小学校準備編④
小学校4年になってからは野球に参加を希望した。
野球未経験で小学4年からリトルリーグに参加するのは通常あり得ないらしく、入団テストが必要だった。
小学4年で50mを8秒切っていた。遠投は50mに届かなかったが、フォームを整えればさらに伸びると言われて軽く入団テストはクリアした。
希望ポジションを聞かれて、投手だと答えた。初めてでいきなり投手かと驚かれたが、俺は大マジだ。
初めは素振り、キャッチボールをさせられた。コーチからは初めこそは、素振りもキャッチボールも初心者丸出しだと言われたが、俺の飲み込みの速さは天才的だと驚かれた。
前世は全員が教え方が下手だと思っていたが、俺の体が上手く動いていないだけだと理解した。
例えばコーチに「こうやって腰を使うんだ!」とフォームを見せられても、前世の自分ならば完璧に真似たつもりで全く違うフォームをしていただろう。頭と体がリンクしていなかったんだ。
おそらく運動神経はこの頭と体のリンクが大切なんだと思う。
今の俺ならば、実際に体の動きを真似することがとても上手くなっている。
数ヶ月経過して、俺はバッティングの才能が特にあると言われた。動体視力が良いらしい。たしかにボールの軌道がしっかり見えるので、選球眼があるのかもしれない。
実践形式の紅白戦では、代打で出してもらった。
相手は同い年ではエース投手のタクヤ。俺がエースを奪う予定のやつだ。
タクヤもかなりのイケメンであることがわかる。
しかし、俺は空振り三振に終わった。
あいつ完全に全力だっただろ…それだけ俺を脅威に思っているのか、わからないが…
ボールは見えたがバットのスイングスピードや軌道修正が追いつかずに振り遅れ、もしくは、変化する前のポイントを振ってしまう。
くそ…タクヤめ…ほぼ初心者に変化球を使うとは…
タクヤはニヤニヤしている。腹が立つ奴だ。
まあ、これからだ。
小学校6年になるときにはエースで4番になるのは俺だ。
タクヤには俺のために俺の才能に嫉妬してもらわなくてはな。
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