中学生妹編②
俺が眠ついて暫く経ってから、カノンが勢いよく俺の部屋のドアを開けてきた。
「朝だよ!お兄ちゃん起きてる?」
「…起こされた。」
「もうとっくに起きる時間だよ。時差ボケしてんじゃない…?」
呆れたようにカノンが言ってくる。
「え!?まじ?今何時?」
そんなに寝たつもりはなかったんだが…相当疲れていたか…?
「午前4時」
カノンがサラッと言ってくる。
「ふざけんなよ。クソ妹が。」
ふざけた答えに、俺は冷酷に言い放った。
「ごめんね。起こしちゃって。実は私寝れなかったんだよね…」
申し訳なさそうに誤ってきた。
「え?なんで寝れんの?俺が帰ってきたから?」
「そんなんじゃないけど!なーんか寝れないの!」
「あっそ…じゃあおやすみ…」
「助けると思って!私の部屋に来て寝てよ!」
「え?俺が行くの!?」
「別にどっちでも同じでしょ。」
「いや、今は俺の部屋なんだから、ここで寝た方が効率いいだろ。」
「ありがとうそうするね!おやすみー!」
俊敏にカノンが俺の布団の中に入ってきた。
「そういう作戦か…まあいいや。追い出すより眠いが勝る。おやすみ…」
「うん。じゃあおやすみね。」
しばらくしてから、またカノンが声をかけてきた。
「ねえ?お兄ちゃん起きてる?」
「眠いけど気になって寝れん。」
ぶっきらぼうにに答えた。
「私が気になるの?」
「他に誰かいるか?」
「いやあ、妹が気になって寝れないとはお兄ちゃんも落ちたねえ…」
クスクスと笑いながら言ってくる。
「落ちたねえ…じゃねえよ。なんでこうなったと思ってる。早く寝落ちしてくれ。」
「眠いけど気になって寝れん。」
すかさず妹が俺の真似をして言ってくる。
「俺の真似するな。」
「あはははは。たのしー。」
「じゃあ、本当に寝るぞ。カノンもここにいて良いからさ。目をつぶって話さなければ寝れるよ。カノンおやすみ。」
「うん。お兄ちゃんおやすみ。」
カノンは本当に眠たかったようで、その後すぐに眠りについていたようだった。
翌朝、俺がリビングでくつろいでいるとカノンが飛び起きてきた。
「お兄ちゃんどこ!?」
あまりの勢いに俺は驚いた。
「え?」
「起きたらいないから、出てったかと思った!良かったぁ…」
カノンはホッとした表情だった。
「何言ってんだ。今日、遊びにいくんだろ?」
「だよね。良かった…」
「2年見ないうちに、ついに狂ったか?」
「狂ったかも。お兄ちゃん頭いいなら医者になって私を治してね。」
「もう医者レベルの医学はある。どれ…うーん。これは末期ですね。切断するしかありません。」
俺は医者っぽく言った。
「なにを?」
「首」
俺は即答した。
「この病気は死ぬしか治る道はない…!?」
「可哀想だから、切ったらロキソニンは出してやるよ。」
「痛み和らぐかなぁ…」
「さあな。首元から直接投与だから効くんじゃないか。」
「お兄ちゃんは医学より先に道徳を学ぼうね…」
呆れ返ったように妹がボヤく。
「全教科満点の俺だが、唯一道徳だけは小1から赤点だからな。」
道徳にテストなんてないが、話に乗ってやることにした。
「じゃあ、問題ね!人を殺しちゃいけない。◯か×どちらでしょう?」
「環境汚染や生態系の破壊など人が有害である可能性は高い。つまり人は減らすべきだ。イージーすぎたな。答えは×だ!」
俺はチッチッチッと答えておいた。
「はい。もういいです。しょうもない問題出した私が悪かったよ。じゃあ、もう遊びに行こうよ!」
遊びに行こうとパジャマ姿で言ってくる。
「こっちのセリフだ。俺の心はもうクラウチングスタートの体制だぞ。でも、お前まだパジャマじゃん。」
「あ…着替えてきます…」
本当に気づかなかったようでいそいそと着替えにいった。
「ついたよ!お兄ちゃん!」
「おおー、結構デカいな!」
「お兄ちゃん、ここのイオンは初めてだよね?」
「ああ、初めて行くな。エスコート任せたぞ。」
「任せてよ!4回目の私が完璧に案内するよ!」
「待てよ…カノン方向音痴じゃなかったか?これだけ大きいと…カノン…何回迷子になった?」
「うーん、2回目に行った時以外は迷子になったから、3回かな?」
「うわ。二回連続三回目の迷子かよ…」
「そんな甲子園出場校みたいな…」
「今日も迷子になったら言ってやるからな。ピンポンパンポーン。迷子のお知らせです。3回連続4回目で迷子のカノンさん。イケメンのお兄さんがご自宅でお呼びです。至急、お戻りください。」
俺は迷子アナウンスの真似をした。
「ご自宅って!?帰ってるじゃん!?しかもイケメンって言われてるし。」
「中学生にもなって、迷子センターで待つのはお互い恥ずいからな。それにイケメンが1番わかりやすい特徴だろ?カノンもイケメンのお兄さんって言われたら、ああ私のお兄ちゃんかってなるだろ。」
「まあ…なるかもだけど、自分で言うんだね…」




