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乙女ゲームが壊滅的にできない  作者: 速水美羽
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未知との遭遇


 1年1組のクラスは3階にあり、これは遅刻したら間に合わないなぁとか思いながら教室に着いた。

 これから入学式があるのに帰りたいのが心境です。


 ガラガラと扉を開けると中は講堂になっていて、人は大方集まっていた。

 どうやら私が来たのは最後の方らしい。


 うわー。目立つのヤダなー。


 そそくさと空いている後ろの席を発見。

 ラッキーとか考えないとこの目線はちょびっと辛い。


 無事空席ゲットできたので先生が来るまで寝る。


 入学式終わったらメアリーに誰に会ったか聞きたいし、夜にバイトが入ってるからできるだけ頭を動かしたくない。



 それから10分後に先生が来た音がしたので顔をあげると前の席の男子と目があった。


 制服は新しいのにちょっとよれている。目元の隈は濃く徹夜を何日も繰り返しているようだ。


 ハッキリ言おう。マジで無言で見てくるの怖いんだけど。

 え、何かしたかな私。

 そして気づいた。こいつ攻略対象の根暗だ。

 冗談がキツいぞー。


 困ったら愛想笑いに限る。


「何かようかな?」

 

 ニコッと笑いながらコミュニケーションをとってみる。未知なる生物(根暗)に今できる最大級の愛想笑い。

 どうだ!これは酒場のおじちゃんたちは奢ってくれるくらいには完璧だぞッ!


「・・・。」


 無 視 か よ !


 無視してそのまま前を向いた。え?何こいつ意味わかんない。コッワ!


 まぁ、先生が話始めたからかな。そうだな。そういうことにしよう。


 こうして未知なる生物との遭遇は無事終わった。これ以上関わりたくない。


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