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レヴェネイター  謎多き魔法探偵と霊量士(クォルタード)の活動録  作者: トッキー
第1部 邪神復活事案 レヴェネイターズ始動!
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第176話 C防衛拠点攻略・前編




C防衛拠点 ナビゲーター ボルナレロ   時枝、間城、九龍、五丈厳、京子、ジェニファー



 CチームはDチームの連絡を受け、準備万端で作戦領域に侵入し、ボルナレロの放つドローンの下、詳しいデータを収集していた。


「すっかり市街地担当が板についたな俺は」


「ボルナレロさんのドローン、こういう時に助かる。建物や遮蔽物の影にいる奴もよく分かるからね」


「しかも理論上稼働時間無限とか、霊量機関クォルツモーターって夢の無限動力?」


「けっ、まあ、少しはやるらしいな。んじゃ行くぜ九龍」


「ここは、少し出方を待たない?なーんか、いやな感じするの」


 結界を維持する結界石の多さもさることながら、街中に存在する多数の敵性反応が気になる彼は、チームメンバー全員に対し孤立して包囲されないようにと注意を促す。


 そんな中九龍とジェニファーは直感で妙な気配をこのエリアに立ち入る前から感じるという。


「そう、ね。どこかに巨大な何かが潜んでいそう」


「Dチームが遭遇した、魔轟四天王という奴かもしれん。プロテクシオン・アルミュールを常に切らすなよ全員」


「見つけ次第早く対処しないと」


「魔轟四天王はフューゲルと言う悪魔の部下で、同盟に対するスパイだとな」


 京子もざわつく嫌な感じについて感想を述べながら、ボルナレロは血徒に感染した敵が潜んでいる以上、霊量子防護鎧を破壊されないように立ち回るように指示を出した。


 これは他のチームにも事前に通達されているが、血の気の多い人たちに向けて彼は再度通達を出した。


「悪魔が吸血鬼のウイルスに感染とかよ、俺たちの相手って実は相当危険な奴か?」


「今頃気付くのね五丈厳君、もう少し勉強した方がいいんじゃない?」


「ケッ、それがなんだ、悪魔をも手玉に取る化け物なんぞ俺とスサノオで潰すまでだ!そら、一個目の石をぶっ壊したぜ」


 人間に取り付くだけでも恐ろしいのに、それ以外にも取り憑いて支配する存在がいる。ならば戦ってきた敵の中にも黒幕の被害者がいる。そう実感した五丈厳は久方ぶりにわずかな恐れを体に感じたが、間城の呆れた一言に強がり、勢いよく飛んでから得意のブッ叩きで、スサノオによる一撃を結界石の1つにお見舞いし粉々に砕いた。


 その間にも素早く移動した時枝は、様子を伺ってからミチザネの放つ雷撃で石を破壊する。


「こちらも破壊に成功した。特に罠はないようだ。このまま行かせてもらう」


「こ、こんなところに潜んでいるのね!カラミティ、ヘッドショットよ!」


「グキャオオオオ!!!」


「ナイスね、ジェニファーさん」


 前に突撃する人たちに襲い掛かろうとする魂食獣を、ジェニファーはいち早く応射し仕留めて援護に向かう。


「しかし、情報通り石が多すぎだろこれ」


「ボルナレロさん、どれが当たりか分かります?」


「多分だが、蒼い紋章の入った結界石が当たりでいいだろう。反応を見ていて分かる」


「それさえ分かれば、あとは全部壊すだけだな!」


 ボルナレロはCデパイサーの画面から目を背ける事なく注視し続け、25個もある結界石のうちどれが当たりでどれが外れか、偵察ドローンとの情報連携で割り出すことに成功し、目標の石の座標をCデパイサー用に新たに開発したGIS「ジオノアーク」にすべて即時に反映、それを霊量通信でチームメンバーに配信した。


 情報を表示するレイヤーデータを使用するように彼はメンバーに指示し、潜在的な脅威も含め各自が装備するCデパイサーの画面に情報が逐次更新されながら表示される。


「待って貴方達、前方に何か潜んでいるわ」


「京子さん、それ本当ですか?」


「ええ、何か蛇みたいな……来るわよ!」


 京子は昔からある鋭い感知能力で敵がこのエリアに出現したことを全員に伝える。それは全長15m以上はあるサイズの蛇型の魂食獣であった。


 京子たちの存在に気付いたそれは、首を高く上げてから素早く襲い掛かろうとする。


「これは、魂食獣!だったら……こうだぜ!」


「行くぞ娘よ!」


 それに素早く対応した九龍は、現れた巨大な蛇の尻尾を掴んでジャイアントスイングをお見舞いする。それを遠くに放り投げながら、結界石にぶつけて纏めて撃破したのであった。


 彼女の戦闘スタイルは独特であるが、決まった時の制圧力は五丈厳にも引けを取らないほどである。


「頼んだぜ九龍、その間に俺は奥まで道を開くぜ」


「気をつけろ五丈厳、その周囲に敵性反応だ!」


「んなことわかってるぜナビゲーターのオッサン!」


「やらせはしないわ、カラミティ、あれ使おう!」


 九龍の働きを見ながら五丈厳は彼女に声をかけ、ボルナレロから周囲に注意しろと指摘される。


 と聞いた次の瞬間、影から現れた狼型の魂食獣が襲い掛かる。がしかし、それは一筋の閃光により打ち抜かれた。そう、ジェニファーのカラミティが放ったサザンクロスストライクであった。


「……やるじゃねえか、ほう」


「これでも、銃の扱いは自信あるのよ不良さん?」


「流石アメリカから来ただけのことはあるってか?……まあいい、後ろは任せたぞ」


「時枝君!こちらも石の破壊完了したよ」


「いいぞ!どんどん壊してしまえ!」


 ジェニファーは珍しく自信満々に銃技の扱いについて豪語しながら、片っ端から魂食獣を撃ちまくる。その間にも作戦は順調に進んでいき、全員慎重に前に進んでいく。


「ああ、分かった。それでボルナレロさん、残りはあとどれだけですか」


「残りは4つだ。ついでに高エネルギー反応を感知したが、これは強力なアイテムかもしれん。サポーターで取りに行ける場所だしついでに頼めるかい?」


「では私と間城さんで行きましょう」


「わかりました京子さん」


 ボルナレロは貴重なアイテムが眠っている可能性を示唆し、京子と間城がそれを聞いて回収するといい、ものの3分もしないうちにとても大きな霊量子の塊を入手した。その間に時枝と五丈厳は残りの目標の石を破壊し、残りは1個となっていた。


「はあ、全部破壊出来たわね」


「でも、何かおかしいわ」


「グフフフフフ、ここに迷い込む愚か者が!」


「き、来たな!」


 フィールドの奥から、今まで出てきた敵と全く違う気迫を周囲に放ちながら、大きな体躯の悪魔が不気味な声を放ちながら彼らのもとに近づいてきたのであった。



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