小学校学級委員長の姉妹編13
〜シオリとシズクの家〜
「シズク?落ち着いた?お姉ちゃん入ってもいい?」
「うん…」
「シズク大丈夫?」
「お姉ちゃんごめんなさい。私…お兄さんのことを好きになっちゃったみたい…」
「やっぱり…」
「でも、私には時間がないの。お兄さんと一緒になれる唯一の時間がウサギ小屋の掃除だったの。なのに、それも無くなっちゃうの。だからお姉ちゃんはお兄さんを奪わないで欲しいの。」
「シズク…あのね。私はシズクがユウトくんを好きって知らなかったし、ウサギ小屋の掃除を一緒にしてることも知らなかったんだよ?ちょっと言ってることがおかしくないかな…」
「私だって私がよくわかんないよ…じゃあこうしようよ。お姉ちゃんもお兄さんを好きなんだよね。私と一緒にお兄さんに告白してみるの。」
「え?え?突然すぎるよ。何を言い出すの…」
「お姉ちゃんのが先に好きだったのに、私が先に思い伝えるのも変でしょ。だから、一緒に告白してしてお兄さんに選んでもらおうよ。」
「でも…2人とも選ばれなかったら…?」
「その時は、2人で泣けばいいよ…だから2人で告白するんだよ。」
「…わかった。シズクがそうしたいなら私も勇気出すね…!」
〜ウサギ小屋〜
「あれ?シオリもいるじゃないか。どうしたんだ?」
「ユ、ユウトくん…あの…今日は私も手伝いたいなと思って…いいかな?」
「もちろんだよ。頑張ろうな!」
シオリもシズクもすごく緊張した表情だった。
2人ともあまり話さずに黙々と掃除をしたため割と直ぐに掃除が終わってしまった。
「2人ともありがとう!じゃあ、鍵も閉めたし帰ろうか。」
「あの、お兄さん…私たちから伝えたいことがあるんだけどいいかな?」
「ん?どうした?」
「あの…あのね。私…お兄さんが好きです!付き合ってください!」顔を真っ赤にしてシズクが告白してきた。
「あ、あの、ユウトくん…実は私もユウトくんが好きです。学級委員になったのもユウトくんとなら頑張れそうだと思ってのことなの。私と付き合ってくれませんか?」同じ顔が真っ赤なシオリからも告白をしてきた。
「…え?2人とも…?」
「うん!だからユウトくんは私達から選んで欲しいの!」
「お兄さん選んで!お兄さんの選択なら私たちは納得できるから…!」
「そうか…2人ともありがとう…俺は…シオリもシズクも好きだ。でも、恋愛感情ではないんだよ…だから選べない…ごめん…」
「そんなぁ…」
2人とも泣いてしまった。
「ユウトくん…じゃ、じゃあ3人で付き合うのはどう?シズクもいいよね?」
「う、うん!お兄さん、選べないなら3人で付き合おうよ。仲良く!」
2人が泣きながら俺に訴えかけてくる。
「いや…そういうことではないんだよ。俺は2人に恋愛感情はないから。どちらとも付き合うことできない。同時ももちろんダメだよ。」
「じゃあ、友達として付き合おうよ!そうだ!今度映画に行くのはどうかな?ホゲモンがまた新作やるらしいよ!」
「悪いけど、気のあるようなフリをして、いい加減なことをしたくないんだ。分かって欲しい。」
2人ともさらに激しく泣いてしまった。
「…ごめんね。2人の気持ちはすごく嬉しかったよ。シオリもシズクも大好きだから、俺はこれからもシオリと学級委員として一緒に頑張りたいし、シズクとも仲の良い普通の友達でいたいな。」
2人は泣きながら、お互いに寄り添いながら、「うん…」と答えてくれた。
俺はその光景に非常に満足してしまい、涎が垂れそうになっていることに気づき、「じゃあ…またね。」と言い残して、足早にその場を去った。
「ああ…気持ちいい…最後の姉妹の絆も良かったなあ…」
結局、俺の口から涎は垂れてしまった。口元が緩く足取りもおぼつかない。普段はピンとした背筋。しかし、だらしなく猫背になった状態でフラフラと帰路に着いた。
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