小学校学級委員長の姉妹編③
「いやぁ、お兄ちゃんの自称ゴールドフィンガーは唸り続けたまま終わったね。超弱かったね!ザコだよザコ!」
「お兄さん弱いー!」
「お前ら…開始と同時にボーッと突っ立ったまま落ちていく不憫なルイージを見てよくそんなことが言えるな…」
「ウフフ…ユウトくん残念だったね!」
「本当に残念だよ…じゃあ次は一位のシオリにこのハンデを背負ってもらうかな…」
「ええ!?ごめんなさい!無理だよ無理だよ!」
「ははは。じゃあ左手小指だけでプレイとか?」
「もう意地悪!」
「お兄ちゃん!イチャイチャしてないで帰るよ!」
「ええ!?」シオリは顔が赤くなっていた。
「帰るか。ってその前にシオリ!アドバイスなんだけど、時間がなくなっちゃったな。ちょっとだけ内緒話いいか?」
「え、何?」
「…明日のアドバイスなんだけど、さっきトイレで急いでこのカードに書いておいたから、後で見ておいて。とりあえず、シオリが元気そうでよかったよ。」
「…う、うん!ありがとう!」
シオリはユウトたちが帰ってから、急いで自分の部屋に戻りカードを読んだ。
『シオリへ
アドバイスなんて立派なものではないけど、伝えることに慣れないうちは、先に伝えたいことを書いておいてカンペを読みながら話すと良いと思うんだ。女子アナのシオリなればいいんだよ。例えばさ、《今日の1時間目は体育です。男子も女子もこの後すぐに着替えて1時間目のチャイムが鳴る前に運動場で整列してください》みたいにね。明日、このカードを隠して持って、大きな声で言うと良いよ。俺はシオリを応援してるよ。
シオリの学級委員パートナーユウトより』
「ユウトくん…本当にありがとう…」
シオリは呟いた。
そこに急にシズクが部屋に入ってきた。
「あれー?お姉ちゃんなんでデレデレした顔してるのー?今日お兄さんが来てくれてそんなに嬉しかったんだぁ?」
「ち、ちがうよ!そんなんじゃないから!」シオリは顔が真っ赤なのが自分でも分かっていた。紛らわすように顔をブンブン横に振った。
「うわぁ…典型的…いいよ。パパには内緒にしておいてあげるね。ママにはどうしようかな…お姉ちゃん、私に何をくれるの?」
「シズク、あなたって子は…」
翌日、シオリはしっかりとみんなに伝えることができていた。
俺が渡したカードをとても大切そうに握っていたのが印象的だった。
これでシオリは完全に俺のことが好きになっただろう。
次はシズクだな。ここは少し時間がかかりそうだが、策はある。
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