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レヴェネイター  謎多き魔法探偵と霊量士(クォルタード)の活動録  作者: トッキー
第1部 邪神復活事案 レヴェネイターズ始動!
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第191話 封印塔の出現報告


「おはよう伯爵、リリー」


「おはよう、よく眠れた?」


「ああ、皆楽しんでいたな」


「そりゃそうだ。まあ大人たちのぐでぐで具合はすごかったけどな。まあ1つ思うんだが、酒って色々あれだよな」


「あ……微生界人からしたらお酒って、うん」


 ハーネイトが呼びよせた仲間たちは全員休憩室でまだ寝ている。既に日も登っているのにである。それほどに飲んで食べていたのであった。


 ひとまずこれ以上行方不明や集団昏睡などの恐ろしい怪事件が起こることはないため、いつも以上に羽目を外していた人が多かったのであった。


「しっかしよう相棒、ソロンの奴、封印された場所はどこにあるのかいまいち教えてくれなかったな全く」


「そのくらいは教えてほしかった、うん」


「だったら、私たちの出番ね」


 そんな中事務所を訪れたのは、霊界から再びやってきたゼノンたち霊騎士であった。


 全員以前よりも頑丈な鎧をまとい、纏っている気も段違いに強力なものとなっていた。


「お、お前ら!」


「ありがとう、ハーネイト。貴方たちのおかげで騎士たちは全員霊界に戻ることができました」


「良かったな」


「本当に、皆さんのおかげです。隊長もこれで汚名返上ですね」


「その礼と言ってはあれなんだが、どうも怪しい建造物があの空間内に出現しているようなのだ」


「場所は、この記憶媒体に全て載せてあるわ。後で見てみて」


 ゼノンとエストレアは、ハーネイトの前に立つとあるデータ媒体を手渡した。それは今異界空間内に突如発生している謎の建造物がある場所についてのデータであり、ハーネイトはそれこそがソロンの封印塔であると確信していた。


「ああ、ありがとう」


「もう、これくらいしかできないのがもどかしいな」


「ソロンを蘇らせようとした、悪魔をも支配する一族。……目的は何なのかが気になるが」


「こちらの方でも、調べられることはできるだけやってみますわ」


「騎士たちを全員救っていただき、ありがとうございました。この御恩は一生忘れません」


 そういい、騎士たちは全員ハーネイト達に敬礼するとその場を後にしたのであった。見送りながらハーネイトは、これ以上面倒ごとが起きないといいなと思いつつも、どう考えても別の厄介ごとが起こらないわけないとため息をつきながら机に肘をつき、手を顔に添えてぼーっとし念にふけっていたのであった。


 しかしすぐに、宗次郎からある依頼を受けていたことを思い出すと近くにかけてあったコートを手にして羽織ってから急いで事務所を後にしたのであった。





「やけにボロボロじゃねえか」


「それはこちらのセリフだよ」


 その間に、矢田神村の拠点から敗走したクリミリアスとキャルサヌールは、血徒のある拠点に身を寄せていた。


 恐ろしい存在と出くわしたことについて互いに話をする中で、伯爵とハーネイトについて話をしていた。


「あの微生界人、Pの力を宿しているというか」


「鍵を持っているようね」


「それと、緑髪で恐ろしい力を秘めた男がいた」


「あれは、一体何なのだろうな。情報がまるでないが、ヴィダールの縁者だろう。くっ、エヴィラとルべオラ、次会ったら抹殺してやる!」


 傷が痛み苦しむ2人は、互いに遭遇しこちらをボコボコにした存在について恨んでいた。確かに、妙な奴らが異界空間内で活動しているとは仲間から聞いてはいたものの、それが自分たちに傷を入れるほどの存在であることまでは知らず、刃を交えた今の結果について後悔していた。


 その2人の言葉を聞き、彼らの元に別の微生界人が声をかけながら近寄る。


「無茶をするな。あれは利用できる」


「ラッサムか、何をしに来た」


 2人に声をかけたのは血徒17衆のラッサムである。あのラッサ熱の概念霊体であり、血徒の中でも実力派な彼は幾つか集めた情報を2人に話した。


「実はこちらでも情報を集めていてね。あの緑髪の男は、ソラと関わりがあるようだ。それを利用すれば、あの星からの使者、もといヴィダールの神柱をこちらに呼べるはずだ」


「そうすれば、あれを開放するカギをこちらで用意できるわけね」


「あいつらがU=ONEとか嘘に決まっている。我らの手で、あれを開放し力を掴むまでだ」


 3人はそう言い、ある決意を固めこれからの作戦に挑もうとしていたのであった。彼ら血徒は、ハーネイトたちが見た赤き災星を迎え入れようとしている。


 それこそが、ある強大な存在の解放のカギであると妄信するほど信じており、恐るべき事件の再来は、そうあまり遠くない未来に起こるのであった。


 

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