小学校天才ピアニスト編④
「ユウト見て!ツノがある大きな魚だよ!」
俺はアヤカとマコトと水族館に来ていた。
「おお、カジキだね。狩の時には時速100km以上で泳ぐことができてギネス認定もされているらしいよ。」
「へー。あっ!サメだ!かっこいいね」
「あれはメジロザメだね。餌をしっかりとあげていると、他の魚を襲わないから、他の魚とも同じ水槽で飼うことができるんだ。」
「なんで君はそんなに水族館に詳しいんだ…」
マコトに聞かれた。
「子供の時に海の生物の図鑑とか動物の図鑑とか色々見たんだよ。」
俺は話題作りのために、色々な図鑑や土地のこととかとにかく幅広く知識を集めたからな…
「あっ!ものすごいイワシの大群だ!」
「イワシが群れる理由はいくつかあって、大きい生物に見せかけることができたり、外敵から一匹に狙いを絞らせないようにできたり、繁殖もしやすいメリットがあるんだ。その代わり人間に一気に網漁をされる大きなデメリットもあるんだけどね。」
「あははっ。ユウトは魚の雑学が好きなんだね!」
「くそっ…僕は…」
マコトが悔しそうにしていた。
幼稚園の時に色々な図鑑を読み漁っていたから、色々な生物についても多少の知識があった。こんな時に役に立つとは・・・
「おお!この水族館のイルカのパフォーマンスすごいね!アヤカとマコトも見て!あそこのイルカのポーズかわいいよ!」
「え?どこ?」
「ほら、あそこだよ!」
わざとアヤカと距離を近づけて、アヤカに触れてイルカの方を向かせた。
「…うん!可愛いね。」アヤカが照れながら言った。マコトはかなりイライラしているようだ。
その後も俺が雑学を披露しながら、ペンギンやラッコなども見て、最後にイルカの着ぐるみと一緒に三人で写真を撮ってもらった。
「はい。撮りますよー!」
撮る直前にアヤカが俺の方に寄ってきたため、触れ合った状態での撮影となった。少し照れた表情のアヤカは、その写真を嬉しいそうに購入していた。
俺は、アヤカの照れた表情よりもマコトの悔しそうな顔がたまらなく好きだった。
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