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レヴェネイター  謎多き魔法探偵と霊量士(クォルタード)の活動録  作者: トッキー
第1部 邪神復活事案 レヴェネイターズ始動!
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第184話 敵総本部制圧作戦・前編



「見えたぞ、あれだな」


「見るからに不気味というか、なんでしょうかこの嫌な気運は」


 洞窟の入り口は、まるで城の門のようにも見える。それとも要塞か。


 どちらにせよ、不自然な作りの門が周囲の景色と不協和音を起こしている。その先に感じる、無数の反応。


 一体誰がこの静かな村と村人の命を奪ったのか。そう、それこそが血徒に肉体も精神も支配された異世界の住民である。


「いつの間に、あんなものを……俺たちの故郷を!!」


「はやる気持ちを抑えるんだ、響たち。今から、取り返すんだからな」


 響ら村の出身者は、憤りを隠せずにいる。それを見たボガーは、自身の昔の境遇と彼らを重ねてみたうえで、君たちにはまだ希望がある、だから取り返そうと言い諭した。


 ボガーとシャックスは共に同じ星に住んでいたのだが、DGの侵略により星自体が消滅したという。他にも元DG所属の戦士たちの中には同じ境遇を送った者が少なくない。取り返せるものがあるのはうらやましいとボガーは思いつつ、絶対に作戦を成功に導くと決意を固めていた。


「まさか城、いや、要塞攻めとはなあ」


「しかし、巧妙に隠して居るなあ。フフ、武者震い……するな」


「それだけ向こうもやり手何だろうスカーファさんよ」


「幸い敵の警備は手薄だ。ハーネイトの大将、やるか?」


 大和やスカーファも意気込みを見せ、ボガーはいつ突撃するのかをハーネイトに質問する。既にほとんど陽が落ち、月が見えている。それが雲に隠れ、わずかな月光も遮るその時を狙う彼は、今だと行動に出るのであった。


「そうだな、ボガー。貴方は陣を使って敵を外に出さないように!」


「了解だぜ」


「では、城の城門目指し突撃を開始する!」


 ハーネイトはそう命令を下すと、リシェルとエレクトリールに対し門の前に居座る悪魔たちを撃破するように指示を出し、すかさず2人は攻撃を行う。


 すると一瞬で数体の警備していた悪魔はエレクトリールの雷撃で吹き飛び、それを合図に全員が一目散に、城砦の入り口を目指し突破を図る。


 ユミロとサイン、ハーネイトがそれぞれ大技を繰り出し、強固な扉を破壊するとなだれ込むように響たちは突撃する。

 

「早速か!全員で応戦しろ」


「速攻でぶっ飛ばすまでだ、行くぞ言乃葉!閃光斬!」


「今までの怒りを!音壊撃!」


「ロナウ、あれ行くぜ!……メテオライトバレット!」


 もちろん内部には多くの魂食獣や魔物が存在しており、全部がまるで大波のような勢いで襲い掛かってくる。


 だがそれも今の彼らには意味をなさない。響と彩音、翼は味方の援護をすべく具現霊と息を合わせた戦技で邪魔な障害をなぎ倒す。


「いいぞ!間城たちは今のうちに奥まで走れ!」


「わかりました先生!」


「防御は任せたぞ間城!」


「さあ、敵の親玉はどこだ!」


「邪魔するやつはこうだぜ!退きな!」


 間城たちは隙を見て前に突破する。だがその間にも上階の廊下からたくさんの魔物などが落ちながら攻撃してくる。それをすかさず九龍と五丈厳、ジェニファーが対応し確実に倒していく。


 そうして進むと、ある扉の前に見るからに強そうな悪魔らしき存在が待ち構えていた。だが様子がおかしい、それに気づいた伯爵は追加で指示を出した。


「敵幹部だな。あれは……」


「仕方ねえ、あれは手遅れだ。俺がまずやる。その間に奥に行け!カラプラーヴォルスとウェルシュ中将を先に貸して置くから、上で感染したやつ見つけたら2人に相手させろ」


「仕方のない主ですねえ、まあ……血徒は討伐せねば。私も既にU=ONE、ゆえにナンバーワン!」


「えーまだ寝ていたいのに。まあ、僕らも彼奴らのやり方気に食わないし、面倒だしやるよ」


 伯爵はそう言うと仲間を召喚し、響たちの援護に回るように指示を出し、伯爵自身はあれと戦うと宣言した。


 どちらにせよ扉を守る以上は倒すか気を引くしかないため、素直に響たちは指示に従い作戦を開始する。


「覚悟しな、血徒!」


「ごはっ!!」


「せめて一撃で送ってやらあ!」


「裏切り者には、極刑も辞さないわよ、フフフフ」


 伯爵とエヴィラも、普段仲が悪いにしては息の合うコンビネーションで脅威となる血徒に感染した魔獣や潜んでいた魂食獣を豪快かつ繊細に蹴散らしていく。


「邪魔する者は蹴散らせ!」


「有象無象の衆など、俺たちに止められるかよ!」


「統率がなっちゃいないな。昔の悪魔襲撃の方が厄介だったぞ全く」


「罠に注意しながら進むわよみんな!」


 熟練の霊量士たちも勢いに任せ要塞の奥まで突撃し続ける。ブラッドはいの一番に焔を纏った飛び蹴りをかまし、リシェルが彼に迫る魔物を的確に狙撃し排除する。それに驚いた個体をヴラディミールやシャックス、ヨハンらが仕留め道を切り開く。


「かなり奥まで来たな。この要塞でかすぎだろ」


「10年の間に準備したとみて間違いないな」


「奴ら、ここを拠点にするために事件を起こしたようなものだ」


「この先に、おそらく全員待ち構えている」


「覚悟はいいかお前ら」


 要塞の奥まで進むハーネイト達は、眼前にユミロの背丈の3倍はあろうかというとても大きな鉄の扉を見つけた。


 それをユミロ、シャムロックが力を合わせ豪快に粉砕する。それと同時に突入したハーネイト達は、既に構えていた魔界復興同盟のトップ3と死霊騎士、魂食獣の歓迎を受けたのであった。



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