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謀略令嬢〜邪魔なら消してしまえばいいじゃないw〜  作者: 高岩 唯丑
1巻 処刑された悪役令嬢はやり直す

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3-3罪を犯したからと言って

 館の地下牢に収容されている者は、おそらくすべて無実の罪である。父上が気に入らない相手の罪をでっち上げて、もしくは街で何か悪口を言っていた者を捕らえて、あの地下牢に収容しているのだ。


 しかし、この女性の騎士団長は違う。本当に罪を犯し、収容されたのだ。それが女の子を助けた時の事。


「地下牢……ですか?」


 ルーが少し顔をゆがめる。口には出さないが、おそらく無実の罪の人間があの地下牢に収容されている、という事は理解しているはずだ。この館で働いている以上、暗い部分を全く知らないではいられないだろう。


「一応訂正しておくと、無実の罪ではないわよ、本当に罪を犯している、手紙にある女性騎士団長の場合はね」


「でも、悪い人なのに、お礼の手紙をもらうものですか?」


 そう言って、ルーが手紙に視線を落とす。


「罪を犯したからと言って、悪い人という訳ではないわよ、あの事件に関して言えば悪人だから罪を犯したわけではないわ」


「事件?」


「そう……と言っても、私も子供だったから詳しくないわ、アリードを呼んで事件について教えてもらいましょう」


 私は通信魔法で、トーマスに連絡をする。アリードを呼んでくるように頼んだ。


「では身支度を」


 今までの神妙な雰囲気はどこへ行ったのか。ルーが前に進み出て、そんな事を口にする。


「断っても、ダメなのでしょうね」


「はい、そのネグリジェ姿を男性陣に晒すのはレディの在り方として……」


 何度も聞いた話だ。長くなりそうな話を遮る様にして、私はルーに身を差し出す。


「賢明な判断です」


 ルーがニッコリと笑った。



 身支度を終わらせると、そのタイミングを見計らったようにトーマスとアリードが部屋に訪ねてくる。


「お待たせいたしました」


「いえ、ベストタイミングでした」


 返事をしようとしたところで、ルーがそう返事をした。本当に最近、ルーは私の事を舐めている気がするわ。まぁだからといって、処分する気にはなれないのだけど。別に情が湧いたとかじゃないわよ。今さら新しいメイドを仕込むのは、余計な金がかかると思うから。


「ヴィオラ様?」


「あっ、悪いわね」


 トーマスから声をかけられて、我に返る。誰に対しての言い訳をしてるんだか。


「さて、アリードを呼んだのは、聞きたい話があったからよ」


 先ほど読んだ手紙を持ち上げる。それに反応してトーマスが手紙を受け取り、アリードの所に持っていった。


 アリードは差し出された手紙を「ありがとう」と受け取る。


「まずはそれを読んで」


 アリードは宛先を吟味した後、中身を取り出し手紙を読む。


「なるほど、彼女が……フレイア殿が騎士団長を務めていたのは、少しばかり前でしたね」

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