ルートは決まった?
途中メアリー視点に変わります。
次の日の朝、メアリーと一緒に学園へ登校時のこと。
昨日の放課後にあるキャラ分岐が気になったので然り気無く聞いてみた。
メアリーも昨日の出来事を報告したかったらしく快く教えてくれた。
「あぁ、昨日のシチュエーションは最高だった~」
一声目が此である。不穏すぎる。
「放課後になったから覗きスポットを探していたの。」
何を覗く気だったんだ?
「中庭にある森の方に丁度良い木があったから登ってみたんだよね。」
ヒロインのやることではない。木登り教えたのも私だけどね!
「座り心地はいいしお昼寝できるな~って休憩していたの。」
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木を登り終えて次はどこに行こうかなーって考えていたら誰かが来たの。
走ってくる音が聞こえてね、何かから追われているみたい。
入学早々どんな人が追われているのか気になるでしょ?だから興味本意で声をかけてみたの。
「おいおい、入学早々何から追われているってんだ?」
木の上から声が聞こえたのが余程びっくりしたのかそのまま転んでね。そのまま返事をしてくれたの
「はぁ、はぁ。君、今一人かい?」
「ん?そうだぜ。昼寝するのに良い場所を見つけてね。」
「そ、そう。あ、そうだ。追われているんだった。」
「追われている?ここは学園だぞ?その腰の剣はお飾りか?」
相手もちょっとイラッとしたものの素直に答えてくれた。
「剣で終わればどれだけ楽か。流石に剣を持った事のないご令嬢方に振るえないよ」
「へ~、紳士なこって。よし、この場は助けてやるから貸し一つな」
木登りできる?聞きながら手を伸ばす。相手も追われてヘトヘトなのか素直に手を伸ばした。
追われていた彼を引き上げて、初めて私達は互いの顔をみた。
彼は声の正体が女で男装してるのをみて。え、あれ?っとプチパニックに陥っている。
仕方ないなぁ。黙ってやり過ごそうと思ったけど彼は静かにできそうもない。
私は木から飛び降りた。
ご令嬢方は付近を彷徨いていたのか直ぐに私を見つけた。
森の中にドレスのご令嬢方似合わない。
「ねぇ、そこの貴女。こちらにグリードリッヒ殿下はいらっしゃいませんでした?」
彼は王子だったみたいね。
「いえ、私は入学したてなので付近を探索していましたが人と会ったのは貴女方だけでしたよ。」
ニコリとリリシャがいつもやってる困ったら笑っとけを行使
「本当ですの?ここまで道は一本道でしたわよ?」
「ええ、私も一本道で来ましたから。ただ、いえ、これはあくまでも想像なのですが…。」
「何か知っていて?早く教えなさい。」
「ええ、はい。相手が殿下なら王家しか知らない道や仕掛けがあってもおかしくはないかと。」
その言葉にハッとしたご令嬢方
「そ、そうね。殿下だもの、私たちには知れない秘密は幾らでもあるものね!」
後ろにいるご令嬢方もそうよそうよと肯定してくださった。
あー、この人たちリリシャと会ったら間違いなく遊ばれるなぁ。
王家の秘密が学園にあるわけなかろう。
ご令嬢方の気配がしなくなったところで木の上で息を潜めていた彼を呼ぶ。
「おーい。もう降りても良いぞ。」
ガサゴソと木の上から降りてきた。よくよく顔をみればイケメンだ。金髪碧眼ってこれはリリシャに言ったら喜ぶのが目に浮かぶわ。
「ふぅー。助かったよどうもありがとう。」
「いいさ、貸し一つだからな。じゃあ用事があるから帰るわ~」
私は殿下に背を向けて言った。
「あ、あの!お礼って何を?」
「まぁ、今のところ困ってないし。用があったら此方から話かけるわ~」
片手はポケットもう片方はヒラヒラと手を振りその場を去った。
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俺様系不良騎士と優等生王子様のハラハラドキドキのラブストーリーが始まるわ!と最後に言い切るメアリー。
すごい。どこまでがメアリーの妄想で現実かわかんない!
「えーっと、つまり様子がおかしかったから声をかけたんだよね?」
「そうそう。あー、俺様系口調で最後に顎クイか股ドンできればなぁ」
何故メアリーが攻めなのかとか色々ツッコミたいところだけどもうすぐルトとの合流地点なのでお口にチャックをする。
どうしてこんなヒロインになったのか本当にわからない。




