エピローグ3
魔法学校は身分関係なく魔法を教える場として、王国が設立した。だから平民でも入学することができる。まぁそれはかつての話になってしまっているが。現在の魔法学校は、その意義を完全に失っているのだ。
というのも下級貴族が上級貴族や王族に取り入るため、ライバルを蹴落とすため、そんな事の為に、貴族たちが自らの子息を送り込み、望みを達成しようとする場になっている。
なぜそんな事になってしまったのかといえば、少し行き過ぎたことをしてしまっても、未熟な子供がやった事だからと、言い訳をする事ができるからだ。
そんな貴族達がやりたい放題できる場だ。本来は入学できないはずの貴族たちのクレームによって、入学の条件もゆがめられてしまっている。本来は一定量の魔力を有していなければ入学できないのだが、貴族であれば一定量の魔力を有していなくても入学できてしまうのだ。
そして逆に貴族たちの選民思想によって、平民は一定量の魔力があっても入学できない様になってしまった。
ただし、平民の入学に例外もある。その例外の一つが、貴族の使用人兼生徒という立場。しかも魔力が一定以上ある場合のみ。トーマスは一定以上の魔力があるが、ルーにはなかったという事だ
「私だけ……すみません」
全く悪くないのに、トーマスがルーに向かって謝った。
「いやいや、トーマスが謝る事じゃ!」
ルーは慌てて声をあげる。確かにトーマスは何ら悪くない。悪いのはルーなのだ。
「そうよ、トーマスは悪くない、ルーが雑魚だったのが悪いのよw反省なさい、この雑魚がw」
「……なんだかヴィー様が最近、私に辛辣な気が」
ルーが落ち込んだ様子で呟く。何を言うか。私を舐めた態度をとっているから、そのお返しをしているだけだ。
それにしても、教育はすべての人間に分け隔てなく行った方が良くないだろうか。思わぬ才能が見つかって、その者が富をもたらしてくれるかもしれない。
そうでなくても民の質が全体的に上がれば、それだけ稼ぎは増える可能性があがり、税収を増やすことができる可能性があがると思うが。
我が領にも学校を作ろうかしら。識字率の低さは何とかしなければいけない、と感じていたし。それはそのうち検討してみよう。
今はこの学校でのことだ。ありがたい事に、いろいろな貴族がこの学校に集まる。味方を増やすこともできるし、敵を減らすこともできるwその過程でちょっと行き過ぎてしまってもしょうがないだろう。何せ私は未熟な子供なのだからw




