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リアル

さてさて、まずは説明させてもらおう、させてくれ。

「ここはどこだ?」

こんなセリフ自分の口から素直に出てくるなんて思わなかった、道に迷うとかそういう類の物ではない。

自分の置かれている状況、場所、現実が何もかも理解できないのだ。

生まれてから16年、まだケツが青いと言われようがこの歳になれば何となくはすべて理解出来ているつもりでいた。

だが人間怖いもので受け入れがたい物は頭が処理してくれないらしいな。


まずは自分の体を確認、全体に目をやるが目立った傷などはない。

服装は制服だし、よれよれのスラックスがここでは安心感を与えてくれる。

踵を踏み潰して履いていた靴にも愛着が出てくるぜ。

身に着けているものは変わらないが、携帯やらバックやらがない。

財布には大事にとっておいたアイドルのサイン付カードが入っていたのに、さすがにへこむな。


周りには木々が生い茂り、まさに公園って感じ、見渡す限り出口はなさそうだし遊具の一つや二つあってもいいじゃないか。

「とりあえず歩いてみるか、もしかしたら頭でもうって寝てただけかもしれないしな!」

はっはっは、そう言いながら少しの希望を胸に歩き出す。


数時間は歩いたか、時間を確認出来るものがないとメンタルやられるな。

歩いても歩いても見える景色は変わらないし、肌で感じる温度は暑くもなければ寒くもない。

あの3人大丈夫かな、雪永は大丈夫だとして、中島に春日は少し抜けているところがあるからなって人の心配してる場合じゃないか。

エセ女神様が言ってたことが本当ならあいつらに会える確率は限りなく低いな、友達じゃなくても今はあいつらの顔が見たいぜ。


「今のところ現実の世界と変わってるところなんて一つもないじゃねーか、レイデンナグルさんよ。」

レイデンナグルそれがこの世界の名前らしいが、我らが地球みたいなものなのかな。

てか惑星なのかここは?周りの木々は普段見てるものと一切変わりないが。


「ザザッ。」

ん?後ろから音が聞こえたような。

「ザザッ。」

さすがに振り向いた方がいいよね、まさかモンスター的な奴ではないよね、そうだよね?

だってなにも変わってないもんね?

自分にひたすら言い聞かせ、身を返す。


「ニンゲンミツケタ。」


目の前にはまさにゴリラ、いや狼、足して二で割った様な姿の動物が居た。

敵意丸出し、口元からはヨダレが物凄い勢いで垂れ流れている。

こいつ片言だが日本語喋ってるよな、ここでの標準語は日本語なのかい、動物も進化したものだな。っはっはっは。



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