中学生留学後編
監督からの号令があった。
「じゃあ、今日は解散!」
俺は帰る準備をして、挨拶をした。
「それでは帰ります。お疲れ様でした。」
「待てユウト。5分で済むから、この後ちょっとだけ付き合えよ。」
「わかりました。」
薄暗いグラウンドに行くと、いきなり後ろから俺に殴りかかってきた。
警戒はしていたため、跳ねてギリギリ避けることができた。
「避けやがった!」
「なんのつもりですか?先輩。」
「教育だよ。教育するのは俺たちの役目でね。」
「ずいぶんな教育ですね。」
俺は5人に囲まれた。
「おい。なんだっけ?日本の謝罪。ああ。土下座だったか?あれをすれば許してやるよ?」
「土下座をすれば、帰れるんですか?」
土下座か。前世では何度もしたな。
「許してやるよ。俺は約束は守るぜ。なぁお前ら?」
「ああ、ちなみにこれはマジだ。野球は真面目にやってたろ?こいつは野球は真面目に約束を過去にしたらしくてな。だから、こいつ約束だけはマジで守る奴なんだよ。」
確かに人数はおおい。土下座なんて前世では散々した。今更プライドなんてない。
土下座で済むならいくらでもしよう。そう思っていた。
しかし・・・俺は土下座をするのはプライドが許さなかった。そこで俺は理解した。
プライドが高いやつが能力が高い傾向にあるわけではない。能力が高くなると強制的にプライドが高くなるんだ。
「いやだね。クソッタレども。中学1年生に5人で囲むとはプライドがないのか?やるならタイマンできる奴はいないのか?」
「ハハっ!タイマンなら勝てると思っているのか?じゃあ俺とやるか?」
180センチほどある男だ。体格は俺よりも圧倒的に良い。
「ああ、やろうぜ。俺が勝ったらこんなことは金輪際やめろよ。」
「バカだコイツ!喧嘩が強いことで有名な高校生とのタイマンでも圧勝した男とタイマンかよ!ウケるわー」
相手から仕掛けてきた。
「ああ、お前が勝ったらやめてやるよ!!!」
早い!でも見えている!ギリギリで避けてカウンター!
しかし、ガードされた。
コイツ…ボクシング経験者か?
「お前やるじゃねえか。もしかしてボクシングやってたのか?」
「ああ。しかしお前も強いな。」
再びやり合う。ボクシングの試合とは違い、リングがないために俺の速さが生きる。
「シッ!」
俺のパンチが相手にまともに入った。
「ぐっ…」
ここで畳みかける。連続でパンチをすると、後ろから蹴りを入れられた。
「おーい。俺ともタイマンしてくれよー」後ろから蹴ってきたやつがケラケラと笑う。
「おい、やめろ!!俺は約束は守る。タイマン勝負だ。悪かったな。ユウト。やろうぜ」
「あ、ああ…お前意外といい奴か?」
「別に善人ではない。ただ、俺は嘘をつかないと決めていてね。」
その後、やはりスピードのある俺がほぼダメージを負わずにダウンをとった。
「さて、これで俺の勝ちだろ?これで満足か?」
「つ、つええな…ああ、俺の負けだ。リングでないと俺のが不利みたいだ。」
「じゃあ、金輪際こんなことはしないという約束は有効か?」
「二度言わせるな。俺は約束は守る。しかしお前強いな。ユウト、俺と仲間になろうぜ。」
「戦う気はない。つまらないことをしないなら仲良くしてくれると嬉しい。」
「気に入ったぜ。ユウト、よろしくな。」
その後、俺はリトルシニアの連中とも仲良くなり、野球だけではなく、仲間として連むようにもなった。
割とヤンチャなやつらだったが、仲良くなると良いやつばかりでとても面白かった。不良になる気持ちもわかった。いろいろな遊びをした。高校生や大人相手にもケンカはたくさんした。遊びの中には、当然のように女遊びもあったために俺はこの2年間で多くの女を泣かせてきた。不純な行為もたくさんした。日本では変な噂をされるが、アメリカならやりたい放題だ。
しかし、学業と野球とボクシングは本気でやった。特に野球は仲間のレベルも高く、全員が本気でやっていたために力がはいった。
こうしてアメリカを満喫して、俺が日本に帰る時には多くの仲間が泣いてくれるほどに仲良くなっていた。
そして俺は日本に戻ってきた。
中学3年生からは日本の中学にいく。
中学3年はとにかくボクシングや格闘技、そして筋力トレーニングをしなくてはいけない。
俺の人生の本番は高校生に現れるあいつだからな・・・




