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謀略令嬢〜邪魔なら消してしまえばいいじゃないw〜  作者: 高岩 唯丑
1巻 処刑された悪役令嬢はやり直す

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3-23次はあなたの番よ

 その問いかけに、父上は小刻みに震え何も答えない。ただひたすら吊り上がった眼で、こちらを睨むばかりだ。


「これで優位に立ったとでも思っているのか」


 やっと口を開いたと思ったら、つまらない負け惜しみの様な言葉。脂汗を浮かべている。面白みのない愚物。


「w? はて、何のことで?w それよりよろしかったですよねぇ? その手紙にある父上の指示した不正というのは、あの不埒な者たちの嘘、ですよねぇ? 父上ぇ?w」


「……もちろん、私はこのような指示はしていない、私の名を騙り自分たちが私腹を肥やすために、不正を行っていたのだろう」


 歯を食いしばりながらという感じで、父上が口を開いた。効いている。不正を手伝っていた者たちは、父上の右腕の様な存在だったのだろう。それがいきなり四人もいなくなったのだ。困る事間違いなしw


「それでは、私がこの者たちの行った不正を公式に再調査し正しましょう、よろしいですよねぇ? 父上ぇ? ふふっ」


「ヴィオラ、お前はっ……」


「どうしましたぁ? 父上は不正を指示していないのですから、正されたとしても問題ないですよねぇ? え、それとも、これらの事はやはり父上が行った不正なのですかぁ?w」


「……任せる」


 小刻みに震え、手紙を握りしめている父上。確実に追い詰める結果になっている。


「はい、仰せのままに……領主殿」


 私は優雅に、演劇に出演する役者の様に、大げさに頭を下げて見せる。こういう態度も相手を煽るのに使える。きっと父上は私を怒りに満ちた表情で、睨みつけている事だろう。その表情を見れないのが、唯一のデメリットかw


 顔をあげると、父上はすでに横を向いてその顔を眺める事はできなかった。まぁ仕方がない。用事は終わった。


「それでは失礼しますわ」


 こっちを見ていないのだから、退室時に頭を下げる必要もないか。信頼する相手だったら、見ていなくても頭を下げるものだろうが、あいにくこの豚を信頼する気にはなれない。


 私はそのまま執務室のドアを開けて、外にでた。


「うまくいったわw」


 再調査を公式な命として受け取った。これで私の好きなように事が運べる。


「まぁ、まずは最初の目的だった地下牢の無実の者の解放かしら……でも形だけでも調査しないとダメよね、時間がかかりそう」


 再調査、それから地下牢に割いていた人員の整理。その他諸々。大変だが、かなりの経費を削減できるだろう。


「先にフレイアを出すか、一人ぐらいなら調査もなしで出しても、いいわよね」


 これでトーマスに師匠を付けられる。


「はぁ、いいわぁ、どんどん思い通りに進んでいく」


 本当に神に愛されているのか、と錯覚してしまうほど運がいいわ。この勢いで次はあの豚を掃除するわよ。


「次はあなたの番よ、サベルアルト・グリム様ぁ……くははっ!」

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