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小学校天才ピアニスト編⑥

別の日にはアヤカが「動物園に行って感情表現の練習をしたい」といいうので、動物園に行った。


「あれはインドサイだね。実は自慢のツノは皮膚が硬くなったイボみたいなものなんだ。サイのツノが漢方になるということで乱獲されたこともあったけど、爪を煎じて飲んでいるようなものだね。」

「また雑学が始まったよ…」

「あははっ、ユウトくんは動物も好きなんだね!」


「ユウト、そんな雑学ばかり勉強して、学校の勉強のほうは大丈夫なのか?ちなみに僕やアヤカは私立中学に行く予定だから、雑学を勉強している暇はなくてね。」

「学校の勉強もしてるさ。今ところ全教科100点以外取ったことないしね。」

本当は学校の勉強なんてしていないが、全教科100点は本当だ。

「は?音楽だけではなく、全教科100点だと?」

「えっ、ユウトくんすごい…」

「こいつ、本物の天才かよ…」


「あれ!?ユウト!?横にいるのは…ひょっとして彼女…?」

突然、幼馴染のユリに声をかけられた。彼女がいるなんて思われたくはない。

「ユリ!ここで会うなんてね。ただの友達だよ。アヤカとあと男友達のマコトもいる。2人ともピアノ友達でね。ユリは家族できたの?」

「そうなんだ…良かった…アヤカさんマコトくん、私はユウトと3歳の時からの友達のユリだよ!ずっと前からユウトのことを知ってるんだ!じゃあ、またね。」

ユリは心底ホッとしたようにしてから、俺のことを知ってるアピールをして去って行った。


「ただの友達…か…」

アヤカが悲しそうな表情で、ボソッと呟いた。


その後、ライオンやその雑学を披露したが、マコトがフンフン言っているだけで、アヤカはボーッとしていた。

「アヤカ?聞いてる?」

「え…ごめんね。えっとライオンは時速600kmで走るんだっけ…?」

「怖っ!そんなに早いわけないでしょ…」


マコトにまで突っ込まれていた。

その日はピアノの練習も集中力が見えず、ボーッとしていたので、早めにお開きになったのだが、アヤカが突然俺に話しかけてきた。


「ねえ、恋の曲とかも結構多いけど、ユウトはそういう曲も弾けちゃうよね。だからあの、ユウトはその…彼女とかいるの…?」ものすごく照れながら聞かれた。


俺は答えた。

「いや、いないよ。想像で弾いているだけだからね。」


〜アヤカとマコトのピアノ教室の終わり〜

「ねえ、マコト、相談があるんだけど…」

「ん?どうした?」

「私、コンクールが終わったら、ユウトに告白しようと思うんだ。私じゃ釣り合わないかな?」

「なっ…そんなの俺がわかるわけ…わかるわけないだろ!!!」


突然マコトに怒られてしまったアヤカは驚いた。


「えっ、なに?どうしたの…?」

「とにかく…そんなの俺がわかるわけないって言うことだよ。俺はもう帰る。じゃあな。」

「マコト…どうしたんだろう…」

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