表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
謀略令嬢〜邪魔なら消してしまえばいいじゃないw〜  作者: 高岩 唯丑
1巻 処刑された悪役令嬢はやり直す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/105

エピローグ1

「やっぱりヴィオラちゃんが座るべきじゃない?」


 執務室の豪華な事務机に収まった母上が、少し困ったようにそんな事を口にする。父上が倒れた次の日に、朝から嬉しそうにこの部屋にやってきたのは誰だったか。私はそんな母上に手を引っ張られて、連れてこられたのだ。


「領主代行は母上ですよ」


 母上は私を座らせようとしたのだが、断って逆に座らせた。誰も見ていないが、一応体裁だってある。私は何でもないただの令嬢なのだ。母上という領主代行を差し置いて、私が座るのは不自然すぎる。


「私はヴィオラちゃんの凛々しい姿を見たかったのに」


 それで、私を連れてきたのか。少しため息が出る。大丈夫だろうか。私は魔法学校に行くから、母上に任せる事になるわけだが。まぁアリードがいるから、何かあれば何とかしてくれると思うが。


「失礼します」


 ドアをノックする音とともにアリードの声が聞こえた。ちょうどアリードの事を考えていた所だ。タイミングが良い。私はアリードを中に招き入れる。


「誰かいると思えば、お二人でしたか」


「えぇ、まぁ……それより、魔法学校入学の件、大丈夫よね?」


「はい、ご指示通りに」


 アリードは軽く頭を下げると、そう返事した。聞いていた母上は驚いた表情をしながら「え? 行くの?」ともらす。必要ないとでも言いたげだ。別に学びに行くわけではない。だが、あそこには行く価値がある。


「もちろん、まぁ入学はまだ少し先ですが」


 いろいろ根回しなどなど、早めに行動しているのだ。


「そう……ふーん」


 不満そうな声をあげる母上。てっきり領主代行になる事を喜んでいたと思っていたが。


「ヴィオラちゃんのかっこいい所見たかったのに」


 母上の言葉に何と反応していいか迷う。かっこいい所って。領主の仕事はそういう浮ついたものでは。そこまで考えて、自分の目的を思い出す。処刑回避もそうだが、どれだけ贅沢しても傾かない領地を作るのが目的。浮ついていたw


「あっ、そうよ」


 返答に迷っていると、母上が何か思いついたように声をあげ続けた。


「アリード、ミスしても怒らないから、大丈夫よ、くふふw」


 ニッコリと笑顔を浮かべた母上。それはミスをしろと言う意味だろうか。ちょっとお仕置きが必要かもしれない。


「そういえば母上?」


「なぁに?」


 私は最上級の笑顔を顔に貼り付けて言葉を続ける。


「以前より痩せられたようですが、皆の前に立つ者として、皆に命じる立場として、まだまだお体がだらしないですわね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ