点火 1
常在至福たるヴァティーガが存在する世界・・・・・
その・・・・・
言うならば外の異世界・・・・・
「盗賊か」
豪華絢爛な多くの宝石を身につけた悪辣な王が喋る・・・・・
込められた念式は常時発動で・・・・
世の否・・・・
地のリソースを吸い取り・・・・・
「勇者でないなら不要!」
俺はジョイル・・・・・・
俺はそう考えつつ・・・・・・
足を見る・・・・・
何も身に着けていないと理解し・・・・・・
「我起こす」
「我貫光」
呼気を・・・・・・
文言を・・・・・
念術を・・・・・
周囲の兵を光に・・・・・・
矢をを放つように構え発射・・・・・
光を起動させ我を貫く・・・
炸裂し自在に飛翔する我光・・・・・・
兵達を素早く貫き光に転じさせ吸い込み・・・・・・
ジョイルの右掌に収束・・・・・・
「我起こす」
「ヴァクロス」
黒い重要部位を隠す・・・・・
メイル・・・・・・
ピッチリ・・・・・・
ジョイルが此れでいいかと・・・・
身体をゆるりと動かし・・・・
調子を確かめる最中・・・・・
「勇者何とかしろ」
ジョイルは悪辣王が喚いているなと・・・・・
ストレス太りの悪辣王・・・・
石の部屋は・・・・・・
豪華絢爛な装飾が・・・・・・
「悪意溢れてやがる」
ジョイルは装飾の一つを睨み・・・・・
ジョイルは黒髪は少々眺めで黒目・・・・・・
其の身は細身で鍛えられ・・・・
荒んだ印象の貌・・・・・
健康的な白い肌・・・・・
ジョイルは顔向けることなく・・・・・
勇者と呼ばれた・・・・・
無表情な悪意溢れの装備の・・・・・
美しい鎧女を・・・・・・
見ている・・・・・・
其れは氷ついたように・・・・・
静止している・・・・・・
「転生陣」
「極めつけだな」
「はぁー」
ジョイルはめんどくさいと・・・・・・
ため息を・・・・・・
言わずともわかる答え・・・・・・
しかし問わなければならないと・・・・・・
「ああ」
「勇者だっけか」
ジョイルは美しい金髪の・・・・・
ロングの鎧女に顔を向け・・・・・・
「視殺してる」
そして悪辣王に顔を向け・・・・・
「から動けないぜ」
ジョイルはめんどくさ気である・・・・・
「でだ」
「滅ぶぜ」
悪辣王は喚く・・・・・・
「このままだと」
ジョイルは無視し話す・・・・・・
「今なら」
「王の座と引き換えに」
ジョイルははあーと・・・・・・・
「ヴァナックウ」
右手を握り・・・・・・
光が拡散し・・・・・
拳の前に光の盾が・・・・・
拳サイズの・・・・・
喚く悪辣王に・・・・・
もういいやと・・・・
ジョイルは文言を・・・・・
「我拳」
ジョイルが消え・・・・・・
悪辣王のそばを駆け抜ける・・・・・・
悪辣王の服が宝石が吹き飛び・・・・・・
浮かび上がる悪辣王・・・・・・
「起こし」
ジョイルの声が・・・・・・
悪辣王の悲鳴が木霊し・・・・・・・
扉を開け現れる更なる兵・・・・・・
「我射るは」
ジョイルは矢を放つように構え・・・・
光が発射され分裂し・・・・・・
「起こす光成り」
兵が光と成る中・・・・・・・
ジョイルはキメる・・・・・
悪辣王がむくりと・・・・・・
「あわわわわわ」
「なんつうことを」
悪辣王いやじょーかされた王は・・・・・
起き上がり慌てふためく・・・・・
そしてその場で平伏し・・・・・
「ジョイル殿」
「なんでもします」
ジョイルは収束された光を見つめ・・・・・
「お救い下さい」
矢を放つように構え・・・・・・
光を放つ・・・・・・
「我起こす」
転生陣を貫く光・・・・・・・
「あー」
「大地慈雨?」
ジョイルはめんどくさげに・・・・・・・
「あのー」
「ジョイル殿?」
なにがしたいのですかと王は顔を上げ・・・・・
其の時王は気がつく・・・・・
国の人々も・・・・・・
不可思議な光の雨が・・・・・・
建物をすり抜け・・・・・
くたびれ切った人々を・・・・・
大地を癒しじょーかさせていく・・・・・
お読み頂き有難う御座います。