表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
謀略令嬢〜邪魔なら消してしまえばいいじゃないw〜  作者: 高岩 唯丑
1巻 処刑された悪役令嬢はやり直す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/105

4-13得意な武器

「ハンマーだよ」


 出し抜いたと言わんばかりに、フレイアが嬉しそうに言った。それっぽい得物だが、剣しか持っていない。


「ハンマーなんて携帯性が皆無なもん、持ち歩けねぇし、しかもハンマーを使う時は本気で戦う時だけだ、滅多に使わねぇんだよな」


 使わない物をずっと持っているのは、確かに非効率だ。


「それでこの剣の出番って訳だ」


 フレイアがニカッと笑い、掲げていた剣を軽く振る。


「この剣は魔力伝導率がめちゃくちゃ高い特別製でな、魔力を手のひらに集中させて握るだけで、剣に魔力が勝手に伝わっていく」


 魔力が剣から沸き立つのが見える。疑似的とはいえ内魔力を放出している事になる。


「なるほど、工夫ね」


 私が声をあげると、フレイアが「お嬢は気づいたか」と笑う。


「なんです?」


 トーマスはわかっていない様子だった。まぁ仕方がないだろう。魔力の使い方の工夫である。それはもちろん鍛錬の末にたどり着く物で、まだまだ初心者で駆け出しのトーマスにはわかるはずもなかった。


「内魔力というのは、体外に放出するのは難しい、まぁ出来ないわけではないけどな……だから体の中で魔力を扱うもんだ、でもこの剣はどうなってる?」


「あぁ、放出されています」


 はっきり分かった訳ではなさそうだが、トーマスは頷いている。


 トーマスはまだ実感していないだろうが、内魔力使いが魔力を体外に放出しようとすると、数倍の魔力を消費する羽目になる。それでいて大した量を放出できないのだから、あまり役に立たない。


 しかし、無駄の出ないこの方法なら、充分実戦でも使える。


「それから、属性魔法を使う……慣れはいるが魔力のコントロールは大して変わらねぇ」


 そう言いながらフレイアは魔力が沸き立つ剣を、地面に突き刺し声をあげた。


「力を貸しな! 土の精霊!」


 その言葉に呼応し、突き立てた剣に土や石が集まっていく。そうしてわずかな時間で、土と石でできたハンマーが出来上がった。体より一回りほど大きいそれを、フレイアは軽く振って掲げた。


「これで、ハンマーの出来上がりだ」


 何という無茶苦茶な詠唱だ。確かに詠唱にルールはないし、決まった言葉もない。ただ精霊との対話であり、魔力の属性変換をしてもらうための合図の様な物だ。だから何でもありと言えばそうなのだが。


「勝手な印象だけど、火の使い手ではないのね」


 てっきり名前や性格からして、火の使い手のイメージがあったが。


「火の方が相性がいいけどな、重量が無いとハンマーの意味ないだろ」


 確かに火には重量がない。形だけのハンマーになってしまうか。


「それに、火だと周りに無いから、直接変換しないといけないだろ? 面倒くせぇ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ