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中学生妹編⑥

翌朝に俺とカノンは一緒に登校した。

「カノン、昨日の初中学校はどうだったんだ?」

「初めて会った人もいたけど、小学校からの友達とばかり話してたから普通だったかな。」

「ほー。俺のところは、もうイケメンが来たって大騒ぎで、お祭り状態だぞ。俺が教室出てからも三日三晩くらい騒ぎは続いてそうな勢いだったから、今もイケメン来日フェスティバルやってるんじゃないかな。うわー。教室入りづらいわー。」

「うん…」

「なんかリアクションが薄いな…昨日から元気ないけど大丈夫か?入学2日目から具合悪いなら、お兄ちゃんをヨッシーにして登校するか?」

「うん…」

「先生に怒られるぞ。2日目から校則で禁止されてる乗り物にのってくるなと。」

「うん…」

「おい、聞いてるか?そもそもヨッシーは乗り物なのか?とか反論はないのか?」

「え!?ごめん。なんだった?」

「おい…『カノンが今日の朝会で、初対面のみんなと仲良くなるために、腕立てと腹筋と背筋を同時にやりながら一輪車に乗る一発芸を披露する』っていう話だ。」

「え!?同時!?嘘でしょ!意味わかんない!?」

「いや、カノンが自信満々に言ってたぞ。今時の中1女子ならみんなできるとか言ってさ。」

「私がそんなこと言うわけないでしょ!」

「ははは。…元気出たか?」

「もう…わけわかんないんだから…!」

そこからはカノンも多少は立ち直り、普通に会話が成立した。


いよいよ学校に着く時にカノンが俺に言った。

「ねえ!今日、校門で待ってていい?一緒に帰ろうよ。」

「ああ、別に良いけど。イケメンを待つと目立つぞ。」

「あっそ…お兄ちゃんってクラスでもこのキャラでいくの?」

「いくわけないだろ…俺が教室に入る時に『おはようございます。どうもイケメンです』とかいってドア開けるとでも思ってるのか?」

「え、違うの?」

ふざけた回答は無視して、日本の中学2日目の通学をした。



2日目は、初日よりも俺を見に来る他のクラスの女子が多かった。

昼休みにトイレに行くだけで話しかけられて大変だった。LIMEの交換もかなりした。


野球よりもよほど大変だったので、ヘトヘトになり帰ると、カノンが校門で待っていた。

「カノン。悪いお待たせ。」

「ううん。じゃあ帰ろっか!」

カノンは笑顔だ。

「カノンは部活にはいるのか?」

前世ではバスケ部だったはずだ。

「うーん。お兄ちゃんは野球部入るんだよね?」

「いや、俺は帰宅部。俺が野球やると確実にポジション奪っちゃうからね。俺は1人で練習してボクシングや格闘技に勤しむよ。」

「そうなんだ…ふーん。じゃあ、私も部活やめようかな!」

「バスケとかやらないのか?小学校5、6年はバスケ部だったろ?」

「うーん。やろうとも思ったんだけど、やめた!」

俺が部活をやらないからか…

「こりゃカノンでぶるな…」

「最低!ここからは横じゃなくて縦に伸びる時期だからいいの!」

カノンに叩かれた。

「じゃあ、帰ってから俺とバスケやるか?子供の頃やってたよな。小さいゴールだけどさ。」

「やったぁ!やるやる!これでもバスケ2年やってたからね。もうお兄ちゃんには負けないよ!」

カノンはすごく嬉しそうだ。

「でも俺、バスケ部にも普通に勝つ自信あるけどな。」

夕方にはカノンとバスケをした。昔よりはカノンも善戦したが、体格と身体能力の差は大きく俺のが勝っていた。でも、カノンはすごく楽しそうだった。



その日の夜にはLIMEの返信が大変だった。

「ねえ、お兄ちゃんずっとスマホ鳴ってない?」

「ああ、なんか無限にメッセージが来るんだよ。」

「女子から?」

「女子から。参ったねこりゃ。」

俺はふざけた感じに頭をかいた。

「なにそれ…ならそんなの無視とかブロックとかしなよ。」

「だな。よしっ。全員ブロックして寝るか!って、転校2日目でそんなのできるわけないだろ!」

「なら、せめて私の前で返事しないで。」

カノンは全く笑わずに俺に言ってきた。

「え?なんで?」

「LIMEがブーブーうるさくて気が散るの!!もういい。もう私が部屋に戻るね。」

「お、おい…」

カノンは部屋に戻って行った。やはり、嫉妬してるな…

読んでいただきありがとうございます。

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