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僕の祖母の話


 *** 私と主人は二つになる子を連れて満州で生活を始めました。きっと後の世代となれば、他の方もこの頃の満州について語られる事も増えるでしょう。私が居た頃は日本よりも裕福だったと思います。


主人は医者でしたから、現地の方とも仲良くして頂きました。二つになる我が子も可愛い盛りでした。生活が落ち着いた頃には妹と弟も出来、何不自由の無い生活を送っておりました。


 *** 段々と戦況が怪しく成っている事は人伝に聞いてはいましたが、国の言うことを信じてはいけません。


良い事しか伝えません。嘘しか伝えません。国民の事は考えていません。


だからあなたが新聞記者になるなら、公平で嘘偽り無く、国民の為によく働いて下さい。それがお婆さんの願いです。


 *** 私は辛くも引き揚げ船に乗り込み、舞鶴で帰国出来ました。主人も三人の子も失い、それでも命辛々帰りました。再婚し、子供にも恵まれました。


それから働きました。よく働きました。そうして少しでも残せる財産を築くことが出来ました。


兎に角戦争はいけません。何があっても戦争はいけません。人間ですから話しても解らない事もあるかもしれません。それでも戦争はいけません。


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