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ヴァレンチノ、上級提督に昇任する

久しぶりの小説投稿なので拙いところはあると思いますが、温かく指摘してくださると幸いです。

 ーー星間連邦中央電脳起動しますーー




--天の川銀河情勢の研究とシミュレートを行い新たな国家戦略を建ててくださいーー



 

 ーああ?久しぶりに起動したかと思えば国家戦略を新しく考えろだと?下級AIに指示されるのは癪だが、まあ今の僕の体は電脳しかないから仕方がないからやってやるか。ー


 ーふんふん、今は52世紀なのね.....て52世紀?!また1000年も眠らされてたわけ?いい加減機械でもいいからかつての自分を模した体が欲しいなぁ。それで報告書によれば.....ならばこうしてこうすれば安全保障は保持されるはずだ!ー


 ーそれにしても凄まじい活躍をしてる若い軍人が居るなぁ、名前はヴァレンチノか。10万隻程度のパトロール艦隊で20万隻の宇宙海賊を殲滅、損害は僅か3万隻かぁ~それはそれで凄いんだけど色んな連邦星人を登用しているのが面白いなぁ。クトゥルフ星人とかイカ星人、エルフ星人や機械星人も手に加えている。あれ?彼はそういう性癖なのかな?まぁそれはないと思うけどちょっと興味が湧いたな。-


 -彼の事を覗いてみるか。-



 中央電脳は地球星間連邦のあらゆるネットワークに干渉しヴァレンチノの所在を突き止めた、場所は星間連邦国最北端星域で地球星間連邦国を守護するローマ要塞星にて新艦隊提督の任命式が執り行われていたのだ。任命された者の種族は星間連邦国の政治中枢などで活躍しているハイブリッドヒューマンの男で、その容姿は尖った耳に金髪と病的までに白くなりツルツルと光沢を放つ肌に2mの身長そして猫のような眼を持っていて、得た情報通りだ。21世紀の価値観を持つ僕は不思議だと感じる容姿だが、52世紀を生きている彼らはその容姿を見ると国宝級イケメンだと感じるようだ。


 例の国宝級イケメンはローマ要塞星の司令室にて、同じくハイブリッドヒューマンの老年司令官フィルに片膝をつき首を垂れている。


 「第30パトロール艦隊、ヴァレンチノ下級提督、30年にも及ぶパトロール任務真にご苦労であった。そして中央は貴官の活躍を顧みて更なる飛躍をご期待されている、よって貴官を艦艇47万隻を誇る宇宙艦隊の上級提督に任ずる。」上級提督とは35~50万隻を保有する艦隊の提督の事で、任命されたヴァレンチノが昇任する前の下級提督が5~15万隻だというのを踏まえると如何にイレギュラーな昇任かがわかる。


 これだけを聞くとあるものは縁故主義では?と首をかしげるだろう。だが彼はそれを成してしまう程の実力を示したということだ、極限まで洗練された特化型AIと国家の中枢を司る僕と連邦中から実力により優秀な人材が集まる中央の官僚や諸大臣・諸軍人らの目は誤魔化せないのだ。連綿と変化する天の川銀河情勢に於いて、ヴァレンチノのような若く気風溢れる人材を連邦が欲しがったのもある。

 

 あ、言い忘れていたけどこの時代の地球星間連邦に住まうヒューマン、ハイブリッドヒューマンの寿命は150~400歳で、ヴァレンチノは120歳の若者だ。時代の進化というのは凄まじいと常々感じる。


 ヴァレンチノ君、君のおかげでまたしばらく楽しみが増えたよ。


 今後の君に幸運を祈る!!


 

ご覧いただきありがとうございます。次話の投稿は出来るだけ早くしたいと考えておりますので今後ご期待を!

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