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レヴェネイター  謎多き魔法探偵と霊量士(クォルタード)の活動録  作者: トッキー
第1部 邪神復活事案 レヴェネイターズ始動!
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第178話 B防衛拠点攻略・前編


B防衛拠点  ナビゲーター エレクトリール 文香、文治郎、星奈、スカーファ、音峰、渡野



 BチームはCチームからすでに連絡を聞いており、イレギュラーな事態が起きていることを聞いていた。そのうえで、この大量の汚染領域を浄化しながら目的を達成しなければならないという事実を確認した。


「確かに、ここは汚染レベルがひどいですねえ」


「気運、だらけじゃな。まあ、敵の本元が近いならそうしてくるじゃろうて」


「しかも敵の数が多いねパピー、それとフューゲル兄貴の部下の件、気になるなあ。病気大丈夫かなあ。ハーネイト兄貴の薬で治せるといいんだけど」


「……邪魔するやつは、全部倒すまでだ!血沸き肉躍るとは、こういう事か、クハハハハ!」


「そうね……私、全力でやるんだから!」


 それを見たスカーファは、誰とも違う異様な雰囲気を出している。それは明らかに危険人物そのものであった。


「先に左の方から攻めた方がいいですね」


「あっちのほうね!でも、迂闊に動けない」


「落ち着け渡野、先にあの2人が動いて気をひきつける。その間にお前と星奈でサーチを頼むぞ」


 浮足立つ文香と渡野に対し、音峰は冷静になって周囲を把握しろという。アメフトでもそうだ、常に味方と敵の位置、スピードなど広く見渡し判断しなければならない。


 寡黙な彼だが終始冷静に立ち振る舞うその姿は前線でのリーダーとしてふさわしいものであった。


「パピー、私は左の方から攻めるね!」


「気を付けるのだぞ娘よ。お主等、わしらが先行し敵の頭数を減らしながら状況を確認する。その間に汚染部分の浄化を頼んだぞ」


「良いだろう、我が力をその目に焼き付けろぉ!」


 各自自分の使命を確認したうえで散開し作戦を開始する。早速ここでスカーファが中央部の汚染区域に対しド派手な攻撃を仕掛ける。


 具現霊クー・フーリンを召喚するな否や、彼は手にした槍をスカーファの指示で上空から地面に向けて投擲する。それは伝承通り、投げると矢じりが分かれ幾多の敵を攻撃する呪いの槍である。


「死棘槍・ゲイボルグ!!!」


「わわわっ!こっちに降ってくる!」


「すまんな、ハハハ!だが道が一気に開けたぞ」


「なんという火力……」


 スカーファの一撃はまるで地雷原を吹き飛ばす爆導索の如く汚染された場所を一気に吹き飛ばし、豪快に道を切り開いたのであった。


 最も味方に当たりそうになり注意されたが、彼女は特に気にせず驚いて迎撃に現れた獣たちを楽しそうに、憑依武装を用いてぼこぼこにしまくっていた。


「皆さん、少しはこちらの指示を聞いてくださーい!あのですね、どうも罠があるみたいなんですよね」


「本当なの?エレクトリールさん?」


「はい、しかも強力なのがあります。ですがサーチャーである星奈さんの詳しい位置情報があれば、こちらから落雷を落として破壊出来ます」


「そう……わかったわ。では私もいきますね」


 エレクトリールの報告を聞いた星奈は、意識を集中させてワダツミと連携し、超音波を用いた索敵術を発動する。すると彼女の報告通りに罠らしき何かを発見したのであった。


「ここにあるわね。形からして、爆弾かしらね」


「座標を教えて星奈、後は任せて」


「えっ……キャアアアッ!」


「ど、どこから雷が……」


 星奈から情報を送信してもらったエレクトリールは、特別支援攻撃を実行し座標に対し超強力な落雷を発生させ、罠を一撃でドロドロに溶かしたのであった。


 ただまだ近くにいた星奈はいきなりの攻撃に驚き思わず腰を抜かしてしまい、普段見せない慌てた姿を見せていたのであった。


「ごめんなさい、驚かせてしまったようですね」


「貴女ね、撃つなら早く言いなさいよ」


「まあまあ、今は石を破壊しながら血徒に感染した悪魔を探さないとね」


「別の汚染が広がってしまう前に事を済ますのじゃよ」


 エレクトリールはすぐに謝罪し、今は目的に集中するように文香と文治郎はそれぞれそう述べると、さらに敵の頭数を減らすため攻撃に移る。


「そこ!逃さない!」


「甘いぞ、フフフ。ハンゾウ、暗刃殺!」


「グギャアア!」


「あの2人、こちらの予想以上に強いですね。これは掘り出し物かな?っと、皆さん強大な反応を感知しました、すぐに来るかと」


 文香も文治郎も、暗殺技術を磨いてきた一族なため身体性能が非常に高く、特に大分年を取っている文治郎の老練で無駄のない動きは歴戦の戦士であるエレクトリールも驚くほどであった。


「まだまだぁ!まとめてかかってくるがいい!」


「行くぞスカーファ!壊地剣・カラドボルグっ!!!」


 その間にもスカーファは更に気運汚染が密集しているところに伸びる光の刃を居合斬りの要領で振り抜き、前方広範囲を浄化していく。


 そこに渡野と音峰が突貫し、ピースを回収しながら行く手を塞ぐ獣たちに攻撃を仕掛ける。


「邪魔をするなら、こうだ!ベイオウルフ、修行の成果を見せてやるぞ!エアウルフライトニング」


「ピクシア、全部倒しちゃって!」


「仕方ないなあ、纏めて吹き飛ばしちゃう!大噴水!!!」


 音峰の具現霊ベイオウルフは電光石火の如く周囲を駆け回り全てを粉々に砕かんとし、渡野の具現霊ピクシアは地面に手をかざして、前方に巨大な噴水を発生させ獣を大きく吹き飛ばす。


 そんな中反応をキャッチした星奈は、全員に警戒するように全員に指示を出す。それは、死霊騎士ではない反応だったからである。


「……俺……は、全て……ウアアアァアアアア」


 順調に汚染地帯を浄化し作戦を進めていた一行は、どこからかともなく聞こえた低い声に全員身構えた。すると奥の方から突然気配もなくそれは現れた。


 それは頭に巨大な角を生やし、赤い顔に独特な形状をした大剣を手にしたまさに赤鬼と称すべき悪魔であった。D及びCチームから話を聞いたそれと間違いはなく、全員いつになく緊張し間合いを取っていた。



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