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転生サキュバス7

閑話が終わりましたので本編に戻らせていただきます。お楽しみくださいませ。


「はあ」


試験もそうだけどいろいろと考えないといけないことが多すぎて思わずため息。


「何じゃ、おぬし。ため息をつくと幸せが逃げると言うぞ。」

「幸せは歩いてこないんだよ。だから逃げもしないとおもいますー。だからこそ、自分からなんか行動しないと変わらないってことも分かってはいるんだけどさぁ。」


正直学校の試験程度ならサキュバスの能力を持ってすれば簡単に合格はできる。上位の成績を取ろうと思ったらまた別の話だけど一応上位魔族に分類されるサキュバスなら合格程度は問題ない。

問題はサキュバスにとって命ともいえる魔力を使わないといけないこと。そしてその魔力を再度ためるにはサキュバスとしての食事をとらないといけないこと。

あいらちゃんのおかげで全く補給できないわけじゃないけど正直生きるのに精一杯な程度の量しかない。それなのに試験に魔力を使わされるのは困るのだ。


「全く、お主が魔力を溜める他の方法を考えなくてはいけんな。

 ところでチョコケーキを食べてから体の調子はどうじゃ?何か変わったかの?」


きゅうちゃん言うには魔力の自己回復を高める作用もあのチョコレートケーキには合ったそうな。

きゅうちゃんはたまにそういう私が生きるための努力をしていることを知って、よくそういう物を買ってきてくれている。だけど、残念ながら。


「多分体調はよかったと思うけど残念ながら魔力関係の変化はないかな。いつものあいらちゃんの例のあれの分とファイアボールで減った分で収支はマイナスだよぉー。」

「いいのー。私が例のあれをもっと出せるように成長するからそんなのに頼らなくてもムーちゃんはそのまんまでいいんだよ~?」


あいらちゃんが慰めてくれるけど結局の所食事ができてないわけだからどうにかしないといけないんだよね。


「むっ・・・・それ以外にも悩み事があるのではないか。お主はいつもそれに悩まされているが、普段はそれだけではそこまで心配そうな顔はしてなかろう。」


顔色ですっごい読まれてるなー。うーん、実際に悩み事はあるんだけど、これはねー。あんまりよそ様に言うようなことでも、いや、でもなー。


「話すだけで気が紛れることもあるだろうよ。解決できるかどうかは分からぬがとにかく話してみてはどうじゃ?この我もできるだけ解決に協力しよう。」

「ムーちゃんのためなら協力するよー。」


そうだね。とにかく話せるだけ話してみようかな。こんなこと話せる同族はいないし。

けど、こんな開けた所で話す内容でもないし。


「二人とも今日の放課後ひま?もしあいてるなら私の部屋に来てくれない?話が終わったらご飯とかも食べていけばいいし。」


二人を部屋に誘った途端、きゅうちゃんの体から一匹のコウモリが飛び出し空に飛んでいき、あいらちゃんの足下から草が生え、成長して花を咲かせた後に花がタンポポの綿毛のように変わって風に流され飛んでいった。


「今連絡したからいけるぞよ。」

「もちろんいけるよー。」


「じゃあ、また放課後に私の家でね。」


二人とも遊びに誘ったときは必ず来てくれるんだけど放課後暇なのかな?



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