでしたので、ときめいてしまったのです」

「じゃあ、あの助けを求めていた声は……」


 パトリックは何も言えず、何も考えられなくなった。


 シリエは照れたように視線をふいっと逸らす。

 ドレスが血に染まっていなければ、恋に恥じらう乙女にしか見えないだろう。


「そう。初めはすぐにでも結婚したかったのですけれど、国王陛下が年齢的に婚約者から始めてほしいと頼まれましたので従いました。あとはパトリック様への愛を証明として、この国と民を守る誓約をわたくし自身に課しました」


 床にポツンと残された指輪を拾い上げる。


「この指輪、ただの婚約の証だけではなかったのですよ」

「そ、そんな」

「あなたがお嬢さんにうつつを抜かさなければ、これから先も献身的な妻を務めましたのに……」


 血の気が引いたパトリックに、シリエは容赦なく畳みかける。


「パトリック様から婚約破棄を宣言されたことで誓約も解除されました。ここを阿鼻叫喚の殺戮場とするのもわたくしの自由となりました」


 楽しいことを考えついた子供のように、人差し指を突き出しクルクルと回す。


「ま、待て。嘘だ。なぜそんな化け物がパウルセン公爵家の人間なのだ! パウルセン公爵家は立国時から存在しているんだぞ」


「それは簡単ですよ。国王陛下に取り計らっていただき、養女にしていただいたのです――それよりも」


 パトリックに穏やかな視線を向ける一方、シリエの触手が今度は王の首に纏わりついた。


「国王陛下、いじめなんて事実無根ですのに、わたくしはなぜ断罪されるはめになったのでしょう?」


 笑顔なのに底冷えするような声色だった。


 ノーラへのいじめは確かにあった。

 彼女の誇張もあるが、ノーラとパトリックの関係を把握した国王が彼らを引き離すよう秘密裏に命令を下していた。……最悪は殺してもいいと。


 いじめを実行した犯人は未成年の学生だ。

 パトリックからの糾弾には、国王陛下からの命令とは言えず、かといって偽証はできない。

 一部内容を伏せ「シリエ様のためにやった」と白状をした。

 だが王子側の解釈は「シリエ様に命令されてやった」と歪曲されてしまったのだ。


「こうなったのは、わ、わしのせいじゃない……っ! パトリック、くそ。お前は何が気に食わなかったんだ! (こうべ)を垂れるのは本来お前なんだぞ!」


「父上、オレは……っ!」


 パトリックの叫びに、シリエの注意が向いた。


 この隙に国王の近衛騎士がシリエに向かって剣を振り下ろした――が、その切っ先が届く前に騎士は見えない何かに吹き飛ばされる。

 飛ばされた先で、近衛騎士の両肩に黒い杭のようなものが突き刺さり、動けないよう(はりつけ)にされた。


「わたくし、本来は無意味に殺生するタイプではないのですよ。今だって命を狙われたのに手加減をしました」


 シリエは慈悲深い表情を浮かべ、


「婚約は破棄されてしまいましたが、わたくしはまだパトリック様を愛しています。なので選択を与えます」


 と、二本指を作った。


「せん、たく?」

「そう簡単です」


 一つずつゆっくりと指を折るシリエ。


「わたくしを愛して結婚するか、それともあなたを含め全国民がわたくしの家畜として生きるか、です」


 パトリックの瞳には涙があふれた。

 こんな化け物と結婚なんて絶対に嫌だ。              

 しかし国民を家畜には出来ない。彼の選択はあるようで無かった。

 向けられているのは、愛ではなくただの脅し。


 周りの人間の目も訴えている。結婚を選べと。

 彼は国を守る者としての覚悟を決めるしかなかった。


「……わかった。君と結婚する」

「ふふ、嬉しい」


 シリエの触手が国王を解放すると、今度は王子に向かって手を差し出す。

 王子は(うつむ)きながらも、その手に触れた。


 ――やっと、つかまえた。


 シリエの口元は三日月を描く。

 薄く開いた隙間からは人間ではありえないギザついた歯が覗き、歪さを醸し出していた。


 後にシュテルケシー王国は安寧秩序が保たれた強国となり、しばらくして帝国に名を変えたのであった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ホラー要素が強くて良かったです。 人外+恋愛は昔話の定番ですね。 [一言] これからもがんばってください。 私もがんばります。 それではまたデスゲームにて。
[良い点] 慈悲深くか弱いヒロイン (人間基準とは言ってない) [一言] 『出てしまった』の下りを読んだ瞬間から 脳内で例のキャロルが流れました。 一途な人外ヒロインっていいですねぇ。
[一言] キャーーーッ 歯の描写にとどめを刺されました。 王子、みてないといいな。 頑張れ!
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