小学校学級委員長の姉妹編⑧
映画を見に行った後も、シズクとのウサギ小屋の掃除とピアノ練習は続いている。
ウサギの小屋の掃除中に俺が話を切り出した。
「シズク。実はそろそろ野球を本格的に始めなくちゃいけなくてね。シズクのコンクールも来月の頭だよね。だから、ピアノ練習は今月までで終わりになるかな。」
「そうなんだ…残念だけど仕方ないね。じゃあ、今月まではよろしくね!」
俺との練習の成果もあり、シズクはコンクールでシオリに驚かれるほどの上達を見せて入賞を果たしていた。
コンクールが終わった翌日。俺はシズクをに話しかけた。
「シズクのコンクールの演奏。俺もシオリと見ていたよ。練習は時々ふざけてたから心配してたのに、本番は完璧だったよ。すごく良い出来だった。」
「ほんとう!?嬉しいなぁ。お兄さんのおかげだね!」
「あー、やっぱり俺のおかげかなぁ?教え方がうますぎるっていうやつかな?」
「うわぁ。なんかそう言われると、やっぱ違うかも…私の実力じゃない?」
「ははは。冗談だよ。今回の入賞は完全にシズクの実力だよ。俺はただ横で見てただけだし。」
「ううん。やっぱり、お兄さんのおかげも大きいよ。私1人じゃ頑張れなかったから…」
シズクは小声で俺にお礼を言っていた。
また別の日に、俺は先生から声をかけられた。
「ユウトくん。いつもウサギ小屋の掃除で大変な思いさせててごめんね。でもね。実は…」
ようやくこの時が来たか…思ったより遅かったな。もう準備は整いすぎてるくらいだ。
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