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1.アリがち～。
初投稿!!
文が変なところや漢字表記が違うところはご指摘お願い致します。
多分、大体の話が短いので、そこはご了承下さい。
スキップをしながら、帰路に就く。
手に抱えているものは、ゲームが入っている袋。
店で見た瞬間買おうと思った乙女ゲームだ。
美人のヒロインとカッコいい攻略対象達。
そして、可愛い悪役令嬢。
今の段階ではヒロインより悪役令嬢の方がタイプだ。
本当に楽しみだ。楽しみに…してたのに!!
お約束なのか、私はトラックに轢かれてしまった。
―――――――――――
…というのを思い出した入学式の前日。
ふぅ…アリがち。
私ことー百合千紗子は百合財閥の娘だ。
穏やかなお兄様と双子のツンデレ弟。
優しいお父様と儚げなお母様。
優秀でいつも温かい使用人。
私は百合家の人達が好きだ。
ふ、と鏡を見ると新たに思い出したものがあった。
またもやアリがち～なこと。
そう。私は――
「悪役令嬢!?」
私、百合千紗子は『桔梗の花言葉に乗ってー』という乙女ゲームの悪役令嬢なのだ。
濡烏色の髪に深い深い漆黒の瞳。
しなやかな腕、平均より低い身長。
転生…したんだよね？
悪役令嬢に。
しかも、未プレイの乙女ゲームの悪役令嬢に!!
前世では、平々凡々だった地味系女子の私が!?
最悪…なのか？
寧ろ、好都合なのではないか？
だったら、やることはもう一つだけ。
「ストーリーを見るぞ～!」
私の叫ぶ声が百合家に響いた。
