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5.十四分の一。

入学式の翌日。

今、私は重大な危機に面している。


そう。クラス委員長決めの事だ。

男子は、藤宮君に決まったのだけれど、問題は女子だ。

藤宮君がクラス委員長になったから、女子のクラス委員長争奪戦が勃発している。

私には関係ないなと思っていたのだけれど。

藤宮君の言葉でそれが崩れた。


「俺は、百合さんとがいいな」


この時、女子からの殺気がヤバかった。

ねぇ、何で桔梗ちゃんじゃないのよ。


「えっと…。私は、そういうことあまりしたことが無いので。

迷惑になるかと…」


うん。貴方は桔梗ちゃんとイチャラブしてくださいよ。

それが私の楽しみなんだから。


「大丈夫。それは俺が手取り足取り教えてあげるから」


ニヤッと笑う藤宮君。

こんな顔もカッコいいとかキュンを通り越して腹が立つ。


「おい…!!さっきから聞いてれば…。千紗子が嫌がってるだろ」


救世主凪~!!

いつも助けてくれてありがとよ。


「僕も同意見かな。ここはいっそのこと、みんなで公平にくじ引きをしない?」


縁~!!

すごい良い解決案だよ。

クラスの女子は全員で十四人。

ということは、当たる確率は低いってこと!


「そうだね、桑井君や百合君の言う通り無理強いは良くないよね。

よし、くじ引きにしよう」


お、藤宮君物分かりがいいな。

助かる。


―――――――――――――――


くじを引き終わり、席に着く。

どうか、どうか、当たりませんように…。


「さぁ女子のみなさん。紙を開いてください。そこに青い星が書いてあったら、

その方は即クラス委員長となります」


先生が淡々と説明をする。

この異常事態もこの学園では当たり前なのだろうか。


女子生徒たちは、祈りながら紙を開き、落胆する。

その姿を青春だな~と感じてしまう私。


私も、紙を開いて安心しよう。

そうして、紙を開くと…。

何で~!?


「千紗?まさか引いたとか言わないよね」


縁、顔が怖い。

笑顔だけど目が笑ってないよ。

こういうところって器用だよな。


「……そのまさかだよ」


「本当に?」


「うん…。はい、これ。紙だよ」


「うわっ、本当だ」


私が青い星の書かれた紙を見せると、縁は苦々しい顔をした。


「では、青い星の書かれた紙を引いたのは百合さんということでいいですか?」


先生…。会話聞いていたんですか?

嫌だよ…。したくない。

でも、ヘタレの私にはこれ以上抵抗することは出来ない。


「はい…」


「ふふっ。君みたいな子初めてだな。よろしくね」


「…よろしくお願いいたします」


私はそういってため息を吐いた。

乙女ゲームのヒロインをまだ出せていなくてごめんなさい!!

後々入れていきたいと思います。

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