小学校学級委員長の姉妹編⑩
次のウサギ小屋の掃除の日には、シズクは明るさを取り戻しており、逆に異常なほど元気になっていた。
「お兄さん遅いよ!早く早く!もうウサギのお世話できる時間も少ないんだからね!」
「いやいや、そんなに慌てるなくてもいいだろ!?」
「はやくはやく!」
やる気満々のシズクとウサギ小屋の掃除を始めた。
「お兄さん、ここも掃除した方がいいよね?」
「ん?そこは掃除道具を入れるところだから、やらなくてもいいんじゃない?」
「えー。一応やった方がいいよ。次の人が困っちゃうもん。」
「まぁ、やってもいいけど…」
「じゃあ、やろうよ!ねぇ、ところでお兄さんは先週のブリキュア見た?」
「ああ、先週のブリキュアは神回だったな。」
「あはは!お兄さんはブリキュアも詳しいんだ!全身に毒が回った状況から、全回復する手があるとは思わなかったもんね!これってブリ同士の友情が…」
あらゆるアニメに精通している俺は楽しくシズクの相手をすることができた。
楽しく話していたのだが、突然シオリが黙って深刻な表情を浮かべて、話を切り出してきた。
「ねえ、お兄さん。あの…もう少し頻繁にウサギ小屋の掃除をできないかな…?」
「え?もう十分に綺麗じゃないか?そこまで頻繁にしなくても良いと思うぞ?」
「もう少し…もう少し納得いくまでやりたいの!きっとウサギさんも喜ぶよ!お兄さんお願い…!」
「うーん。野球の練習を本当に本格的にやらなきゃいけないんだ…だから…」
「だめ…なの…?」
「だから…少しだけな。残りの一緒に世話ができる期間は短いから。少しだけなら増やしてもいいよ。」
「いいの!?やったー!お兄さんありがとう!じゃあさじゃあさ、スケジュール決めようよ!カレンダーに丸をつけていこっか!」
「ちょっ!まるつけすぎ!このペースで掃除したら、ウサギ小屋がピカピカ真っ白になるわ!」
「え?そうかな?じゃあこのくらい?」
「ん〜、まあこれならどうにか予定も合わせられるかな?この曜日なら野球もないしね。」
「じゃあ、これで決まりだね!」
「そうだね。じゃあ、このスケジュールでいこうか!」
「うん!」
その日のシズクは上機機嫌良さそうに帰っていった。
〜シオリとシズクの家〜
「あれ?シズク今日は機嫌良さそうね!ちょっと前はなんだか悩みでもありそうで心配してだんだよ。」
「あ、お姉ちゃん!ええー?そうだったかな?お姉ちゃんこそ機嫌良さそうじゃない?」
「実はなんだけど、今月の末の修学旅行で、ユウトくんとも同じ班なんだ!それで、どの服で行くかすっごく悩んでいるの!」
「え…」
「前可愛いって言ってくれた花柄がいいかな?でもいつも同じ服って思われるかな?シズクどう思う?」
「なにそれ…?なんでもいいんじゃない…?」
「え…なんで…シズクひどいよ。前に映画館に行った時には服も一緒に選んでくれたのに…応援するって言ってくれたじゃない…?」
「あ…お姉ちゃん…なんだか私ちょっとイライラしちゃってるみたい…ごめんね…」
自分でもなぜイラついてしまったかわからなかったシズクは謝った。
「なんでだろ…なんで私はお姉ちゃんにこんなにイライラちゃうのかな…」
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