小学校学級委員長の姉妹編⑨
俺とシズクは、またウサギ小屋でウサギの世話をしていた。
「シズク。大事な話があるんだ。ちょっと掃除を止めて聞いてくれる?」
「え?何?お兄さん。何か良くないこと…?」
「うん。良いとも悪いとも言える話なんだけど、ウサギ小屋の掃除を担当していた本来の飼育委員の病気が軽快していてね。あと一カ月ほどで学校に来れそうなんだ。復帰後すぐにウサギ小屋の掃除は難しいかもだけど、あと1カ月半もすれば俺たちは掃除する必要はなくなるんだ。」
「え…そんな…病気だった人はちゃんと掃除なんてできるの!?私たちがやった方がいいに決まってるよ!」
「いや。飼育委員はもともとすごくウサギを可愛がっていてね。だから病気で辛かったのに大変な飼育委員をやっていたみたいなんだ。だから、先生としても本来の飼育委員の人にウサギ小屋の掃除してほしいんだってさ。休む原因となっていた手術も成功したみたいで、もう休みがちではなくなるらしいしね。」
「じゃあ…私たちはもうウサギさんとは会えなくなるの…?」
「先生に声をかければ、ウサギともいつでも会えるようにしてくれるんだってさ。」
「でも、そんなのなんか嫌…わかんないけど、嫌だよ…」
「でも、復帰する人のことを考えてあげて。頑張って手術を受けたんだ。さらに飼育委員としての仕事もやる気もある。俺たちとしても応援してあげるべきじゃないかな?」
「うん…そうだね…」
この後はシズクからいつもの明るさは消えてしまい、ほとんど会話もないまま、その日のウサギの世話を終えた。
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